首を軽くうつむいたときに浮かぶ横じわ、首を長く伸ばすと盛り上がる縦の帯、なんとなく寄る小じわ。同じ「首のしわ」でも、1〜2本で止まる人と首全体のきめが崩れる人がいるのはなぜでしょう。首は顔より皮膚が薄く、1日中動く場所だからこそ、しわができる仕組みと深くなる理由を分けて見ると答えが見えてきます。

まず結論から

首のしわは、皮膚が薄くなりコラーゲンや弾性線維が減る変化、同じ場所が繰り返し折り重なる動き、紫外線や乾燥が重なって生じます。横じわは皮膚が折れる線に沿って真皮が押されてでき、縦の帯は広頸筋(首の前を覆う薄い筋肉)の収縮が原因、小じわは皮膚が薄く乾燥してきめが崩れた結果です。そのため、どのしわが主体なのか、皮膚の厚みと残った弾力がどの程度かが次のステップを決めます。原因を分けずに1つの方法だけを用いると、深い線は残り小じわはそのままになりかねません。

首のしわはなぜできるのでしょうか

首は顔より皮膚が薄い部位です。同じ刺激でも真皮(皮膚の内側でコラーゲンと弾性線維が支える層)が揺らぎやすく、皮脂腺が少ないためすぐ乾燥します。乾燥した皮膚はきめが粗くなり、粗くなった部分は折れるときに深く押されます。首のしわだけがなぜか手入れが行き届かない部位に見える理由はここにあります。

女性患者に首の皮膚の断面を説明する男性医師

皮膚をハリのある状態に保つのはコラーゲンとエラスチンです。年齢を重ねるとこの線維が減り、新しくつくられるスピードも遅くなります。米国皮膚科学会は、非侵襲的なタイトニング施術について、皮膚表面をそのままに熱でコラーゲンの生成を刺激する方法であり、期待できる変化は緩やかなレベルの引き締めとリフトアップだと案内しています。首のしわに対する施術の多くがコラーゲンを再生成させる方向に集まるのはこのためです。

さらに動きが加わります。首は1日にも何百回とうつむいたり回したりする部位です。同じ線が繰り返し折れると、その部分の真皮が押され、時間が積み重なると折り跡が残ります。うつむく時間が長い日が続くと線がよりはっきりするのもこのためです。

首のしわは皮膚が薄くなる変化と繰り返される折り重なりが重なって生じ、その上に紫外線と乾燥がスピードを加えます。

横じわと縦の帯、小じわはできる場所が違います

首をうつむくときに折れる線に沿って皮膚が折れ、その部分の真皮が繰り返し押されます。最初はうつむいたときだけ見えていた線が、次第に頭を起こしても残るようになります。このとき、1〜2本が深く刻まれている場合と首全体が薄く折れる場合では対応が異なります。深い1〜2本は溝が問題で、薄い小じわは肌のきめそのものが問題だからです。

首に力を入れて伸ばしたり表情をつくったりするときに首の前に縦に盛り上がる帯は筋肉がつくります。皮膚表面の折りとは原因が異なるため、きめに働きかける施術だけでは捉えにくいものです。筋肉の動きが原因なら、筋肉を減らす方法がカウンセリングで一緒に挙がります。

薄くなり乾燥した皮膚は線維が密でないため、表面がざらつきます。このときは溝を埋めるアプローチより、真皮の水分ときめに働きかけるアプローチが先です。小じわの部分にフィラーを入れても、溝は埋まってもきめはそのままのことがあります。

同じ首のしわでも、折り重なり・筋肉・肌のきめのどれが原因かによって働きかける層が変わります。

何が首のしわを早く深くするのでしょうか

紫外線が第一です。首はあごの影や襟に隠れて日焼け止めを塗り忘れやすい部位です。紫外線はコラーゲンや弾性線維が減るスピードを早め、すでにできた線の色やきめも粗くします。首まで同じ日焼け止めを塗る習慣が、しわが進むスピードを変えます。

