リジュランを予約したあとに最も多く検索される言葉は、効果ではなく痛みです。「リジュラン S、施術中はかなり痛いですか」「打つとどのくらい痛いですか」といった質問がカウンセリング室にもそのまま届きます。この記事では、リジュランがなぜちくちくと感じられるのか、同じ施術なのにある人は耐えられると言い、ある人はつらいと言うのはなぜか、麻酔はどう準備し、施術後のぶつぶつとした跡はいつ落ち着くのかを整理します。
まず結論から
リジュランは真皮層(皮膚の内側でコラーゲンがつくられる層)に多数の点を分けて注入する施術です。ヒアルロン酸注入(フィラー)のように一か所にボリュームを補う方式ではなく、広い面に針を何度も入れるため、瞬間的なちくちかが繰り返されることがあります。感じ方は、麻酔をしたか、どの部位に入れるか、どの器具で入れるかによって変わります。麻酔の方法と持続時間は、部位と範囲、過去の注射の経験をもとにカウンセリングで決めます。
リジュランは目的と部位に応じてヒーラー、HB、S、アイなどのラインに分かれ、ジュベルックのように材料が異なる注射とは成分の系統から違います(施術案内)。どのラインをどの程度の量で計画するかが決まれば、針が入る部位と回数も一緒に決まるため、痛みの話はラインと用量の話から始まります。
なぜリジュランはちくちくと感じられるのか
リジュランの中心成分はPN(ポリヌクレオチド、サーモンから抽出した成分を精製した再生シグナル物質)で、これにHA(ヒアルロン酸)が加わった製剤もあります。PNは真皮層で皮膚が自ら回復しようとする反応を助けるとされており、HAは水分を引き寄せてうるおいをつくります(水光注射コラム)。痛みの出発点は成分ではなく、届け方にあります。真皮に細く広く、多数の点に分けて入れる設計のため、針が皮膚を通る回数が多くなりがちです。

「薬が強いから痛い」という説明は正確ではありません。同じ量でも、一か所にまとめて入れる施術と広く広げる施術では、刺激の届き方が違います。顔全体に均一に広げる目的であれば、点の数は増えざるを得ず、その分ちくちくと感じる瞬間も増えます。
同じリジュランなのにある人は痛くないと言うのはなぜか
第一の変数は部位です。額や目元、口唇周辺は骨に近く組織が薄いため、比較的敏感に感じやすく、頬やフェイスラインのように組織が厚い部位は痛みが少ない傾向があります(水光注射コラム)。同じ顔でも、どこから先に行うかによってその日の印象が変わります。
第二は注入器具です。細い針で多数の点に細かく注入すると、瞬間的なちくちかが何度も繰り返され、先の丸い細い管(カニューレ)を入れて内側から広げると、最初に入るときだけちくちかし、その後の痛みは比較的少なめです(水光注射コラム)。どちらが合うかは、部位と注入量、皮膚の厚さによって変わります。
第三は麻酔がどの程度効いているかと、個人の痛みの閾値です。痛みは施術部位と痛みの閾値によって差が大きく、同じ人でも部位や日によって感じ方が異なります。施術当日に皮膚が赤くなっていたり、炎症性のニキビが出ていたりすると、刺激をより強く感じることがあります。
麻酔はどのように準備しますか
最も一般的な方法は、施術前に皮膚へ麻酔クリームを塗る表面麻酔です。皮膚表面に届く痛みの信号を減らし、針が触れる瞬間の負担を下げます。米国皮膚科学会のフィラーの案内には、注射の前にアイスパック、皮膚に塗る麻酔、神経ブロック注射などの方法が用いられることがあると記載されています。唇は神経ブロックが必要なことが多く、手は通常麻酔が不要という説明も添えられています(AADフィラー案内)。注射施術一般で用いられる選択肢がこれだけあり、塗る麻酔で足りない部位には別の方法が検討され得るという意味です。
リジュランでどの方法を用い、どの程度持続させるかは、部位と範囲、過去の注射で気分が悪くなった経験や特に敏感だった経験をもとにカウンセリングで決めます。ATTITUDE Clinicは麻酔方法をカウンセリングのときにご案内します(水光注射コラム)。麻酔が十分に効いた状態で始められるかがその日の感じ方を左右するため、待ち時間を急いで短くしないほうがよいでしょう。
何回、どのくらいの間隔で受ければよいですか
PN・HA系スキンブースターは、通常数回を2~4週間隔で行い、その後は間隔を広げて維持施術を続けます。1回だけでは変化は限定的で一時的であり、コラーゲンに関連する変化がある場合はゆっくり現れます(水光注射コラム)。必要な回数と間隔は皮膚の状態と部位によって異なるため、医師が皮膚を診て決めます。
間隔は痛みともつながっています。前回の施術の腫れや丘疹が落ち着く前に同じ部位を再び刺激すると、その日の不快感が大きくなることがあるため、回復の経過を確認してから次の日程を決めます。レーザーやリフティングを一緒に計画する場合は、同じ日に可能かどうかと順序を医師が決めます。
| 区分 | 痛みの感じ方への影響 | なぜそうなるか |
|---|---|---|
| 額、目元、口唇周辺 | 比較的敏感に感じやすい | 骨に近く組織が薄い部位 |
| 頬、フェイスライン | 比較的少なめ | 組織が厚い部位 |
| 細い針で細かく注入 | 瞬間的なちくちかが何度も繰り返される | 多数の点に分けて入れる方式 |
| カニューレ(先の丸い細い管) | 最初に入るときだけちくちかし、その後は少なめ | 内側から成分を広げる方式 |
| 表面麻酔と冷却 | 麻酔が効いている間は負担が変わる | 麻酔の範囲と持続時間による |
表は左右にスクロールしてご覧ください。
まとめると リジュランの痛みは成分よりも針が入る回数、部位、麻酔の状態によって変わります。目元や唇のように薄い部位は初回にまとめて行うよりも順序を分け、麻酔が十分に効いてから施術範囲を決めるほうがよいでしょう。
こんな状況なら

