皮膚科の見積書を初めて受け取ると、同じ名前の施術なのにクリニックごと、項目ごとに数字が違って書かれていて、どこから比較すればいいのか分からなくなりがちです。「1回」という一行だけでは、どの容量の1回なのか、消費税が含まれた金額なのかが分からないからです。この記事では、見積もりを同じ基準の上に載せて読む方法と、カウンセリングで何を聞けば支払予定額がはっきりするのかを順に整理します。

まず結論から

見積もりを比較するには、金額が決まる単位から揃える必要があります。同じリフトアップでも照射したショット数で、同じ注射でもccやバイアル単位で価格が決まり、表示金額に消費税が含まれているか、カウンセリングや麻酔、施術後の回復ケアがその金額に含まれるかによって実際の支払額が変わります。ATTITUDE Clinicの価格表のように項目ごとの単位価格を公開し、消費税を別途表示しているところもあるので、表示金額は出発点ととらえ、最終金額はカウンセリングと見積書で合わせるほうが正確です。ただし、皮膚の反応の程度や回復の速さは人によって異なるため、条件を同じに揃えた見積もりでも、体感できる結果や次の予定は分かれることがあります。

なぜ同じ施術なのに見積もり金額が違って書かれているのでしょうか?

たるみの悩みひとつをとっても、機器はいくつもの系統に分かれます。HIFU(超音波を1点に集めて熱に変える方式)を使うウルセラ(Ultherapy)とシュリンク(HIFU)、高周波電流で皮膚の下を温めるサーマクールFLX(Thermage FLX)、極超短波を使うオンダリフト(Onda)、複数の波長のレーザーを使うチタニウムリフトが、それぞれ異なる原理で作動します(施術案内)。原理が違えばエネルギーが届く深さと範囲が変わり、見積もりで金額を数える単位も分かれます。HIFUと高周波はショット数で、オンダリフトとチタニウムリフトはkJ(エネルギーの量を表す単位)で、注射剤はccやバイアル(製品1本)で価格が決まります。

皮膚の断面の上で透明なジェルと機器が超音波・高周波エネルギーを深部に届けるイメージ

ではなぜ、同じ機器なのに人によって違うショット数が書かれるのでしょうか?皮膚が厚いか薄いか、コラーゲンを新しく作り出す力がどれだけ残っているか、以前にどんな施術を受けたかが、すべて人によって異なるからです(コラム)。同じ悩みでも必要な層と範囲が変われば、伝えるエネルギーの量が変わり、その値が見積もりにそのまま反映されます。だから2つの見積もりの差は、どちらが高いかというより、何をどれだけすることにしたかの違いである場合が多いのです。

表1 なぜ同じ施術なのに見積もり金額が違って書かれているのでしょうか?
施術の系統 金額が決まる単位 その単位を見るべき理由
HIFU超音波リフトアップ(ウルセラ・シュリンク) ショット数 同じ機器でもショット数が違えば伝わる量が異なります
高周波リフトアップ(サーマクール・XERF) ショット数 顔全体の定額かショット単位かで比較基準が変わります
極超短波・マルチ波長レーザー(オンダリフト・チタニウムリフト) kJ エネルギーの総量で価格が決まり、時間単位の金額とは異なります
ヒアルロン酸注入・スキンブースター(リジュラン・ジュベルック・スカルプトラ) cc・バイアル 1cc基準の金額に部位追加が付く場合があります
色素トーニング(ピコ・ジェネシス) 1回・5回・10回 回数をまとめたかどうかで1回あたりの金額が変わります

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると 見積書でまず見るべきは単位です。ショット数、kJ、cc、回数のうち何で数えるのかが分かれば、2つの金額を同じ条件の上に並べられます。そのうえで消費税と含まれる範囲を合わせれば、実際の支払額が見えてきます。

表示金額と実際の支払金額はどこで分かれるのでしょうか?