乾燥と洗浄も影響します。香りの強い洗浄料、熱いお湯、頻繁な角質除去は、薄い首の皮膚のバリアを刺激します。バリアが崩れた皮膚は水分を保持できず、きめが乱れやすくなります。

喫煙は皮膚への血流を減らし、コラーゲンがつくられる過程を妨げる方向に働きます。急激な体重減少のあとに首の皮膚が余ってたるむ場合もあります。皮膚の下が減ったのに、その上を覆う皮膚がついていけなければ折りが深くなります。

姿勢や枕も変数です。長時間画面をうつむいて見たり、高い枕で横向きに寝たりする習慣は同じ場所を繰り返し折らせます。首を折る姿勢が1日の大部分を占めるなら、施術の間隔を延ばす前に姿勢から見直すほうがよいでしょう。

首のしわ施術は何を狙い、効果は何が決めるのでしょうか

熱や超音波で皮膚の内側を温める機器は、コラーゲンが再生成される過程を狙います。注射は刻まれた溝を埋めたり、真皮の水分ときめを変えたりする役割を担います。ATTITUDE Clinicの料金案内を見ると、超音波を用いるウルセラ、単極高周波を用いるサーマクールFLXとXERF、極超短波を用いるオンダリフト、3波長レーザーを用いるチタニウムリフトがリフティング項目に挙がっており、リジュラン・ジュベルック・スカルプトラなどのスキンブースターやヒアルロン酸注入(フィラー)、ボトックス(ボツリヌストキシン)もあわせて案内されています。

首のしわのカウンセリングでよく挙がる組み合わせを整理すると、次のとおりです。

表1 首のしわ施術は何を狙い、効果は何が決めるのでしょうか
方法 狙うポイント 向いている首のしわ カウンセリングで併せて見るもの
超音波リフティング(ウルセラ) 皮膚の内側の深い層への熱 皮膚がたるみ弾力が落ちた首 皮膚の厚み、痛みへの感受性、回復スケジュール
高周波リフティング(サーマクール・XERF) 真皮と皮下組織への熱 薄い小じわと弾力低下が併存するとき 皮膚の厚み、部位別のエネルギー設定
極超短波(オンダ) 極超短波エネルギー 首全体が厚くたるむとき 脂肪層の厚み、あごラインとのつながり
スキンブースター(リジュラン・ジュベルック) 真皮の水分ときめ 薄く乾燥した小じわ 皮膚バリアの状態、注射後の内出血
ヒアルロン酸注入(フィラー) 深く刻まれた溝 1〜2本の深い横じわ しわの深さ、首の皮膚の厚み

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると 深い1〜2本は溝に働きかける方法が、薄い小じわは真皮のきめに働きかける方法が先です。たるみが主な悩みなら熱を用いるリフティングが前に来て、筋肉の帯は別に見ます。どちらが先かは皮膚の厚みとしわの深さを見て決めます。

効果を決めるのは機器の名前よりも、しわの深さと皮膚の厚み、残った弾力、回復の速さです。皮膚のタイプと厚み、コラーゲンを新しくつくる力は人によって異なり、同じ強さの施術でも体感には差が出るという点をATTITUDE Clinicのコラムでも指摘しています。施術の間隔と回数は、皮膚が反応するスピードを見ながら調整します。

こんな状況なら

カウンセリング室で手帳を広げて話す男女

結婚式や撮影が数週間後に控えているとき

熱を用いるリフティングはコラーゲンがつくられる時間が必要で、変化はゆっくり現れます。日程が迫っているなら、腫れや内出血が少ない方法を先に選び、大きな変化は期待しにくい点を踏まえます。施術日は回復期間から逆算して決めます。

