エクソソーム治療を前にして最も多い質問は、「赤くなったら正常なのか、かゆければ中止すべきか」というものです。海外に短期滞在している方は、帰国のフライト前に反応が落ち着くかどうかも気になります。エクソソームは製品そのものへの反応と、皮膚を開く処置による反応が重なることがあるため、よくある反応と連絡すべきサインを分けて考えると安全です。

まず結論から

エクソソーム治療のあとの赤み、かゆみ、腫れ、刺激感は製品への反応として生じることがあり、皮膚を開くレーザーやマイクロニードリングを併用した場合は、その処置による赤み、腫れ、点状の跡、乾燥、薄いかさぶたも重なります。多くは軽く早く落ち着きますが、アレルギー反応やしこり(肉芽腫)、長引く炎症はまれに報告されてきました。症状がだんだん強くなる、または落ち着かない場合は、帰国の予定にかかわらず診察を受ける必要があります。妊娠・授乳中、自己免疫疾患、過去の製品への反応、施術部位の感染・口唇ヘルペス・炎症性ニキビがある場合は、施術前に伝えてください。

エクソソームは皮膚でどんな働きをするのですか?

エクソソーム(Exosome)は、細胞が分泌する非常に小さな袋(小胞)です。細胞の間で成長因子やタンパク質などのシグナルを運ぶ役割を担っています。ATTITUDE Clinicのコラムでは、エクソソームを「細胞を入れること」ではなく「細胞が送るメッセージ」と説明しています。幹細胞を培養し、その細胞が分泌したシグナル物質だけを精製した製品が多く、植物由来の製品もあります。

男性医師が女性患者に皮膚断面内の小胞のシグナル伝達を説明している様子

臨床皮膚科学のレビューによると、エクソソームは創傷治癒、瘢痕予防、光損傷予防、皮膚再生といった分野で可能性が示されています。ただし2010年から2023年までの論文を絞り込んで34編を検討した段階であり、実用化にはコスト、複雑な分離プロセス、標準プロトコルの不在、感染可能性評価の限界、臨床的根拠の不足が課題として残っています(Skin Health and Diseaseレビュー)。機序は確認されていますが、皮膚に塗った製品が実際にどれほど働くかはまだ研究中です。

そのため副作用を語るとき、「エクソソーム」という名前だけでは足りません。製品ごとに由来・濃度・精製方法が異なり、同じ製品でもどの処置と組み合わせるかによって皮膚が受ける刺激は変わります。反応を分けるのは名前よりも製品と併用した処置だ。これを先に知っておくと、赤みやかゆみが出たときに何を見ればよいかがはっきりします。

赤みとかゆみ、どこまで待ってよいですか?

製品への反応としては、赤み、かゆみ、腫れ、刺激感が生じることがあり、アレルギー反応が出ることもあります。処置そのものでは、機器と設定に応じて赤み、腫れ、点状の跡、乾燥、薄いかさぶたが生じることがあります。これらの反応はたいてい軽く早く落ち着くと案内されていますが、程度と期間は皮膚の厚さ、施術範囲、製品、併用した機器によって異なります。

米国皮膚科学会のフィラーの案内によると、注入部位に赤み、腫れ、圧痛、内出血が生じることがあり、多くは7~14日以内に落ち着く傾向があります。この数字はフィラー注射についてのものなので、エクソソームにそのまま当てはめることはできません。ただし注射処置では、注入する人の教育と経験が不足すると重い副作用の報告が増えるという点は、クリニック選びの参考になります(AADフィラー案内)。

では、なぜ赤くなるのでしょうか?皮膚を開く処置のあとは、外側のバリアが一時的にゆるみ、製品がより深く届く一方で刺激も大きくなります。かゆみや刺激感が落ち着かず広がる、腫れが大きくなる、じんましんのように見える変化が出る場合はアレルギー反応を考えます。このときは次の施術を延期し、診察を受けるほうがよいです。かゆみと腫れが広がるなら次の施術前に診察。

どんな製品と処置が反応を大きくしますか?