ATTITUDE Clinicの価格表は、項目ごとに定価と割引価格を分けて記載し、すべての金額を消費税別途で表示しています(価格案内)。目に入る数字は支払予定額ではなく、税金を差し引いて書いた金額だという意味です。価格表に消費税別途と書かれていれば、支払金額は表示金額より大きくなる可能性があるので、カウンセリングで込みか別途かを言葉で確認しておけば、支払いの段階で驚かずに済みます。

部位によって金額が加算される項目もあります。価格表を見ると、同じヒアルロン酸注入でも唇や首のしわのように部位が追加されると別途金額が付き、目の下・こめかみ・額のような他の部位も同様に区別されています。基本1ccの金額だけを読んで計算すると、実際の支払金額と差が出ます。

割引価格が付いた項目は、適用条件もあわせて見る必要があります。どの期間に、どの対象に、他の項目と重ねて適用されるかによって支払金額が変わるので、割引価格だけを書き写すより、カウンセリングで条件をあわせて確認するほうが正確です。割引の幅そのものが施術の内容を変えるわけではありません。

パッケージと単回は何を同じ線上に置いて見るべきでしょうか?

パッケージと単回を比較するときは、総回数、1回あたりの容量、そして途中で変更や中断が生じたときの精算方法の3つを揃えます。1回あたりの容量が違うのに総額だけを並べれば、実際に受ける施術量が変わります。価格表でも色素トーニングの項目は1回と5回、10回に分かれており、回数をまとめて支払う仕組みがあることが分かります(価格案内)。

パッケージが有利か、診断が先かパッケージが先かは、条件によって分かれます。決まったパッケージそのものが間違っているわけではありませんが、各項目がなぜ必要か、外してよいものは何かを尋ねるところから比較が始まります(コラム)。ATTITUDE Clinicは、分析記録と診察をもとに、必要なものと必要でないものをあわせて決めることを原則としています。

中断や変更の条件はクリニックごとに異なって運用されるため、見積書に総回数、1回あたりの容量、有効期限、変更・中断時の精算項目を書いてもらうよう依頼しておけば、後で比較しやすくなります。口頭の説明だけを聞いて決めると、数か月後の時点で基準がぼやけることがあります。

カウンセリング・麻酔・回復ケアは見積もりに入っているのでしょうか?

施術項目が並んだ価格表だけを見ても、カウンセリング料や麻酔、施術後の回復ケアが含まれているかは分かりにくいものです。ATTITUDE Clinicの価格表を見ると、LDM、オメガライト、アクアピール、クライオのようなケア項目が別項目として価格が記載されています(価格案内)。回復ケアを受ける予定なら、それが施術金額に含まれるのか別で計算されるのかによって総額が変わります。

施術中に麻酔をするかどうかも聞くべき項目です。アメリカ皮膚科学会のカウンセリング案内は、期待される結果、リスク、代替案、必要な回数と施術時間、麻酔の有無、回復期間と日常復帰の時期、準備とアフターケア、費用をカウンセリングで確認するよう勧めています(AAD案内)。この案内はアメリカの患者向けの一般資料であり、韓国の医療人の資格や保険・税務の基準にそのまま適用されるわけではありませんが、何が見積もりに入っているかを尋ねる質問リストとしてはそのまま使えます。

回復期間を前もって知っておけば、予定と費用をあわせて組めます。式典や撮影のように日付が決まった予定があるなら、施術の時点をいつにするか、回復ケアの訪問を何回にするかが金額とともに決まります。

価格表だけでは分からない部分はどう埋めるのでしょうか?