ルーペを持ち、座る女性の首の皮膚を観察する男性医師

首の皮膚が薄く、ひときわ乾燥しているとき

バリアが崩れた状態で熱を強く用いると刺激が長く残ります。保湿と紫外線対策できめを先に整え、注射系は内出血が残りやすい部位なので日程とあわせて見ます。

ノートパソコンの前に座る女性患者の首の後ろを指す男性医師

1日の大部分を画面の前で過ごすとき

同じ場所が繰り返し折られる条件が続きます。施術を受けても姿勢がそのままだと線は再びはっきりします。画面の高さを目線に合わせるだけでも折れる時間は減ります。

小さなキャリーケースのそばで医師と話す女性

韓国に短く滞在する日程のとき

回復に時間がかかる方法は滞在日程に合わないことがあります。内出血や腫れが少ないほうを優先し、経過確認をどこで行うかも一緒に決めます。出国前の最後の診察日を先に押さえておくと経過を確認しやすくなります。

カウンセリング前に教えてください 最近の紫外線曝露(屋外活動、日焼け、旅行)、服用中の薬と皮膚に塗る製品(レチノイド、酸成分、抗凝固薬)、以前に受けた施術の機器と用量、日付、そのときの反応、結婚式や撮影など日付が決まった予定、妊娠・授乳の有無と首部位の皮膚疾患の既往歴です。首に炎症や傷があると施術部位と日付が変わります。

ATTITUDE Clinicではこのように進めます

  1. 精密診断と皮膚分析 皮膚の状態を機器で記録し整理して、院長と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールは情報を記録・整理するだけで医学的診断は行わず、判断は院長が行います。
  2. 院長カウンセリング 記録に悩みや生活習慣、以前の施術経験を加え、何が必要で何が不要か、どの組み合わせと順序で行うかを決めます。首のしわは種類と深さによって狙う層が変わるため、この段階で方向性が分かれます。
  3. 院長による直接施術 カウンセリングで立てた計画どおりに院長が施術し、施術中は皮膚の反応を見ながら強さと部位を調整します。設計と実行がずれないようにするためです。
  4. 回復と経過確認 腫れや内出血が引いていく流れを確認し、次の間隔と追加の有無を一緒に決めます。

院長が自ら担う4つのステップ

診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

  1. 独立した診断室にある肌の精密診断機器

    精密診断

    独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

  2. イ・ドンフン共同院長が肌分析の結果を画面で説明する様子

    肌分析

    毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

  3. イ・ジェミン共同院長が来院者と1対1で診断結果を見ながらカウンセリングする様子

    1:1デザイン

    肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

  4. イ・ジェミン共同院長が自らリフティング施術を行う様子

    院長による施術

    カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

イ・ドンフン共同院長が自ら施術する様子

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」

イ・ドンフン共同院長

注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。

  • 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
  • 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
  • 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。

麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。

首のしわのカウンセリングで話す機器は、超音波リフティングのウルセラ、単極高周波のサーマクールFLXとXERF、極超短波のオンダ、3波長レーザーのチタニウム、そしてリジュラン・ジュベルック・スカルプトラなどのスキンブースターとヒアルロン酸注入(フィラー)です。料金は単位ごとに公開し、どの言語のページでも同じで、VATは別途です(料金案内)。

施術後のケアと副作用

  1. 施術台に横たわる女性の首に、布で包んだ冷罨法を置く医療スタッフ
    鎮静 施術直後はサウナと飲酒を避け、皮膚が熱を冷ます時間をつくります。洗顔はぬるま湯で行います。
  2. 首に保湿剤を塗る女性と、それを見守る男性
    保湿 薄い首の皮膚は乾燥するときめから乱れます。刺激の少ない保湿剤を何度も薄く塗ります。
  3. 帽子とスカーフを身につけ、首に日焼け止めを塗る女性
    紫外線対策 首まで日焼け止めを塗り、屋外では帽子やスカーフで覆います。施術後は皮膚が敏感になり、日光に反応しやすくなります。
  4. 椅子に座る女性の首筋を指でそっと押す医師
    経過確認 内出血や腫れの変化、押したときの痛みを観察して記録し、想定と違えば次の予定を待たずに連絡します。

ATTITUDE Clinicのコラムで整理しているように、レーザー・エネルギー機器・注射施術のあとには赤み、腫れ、圧痛、内出血がよくみられ、たいていは数日以内に引きます。まれに色素変化、水ぶくれ、注射後のしこり、やけどや瘢痕が生じることがあります。 よくならず痛みや水ぶくれ、色の変化が強くなる場合は、待たずに診察を受けます。

よくある質問

横の首のしわと縦の首のしわは同じ方法で対処しますか?