エクソソーム製品は由来、濃度、精製方法が製品ごとに異なります。幹細胞由来の製品が多いものの植物由来もあり、同じ名前の製品でも精製レベルは同じではありません。そのためカウンセリングでは「エクソソームをする」よりも「どんな製品をどのように使うか」を確認するほうが現実的です。

皮膚を開く方法も反応を大きくします。マイクロニードリングやアービウム・CO2などの剥離性フラクショナルレーザーの直後には、皮膚表面に微細な通り道が一時的にできます。このときにエクソソームを塗ると、皮膚の内側までより深く届く可能性があると考えられています。反対にHIFU・RFリフティングや低エネルギーのピコトーニングは表面をほとんど開かないため、製品は大部分が表面にとどまります。同じ製品でも皮膚を開く処置と組み合わせると刺激が大きくなることがあり、開いた皮膚に塗った製品のあとにしこり(肉芽腫)や長引く炎症がまれに報告されたこともあります。

ここでよくある誤解が1つあります。「幹細胞エクソソーム」という言葉から、幹細胞そのものを入れる施術だと考える場合です。実際には生きた細胞ではなく、細胞が分泌したシグナル物質を精製した製品です。細胞そのものではないため、アレルギーや異物反応がまったくないとは言いにくく、製品の由来と精製方法が安全性に影響します。

妊娠中や長く続けても大丈夫ですか?

妊娠・授乳中のエクソソーム治療は、医師がリスクと利益を見て判断します。ATTITUDE Clinicのコラムでは、妊娠・授乳の有無、自己免疫疾患、化粧品や医薬品に反応した経験の有無、施術部位の感染・口唇ヘルペス・炎症性ニキビを施術前に伝える項目として案内しています。妊娠中だから必ず禁忌だと断定できる資料も、安全だと断定できる資料もまだ十分ではありません。そのため施術を急ぐより、カウンセリングで決める問題として残ります。

長期安全性はさらに慎重に考える必要があります。エクソソーム治療は比較的最近になって臨床に本格的に入ってきた分野で、10年以上の長期データは十分ではありません。臨床レビューも臨床的根拠が少なく、標準プロトコルがまだないと指摘しています(Skin Health and Diseaseレビュー)。まれに報告されたしこりや長引く炎症は、長期の予後を断定しにくい事例です。施術前の説明を聞き、施術後は経過を記録しておくとよいでしょう。

表1 妊娠中や長く続けても大丈夫ですか?
反応 主に生じる状況 一般的な経過 連絡の基準
赤み、腫れ、点状の跡 皮膚を開くレーザーやマイクロニードリングの直後 軽く早く落ち着く傾向、範囲と設定により異なる だんだん広がる、または大きくなるとき
かゆみ、刺激感 製品を塗ったあと 軽い反応は一時的であることが多い 落ち着かず強くなる、またはじんましんのように見えるとき
しこり(肉芽腫)、長引く炎症 開いた皮膚に製品を塗ったあとまれに 報告例あり、持続の有無を観察 触れる、または長引くとき
乾燥、薄いかさぶた 剥離性フラクショナルレーザーなどを併用したとき 回復過程で生じることがある かさぶたが長引き、赤みが強くなるとき

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると よくある反応は製品と処置そのものが重なって生じ、たいてい軽く落ち着きます。かゆみや腫れが落ち着かない、またはしこりが触れる場合は次の施術を延期し、診察を受けます。

こんな状況なら

旅行かばんのそばに座る女性と、その前で説明する男性医師

帰国のフライトが1週間以内に迫っているなら

施術日と帰国日の間に余裕をとり、赤みや腫れが残ったときに連絡する経路を事前に確認します。フライト中は乾燥と紫外線曝露が重なることがあるため、保湿と紫外線対策を心がけます。帰国後に症状が続く場合は現地で診察を受けられるよう、施術記録を持ち帰ってください。