数字の後ろにある条件は、カウンセリングで言葉にして確認する必要があります。必要な回数と施術時間、麻酔の有無、回復期間、準備とアフターケアまであわせて聞けば、見積もりの含まれる範囲が自然に明らかになります(AAD案内)。カウンセリングで立てた計画と実際の施術がずれないよう、院長が直接行う流れを守っているところなら、見積書に書かれた条件が施術の現場で変わる余地も小さくなります。

予約も条件のひとつです。ATTITUDE Clinicは予約の申請と確定を分けて運用しており、申請後にクリニックからの確認連絡を経て確定します。当日の申請は現在の時刻から1時間以降の時間帯で受け付けられ、最終の受付時間が定められています(予約案内)。海外から短期間滞在する予定なら、回数の間隔と予約確定の手続きを先に合わせておかないと、計画が揺らぎます。

こんな状況なら

明るいスタジオで白いドレスを着てベールに触れる女性

式典や撮影が数週間後に迫っているとき

回復にかかる時間が予定と重なると、金額より日付が先に問題になります。施術の種類と強度によって赤みやむくみが引く期間が変わるので、カウンセリングで施術の時点と回復ケアの予定をあわせて組むほうがよいでしょう。

医療スタッフが4つの丸いトークンを指しながら女性と相談している様子

継続的にケアしたいとき

繰り返しの施術は、回数の間隔が結果を左右します。5回や10回のまとめ項目を検討するなら、総回数だけでなく1回あたりの容量や、途中で間隔が空いたときの条件まであわせて見ることになります。

黒髪の女性の頬を手袋をした医療スタッフの指がそっと触れている

敏感肌や赤くなりやすい肌のとき

皮膚が薄い、あるいは敏感な場合は、同じ機器でもエネルギーを控えめに設定して始め、施術中の反応を見ながら調整します。以前の施術歴とそのときの反応を前もって伝えておくと、強度を決めるのに役立ちます。

スーツケースの横で診察室の待合スペースに向かい合って話す2人の女性

短期間滞在する海外からの訪問者のとき

回数の間隔を数日のうちにまとめられるか、どの施術を一度にまとめられるかがポイントです。予約確定の手続きと回復の予定を先に確認しておけば、滞在期間の中で計画を合わせやすくなります。

カウンセリングの前に教えてください 最近の紫外線 exposure と屋外活動、服用中の薬と使用中のスキンケア成分、以前の施術歴とそのときの反応、式典や撮影のように日付が決まった予定、そして回復に使える時間です。この5つが、見積もりの構成と施術の強度を決めるのにあわせて使われます。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. 医療スタッフが皮膚分析カメラを女性の頬の近くに当てている
    AI皮膚分析記録 — 皮膚の状態を記録し整理して、医師と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールは情報を記録・整理する参考資料であり、医学的診断は行いません。
  2. 明るいカウンセリング室でソファに座って話す2人の女性
    院長カウンセリング — 分析記録に悩みや生活習慣、以前の施術経験を加えて、何が必要で何が必要でないか、どの順序と強度で行うかを一緒に決めます。
  3. ベッドに横たわる女性の頬に医療スタッフが集束超音波機器を当てている
    院長による直接施術 — カウンセリングで立てた計画どおりに院長が直接行い、施術中の皮膚の反応を見ながら調整します。
  4. 手袋をした医療スタッフが患者の頬を診ている
    回復と次の予定の確認 — 施術後の回復過程を確認し、次回の間隔と量を改めて決めます。価格は項目ごとの単位で公開し、消費税は別途表示します。

リフトアップはウルセラ(Ultherapy)、サーマクールFLX(Thermage FLX)、XERF(高周波)、オンダリフト(Onda)、チタニウムリフト、シュリンク(HIFU)を、毛穴とニキビ跡にはポテンツァ(Potenza)とフラクショナルレーザーを、色素・赤ら顔にはピコトーニング(ピコ秒レーザー)、ジェネシストーニング、Vビーム(色素レーザー)を備えています。注射の項目はボトックス(ボツリヌストキシン)とヒアルロン酸注入(フィラー)、リジュラン(Rejuran Healer)・ジュベルック(Juvelook)・スカルプトラ(Sculptra)のようなスキンブースターで構成されています(施術案内)。