2~3日以内に大切な予定があるとき
施術後に注入の跡(丘疹)が1日から数日残ることがあり、内出血は消えるまで1週間以上かかることもあります(水光注射コラム)。結婚式や撮影のように顔がそのまま残る予定であれば、施術日を前倒しで設定するほうが安全です。腫れは多くが1日から数日のうちに落ち着きます。

目元や唇も一緒に行いたいとき
目元と口唇周辺は、顔の中でも特に敏感な部位です。敏感なところを初回にまとめて行うよりも順序を分けて進めると、初めての負担を減らせます。唇は専用ラインが別に用意されており(施術案内)、麻酔をどうするかはカウンセリングで決めます。

痛みに敏感、または過去の注射で気分が悪くなったことがあるとき
カウンセリングで麻酔の方法と持続時間、一度に入れる範囲を一緒に決めます。施術中に体調が変わったらすぐ伝えられるよう、合図を決めておくのも方法です。過去の施術でどの部位が特につらかったかを覚えておくと、計画に反映できます。

短い滞在で施術を考えるとき
翌日の予定と出国日を伝えると、回復期間を考慮して日程を組めます。丘疹や腫れが落ち着く時期、内出血が出たときの対処、異常反応が出たときの連絡方法をあらかじめ確認しておくと安心です。
カウンセリング前に伝えてください
- 最近の紫外線曝露、レーザー・ピーリング施術の有無、施術部位の炎症やニキビ
- 服用中の薬、特に血液凝固に影響する薬
- アレルギー歴、組織由来製品に反応したことがあるか、自己免疫疾患の有無
- 妊娠・授乳中かどうか
- 過去の注射施術後に内出血や腫れが長引いた、気分が悪くなった経験
- 結婚式・撮影のように日付が決まった予定
ATTITUDE Clinicはこのように進めます
皮膚の状態確認とカウンセリング — 施術部位の厚さと赤み、炎症の有無を確認し、痛みについての経験を伺います。アレルギー歴と服用中の薬、妊娠・授乳の有無もこの段階で一緒に確認します(コラーゲン注射コラム)。
ラインと範囲の決定 — ヒーラー、HB、HBリップ、S、アイのうち目的に合うラインと用量、部位を決めます(施術案内)。目元や唇のように敏感な部位を一度に行うか分けるかもここで決めます。
麻酔と施術 — 決めた方法で麻酔を効かせてから施術します。麻酔方法はカウンセリングのときにご案内し、施術中に不快であれば我慢せず伝えられるようにします(水光注射コラム)。
回復のご案内と次回の日程 — 施術直後の注意事項と保湿、紫外線対策の方法をご案内し、推奨サイクルに合わせて次回の来院時期を決めます(水光注射コラム)。
施術後のケアと副作用
施術当日から順番に取り組むケアです。
鎮静 — 冷やすことは腫れに役立つことがあり、方法と時間は医療スタッフに確認します(水光注射コラム)。当日のサウナや激しい運動、飲酒は避けます。
洗顔とメイク — 洗顔はやさしく行い、メイクは注入の跡が閉じたあと翌日から可能な場合が多いです。注入部位を強く押したりマッサージしたりしません(コラーゲン注射コラム)。