小さな花束のそばで予定を相談する2人

式典や撮影が間近なら

皮膚を開く処置とエクソソームを同じ日に強く重ねると、赤みが残ることがあります。予定に合わせて強度を下げる、または時期を調整するカウンセリングが必要です。撮影前日よりも最低数日の余裕をとるほうが安心です。

手袋をした男性が女性患者の顔を診ている様子

敏感肌、または赤くなりやすい皮膚なら

製品への反応と処置の反応が重なると、普段より刺激を強く感じることがあります。過去に化粧品や医薬品で反応が出たことがある場合は、アレルギーの可能性を先に伝えます。同じ製品でも皮膚バリアの状態によって反応は変わります。

お腹に手を当てて話す女性患者と、記録する男性院長

妊娠・授乳中、または自己免疫疾患があるなら

施術前に妊娠・授乳の有無と自己免疫疾患、服用中の薬を伝えます。施術部位に感染や口唇ヘルペス、炎症性ニキビがある場合は、先に治療が必要になることがあります。この場合、施術日を延期する判断もカウンセリングに含まれます。

カウンセリング前に教えてください 最近の紫外線曝露、服用中の薬とスキンケアの有効成分、過去の施術後の反応、帰国やイベントの予定を伝えてください。妊娠・授乳の有無と自己免疫疾患、施術部位の感染・口唇ヘルペス・炎症性ニキビもあわせてお話しください。

ATTITUDE Clinicではこのように進めます

  1. 皮膚状態の記録と問診 皮膚状態を機器で記録し、アレルギーと服用中の薬、妊娠・授乳の有無、過去の施術への反応を確認します。機器の記録は診断の代わりではなく、カウンセリングの資料として使います。
  2. 院長カウンセリングと製品の確認 使用するエクソソーム製品の由来と濃度、精製方法、併用する処置を確認します。皮膚を開く処置か、表面にとどめる方法かもこの段階で決めます。
  3. 医療スタッフによる直接施術 カウンセリングで決めた範囲と強度で施術します。皮膚が敏感、または赤くなりやすい場合は強度を下げる、または範囲を分けます。
  4. 回復と経過の確認 赤み、かゆみ、腫れ、しこりの変化を確認し、帰国の予定も考慮して連絡の基準を案内します。価格は施術・価格案内の定価と付加価値税の込み・別で確認します(施術・価格案内)。

院長が自ら担う4つのステップ

診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

  1. 独立した診断室にある肌の精密診断機器

    精密診断

    独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

  2. イ・ドンフン共同院長が肌分析の結果を画面で説明する様子

    肌分析

    毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

  3. イ・ジェミン共同院長が来院者と1対1で診断結果を見ながらカウンセリングする様子

    1:1デザイン

    肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

  4. イ・ジェミン共同院長が自らリフティング施術を行う様子

    院長による施術

    カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

イ・ドンフン共同院長が自ら施術する様子

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」

イ・ドンフン共同院長

注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。

  • 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
  • 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
  • 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。

麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。

エクソソームはポテンツァのようなマイクロニードル高周波やアービウムフラクショナルレーザーの直後に補助として使うことが多くあります。HIFU・RFリフティングや低エネルギーのピコトーニングのあとは、製品が表面にとどまる特性のため、併用するかどうかをカウンセリングで決めます。機器の記録と写真は経過を比較する資料であり、効果を保証する指標ではありません。

施術後のケアと副作用

  1. 洗面台の前でタオルで頬を拭う女性と、そばで見守る男性
    鎮静 施術当日はぬるま湯で軽く洗顔し、施術部位をこすったり強く押したりしません。皮膚を開く処置を併用した場合は、その処置の回復案内を優先します。
  2. 患者と医師がカウンセリングする様子、患者が頬に手を当てている
    保湿 刺激の少ない保湿剤を薄く何度も塗ります。乾燥が強いと薄いかさぶたができることがあるため、室内でも保湿を保ちます。
  3. 帽子をかぶった女性と白衣を着た男性がテーブルで話している様子
    紫外線対策 外出時は日焼け止めを塗り、帽子で遮ります。回復中の皮膚は紫外線に敏感になることがあります。
  4. 医師がカメラで患者の頬を撮影している場面
    経過の確認 赤み、かゆみ、腫れ、しこりの変化を同じ照明で写真に残します。帰国の前後で変化が続く場合は診察で確認します。