施術後のケアと副作用

  1. 冷たいジェルマスクを顔にのせて横になる女性と横でタオルをかける女性
    鎮静 — 施術直後は皮膚の温度が上がっており、赤みが残ります。冷やして鎮静し、サウナや熱いお風呂のように熱を加える活動はしばらく控えます。
  2. 鏡の前で指先に保湿剤を出して頬に塗る女性
    保湿 — 皮膚バリアが一時的に弱まって乾燥することがあります。刺激の少ない保湿剤をこまめに塗ります。
  3. 窓辺に立って頬に何かを塗る女性と窓の上に置かれたボトル
    紫外線遮断 — 色素変化が起きやすい時期です。外出するときは日焼け止めを携帯して塗ります。
  4. 1人の医療スタッフが1人の女性の顔を診ている様子
    経過確認 — 赤みやむくみが数日以内に引くかを見ます。想定と違う変化が続くときは、次の予約を待たずに確認します。

レーザーやエネルギー機器、注射施術の後には、赤み、むくみ、押すと痛い感じ(圧痛)、内出血がよく見られ、多くは数日以内に引きます。まれに皮膚が一時的に暗くなったり明るくなったりする色素変化、水ぶくれ、注射後のしこり、やけどや瘢痕が生じることがあります(コラム)。改善せずにだんだん強くなる痛みのように、想定と違う変化があれば、そのときは待たずにクリニックに連絡するほうが安全です。

よくある質問

案内された価格に消費税は含まれていますか?

ATTITUDE Clinicの価格表は、すべての金額を消費税別途で表示しています。価格表に書かれた数字は支払予定額より小さいことがあり、カウンセリングで込みか別途かを言葉で確認しておけば、支払いの段階で違いが分かります。クリニックごとに表示のしかたが異なるので、他と比較するときはこの条件を先に揃えないと金額を同じ線上に置けません。

カウンセリング料と施術料は別々に請求されますか?

価格表には施術項目とケア項目がそれぞれ書かれており、回復ケアを受ければ別項目として計算される仕組みであることが分かります。カウンセリングそのものに費用がかかるか、麻酔が金額に含まれるかは項目ごとに異なるので、見積書にカウンセリング料、麻酔料、回復ケアの項目を別に書いてもらうよう依頼する方法が現実的です。

パッケージで支払うのが必ずお得ですか?

総回数と1回あたりの容量が同じ条件かどうかによります。色素トーニングのように1回と5回、10回に分かれた項目は、回数をまとめるほど1回あたりの金額が下がる仕組みですが、途中で間隔が空いたり中断したりするときの条件まで確認しないと、実際に有利かどうかは判断できません。各項目がなぜ必要か、外してよいものは何かもあわせて聞くべき項目です。

ショット数や容量が多いほど結果はよくなりますか?

ショット数と容量は、皮膚の厚さやたるみの原因、回復力を踏まえて必要な層と範囲を決めたうえで、それに伴って決まる値です。数字だけを増やすことが結果を大きくするわけではなく、次回の量はそのときの経過と反応を見て改めて決めます。反応が現れる時期と回復の速さは皮膚の状態によって異なるため、同じ回数を受けても体感は分かれます。

価格とカウンセリングの過程が明確なクリニックは何を見て選びますか?

数字だけを比較するより、カウンセリングで何を説明してくれるかを見ます。期待される結果とリスク、代替案、必要な回数と麻酔の有無、回復期間、準備とアフターケア、費用まであわせて示してくれるところが判断しやすいです(AAD案内)。価格が項目ごとの単位で公開されているか、必要なものと必要でないものをあわせて決める流れかどうかも基準になります。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
見積もり比較の出発点 金額が決まる単位(ショット数・kJ・cc・回数)を先に揃えます
表示金額 ATTITUDE Clinicの価格表はすべての金額を消費税別途で表示します
部位追加 ヒアルロン酸注入などは部位によって追加金額が付くことがあります
パッケージの判断 総回数、1回あたりの容量、中断・変更時の精算をあわせて見ます
カウンセリングで聞くこと 期待される結果、リスク、代替案、麻酔、回復期間、アフターケア、費用
進行の流れ AI皮膚分析記録 → 院長カウンセリング → 院長による直接施術 → 経過確認