保湿と紫外線対策 — 施術後2~3日は日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。表面を開くレーザーやマイクロニードリングを一緒に受けた日は、皮膚表面に微細な通り道が一時的にできるため、保湿と防御をより意識します(エクソソームコラム)。
経過の確認 — 丘疹と腫れは通常1日から数日のうちに落ち着き、内出血は消えるまで1週間以上かかることもあります。次回の時期はこの経過を見て決めます。
よくある反応は、注射部位のぶつぶつとした跡、赤み、腫れ、押すと痛い感じ、内出血です。まれに感染、アレルギー反応、小さなしこりが生じることがあり、ごくまれに注入した成分が血管を塞いだり損傷したりすることがあります(水光注射コラム)。普段と違う、あるいはだんだん強くなる痛み、注射部位の皮膚が白っぽくまたはまだらに、青みがかったり黒ずんだり変わる場合、視野の変化がある場合は、待たずにすぐ診察を受けます(コラーゲン注射コラム)。
よくある質問
リジュランはどのくらい痛いですか
決まった数字で表せる痛みではありません。針が入る回数の多い施術のため、ちくちかが繰り返されることがありますが、部位と器具、麻酔の状態によって感じ方は大きく変わります。額や目元、口唇周辺はより敏感に、頬やフェイスラインは比較的少なめに感じます(水光注射コラム)。施術中に不快であれば我慢せず伝えるほうがよく、どの部位から行うかの順序を変えるだけでも感じ方が変わることがあります。
麻酔クリームで十分ですか?ほかの方法もありますか
施術後のぶつぶつとした跡はいつ消えますか
注入点に沿ってできる丘疹は、通常1日から数日のうちに落ち着きます(水光注射コラム)。成分が吸収されて現れる自然な経過で、当日ぶつぶつしていたところが減るのを効果が抜けたと誤解することもあります。内出血が一緒に出た場合は、消えるまで1週間以上かかることがあります。跡がしばらく残ったり、だんだん目立ったりする場合はクリニックに知らせます。
目元や唇に打つとより痛いですか
施術を受ける場所は何を見て選べばよいですか
カウンセリングで、どのラインをどの程度の量で計画するか、麻酔をどの方法でどのくらい持続させるか、施術後に異常反応が出たときどう連絡し診察を受けるかを確認するとよいでしょう。使用する製品の正規品かどうかと保管状態、施術者が誰かも尋ねられます。同じリジュランでも、目元や唇のように敏感な部位を分けるか一緒に行うかを説明してくれるところが、カウンセリングが充実しているところです。回復の経過と感じ方は人によって異なるため、カウンセリングで自分の皮膚を基準に計画を立てるほうがよいでしょう。
ひと目でわかるまとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 痛みの原因 | 真皮に多数の点を分けて入れるため針の回数が多い |
| 部位差 | 額・目元・口唇周辺はより敏感、頬・フェイスラインは少なめ |
| 器具差 | 細い針は繰り返しちくちか、カニューレは最初だけ |
| 麻酔 | 表面麻酔が基本、部位により方法が変わりカウンセリングで案内 |
| 施術間隔 | 通常2~4週間隔で数回、その後は維持施術 |
| 施術後 | 丘疹・腫れは1日から数日、内出血は1週間以上可能 |