よくある副作用は赤み、かゆみ、腫れ、刺激感です。処置そのものでは点状の跡、乾燥、薄いかさぶたが生じることがあります。これよりまれにアレルギー反応、しこり(肉芽腫)、長引く炎症が報告されてきました。比較的新しい分野のため、長期安全性の資料はまだ不足しています。

待たずに診察を受けるべきときがあります。赤みやかゆみが落ち着かず強くなるとき、腫れが大きくなるとき、しこりが触れる、または長引く炎症が疑われるとき、アレルギー反応が疑われるときです。帰国前であれば、予定を調整して診察を先に受けるほうがよいです。

よくある質問

エクソソーム注射の副作用はよくありますか?

よくある反応は赤み、かゆみ、腫れ、刺激感程度です。皮膚を開く処置を併用すると、その処置の赤みやかさぶたが重なります。重い副作用はまれに報告されていますが、しこりや長引く炎症、アレルギー反応は待たずに診察で確認すべき部分です。長期安全性は資料が蓄積されている途中で、「まったくない」と断定するのは難しいです。

施術後に赤くなってかゆいのですが正常ですか?

製品への反応で赤みとかゆみが生じることがあり、たいてい軽く落ち着きます。ただしかゆみが広がる、腫れが大きくなる、じんましんのように見える場合はアレルギー反応を考えます。このときは次の施術を延期し、診察を受けます。同じ症状でも皮膚の厚さと施術範囲によって程度は異なります。写真を残すときは同じ照明と同じ角度で撮っておくと、広がっているのか落ち着いているのか比較しやすくなります。施術当日はぬるま湯で軽く洗顔し、施術部位をこすらず、刺激の少ない保湿剤を薄く何度も塗ります。かゆみが強くなる場合はかかずにクリニックへ連絡し、次の施術を延期するかどうか相談してください。

妊娠中や授乳中でも受けられますか?

妊娠・授乳中だから必ず禁忌だと断定できる資料も、安全だと断定できる資料もまだ十分ではありません。そのため施術前に妊娠・授乳の有無を必ず伝え、医師がリスクと利益を見て判断します。自己免疫疾患や過去の製品への反応もあわせて伝えます。施術を急ぐより、カウンセリングで決める問題です。

エクソソームの長期副作用は知られていますか?

エクソソーム治療は比較的最近になって臨床に入ってきた分野で、10年以上の長期資料は十分ではありません。臨床レビューも臨床的根拠が少なく、標準プロトコルがまだないと指摘しています。まれにしこりや長引く炎症が報告されたことがあるため、経過を記録しておくとよいでしょう。施術前の説明を聞き、決まった周期ではなく状態を見ながら決めます。

エクソソーム治療はどんな基準でクリニックを選びますか?

まずどんな製品を使うのか、由来と濃度、精製方法を説明しているかを見ます。誰が問診し施術するのか、アレルギーや妊娠・授乳の有無を確認するかも重要です。皮膚を開く処置と併用するときは、強度と範囲を皮膚に合わせているか、異常反応のときに連絡する経路があるかを確認します。価格は定価と付加価値税の込み・別で比較します。特定のクリニックを選ぶ問題ではなく、確認項目を備えているかを見る作業です。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
作用 細胞が分泌したシグナル物質を精製した製品、幹細胞を直接入れる施術とは異なる
よくある反応 赤み、かゆみ、腫れ、刺激感、処置そのものの点状の跡と乾燥
まれな反応 アレルギー反応、しこり(肉芽腫)、長引く炎症
長期安全性 資料が蓄積中、標準プロトコルと長期の臨床的根拠がまだ不足
妊娠・授乳 施術前に伝え、医師がリスクと利益を見て判断
連絡の基準 落ち着かず強くなる赤み・かゆみ・腫れ、触れるしこり、長引く炎症