原因が異なります。横じわは折れた部分の真皮が押されたもので、縦の帯は筋肉の収縮がつくります。そのため横じわには溝を埋める、あるいは真皮のコラーゲンを刺激するアプローチが、縦の帯には筋肉の動きを減らすアプローチがカウンセリングで挙がります。両方がある場合は順序を分けて進めることもあります。どちらがどれほど目立つかは、首をうつむいたり伸ばしたりする動作を直接見て判断します。

首のしわのフィラーとリフティングはどちらを先に見るべきですか?

しわよりも皮膚のたるみが悩みならリフティングのほうを先に見ます。反対に皮膚はしっかりしているのに1〜2本が深く刻まれているなら、溝を埋めるほうが前に来ます。両方が重なっている場合は、熱を用いる施術のあとに溝に対処する順序に分けることもあります。順序は首の皮膚の厚みとしわの深さを見て決めます。カウンセリングで首をうつむいたり伸ばしたりする動作を直接見せていただくと、どの層が先かを判断しやすくなります。皮膚が薄く乾燥している状態なら、熱を用いる施術の前にバリアを整える順序も一緒に決めます。

首のしわのフィラー効果はどのくらい持続しますか?

製品の種類や首部位の皮膚の厚み、個人の代謝スピードによって変わるため、1つの数字で語るのは難しいです。カウンセリングでどの製品をどの深さにどれだけ入れるかを決めるときに、持続期間もあわせて案内してもらうのが正確です。持続が短く感じるなら、製品と用量、間隔を再度見直します。持続期間はカウンセリングで決めた製品と用量、注入深度によって変わるので、施術前にこの3つを確認しておくとよいでしょう。経過を見ながら次の間隔を調整するほうが、1回の用量を増やすより予測しやすくなります。

首のしわ施術後の内出血や腫れはいつ引きますか?

赤みや腫れ、圧痛、内出血はよくある反応で、たいていは数日以内に引きます。内出血しやすい部位なので予定がある場合は施術日を早めに設定します。まれに色素変化やしこりが残ることがあり、変化が片側に偏ったり強くなったりする場合は診察を受けます。施術当日から内出血や腫れの範囲と色の変化を記録しておくと、引いていく流れを比較しやすくなります。予定があるなら回復期間から逆算して施術日を決め、経過確認の日もあわせて押さえておいてください。

首のしわ施術はどのような基準でクリニックを選べばよいですか?

効果は施術を行う人の教育と経験に大きく左右されるという点を、米国皮膚科学会も強調しています。カウンセリングで首部位を直接見てしわの種類を区別して説明するか、どの機器と製品をなぜ使うかを言葉で説明するか、リスクと代替案、回復期間、必要な回数をあわせて案内するかを見ます。同じ機器でも強さと部位の設定が効果を分けるため、カウンセリングと施術を誰が行うかも確認したいポイントです。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
原因 首の皮膚が薄くコラーゲン・弾性線維が減りながら折りが残る
横じわ 折れる線に沿って真皮が押されてできる
縦の帯 広頸筋の収縮が原因
小じわ 皮膚が薄くなり乾燥してきめが崩れた結果
悪化要因 紫外線、乾燥と刺激の強い洗浄、喫煙、繰り返される姿勢
効果を決めるもの しわの深さ、皮膚の厚み、残った弾力、施術を行う人の設定