リフティングを調べ始めると、効果よりも先に気になるのが痛みです。注射1本でも緊張するのに、顔全体にエネルギーを照射すると聞くと、どれほど痛いのか、麻酔はしてくれるのかが気になります。この記事では、ハイフをはじめとするリフティングの痛みが何によって変わるのか、HIFUとRFで痛みの質がどう違うのか、痛みが心配な方がカウンセリングで何を決めておくべきかを整理します。
まず結論から
リフティングの痛みを決めるのは、施術名よりもエネルギーレベル、1部位あたりのショット数、そして部位ごとの神経密度です。同じウルセラ(Ultherapy)でも、たるみがはっきりしている場合にエネルギーを上げれば体感は強くなり、予防目的で低く設定すればずっと軽く済みます。麻酔の方法は施術の種類と範囲によって変わるため、肌の状態と痛みへの敏感さをふまえてカウンセリングで決めます。米国皮膚科学会の案内によると、非侵襲性リフティングは施術中に不快感があることはあるものの多くはその程度で、施術後は一時的な赤みと腫れが残る程度だとされています。痛みが怖くて先延ばしにしているなら、恐怖の大きさよりも、どの部位がどれくらい敏感かを伝えるほうが計画づくりに役立ちます。
リフティングの痛みはなぜ人によって、部位によって違うのでしょうか?
同じ機器、同じショット数で受けても体感は人によって異なります。ATTITUDE Clinicのコラムでは、その理由を2つに整理しています。1つはエネルギーレベル、もう1つは部位ごとの神経密度です。エネルギーレベルが高いほど、また1部位に照射するショット数が多いほど、深い層まで届く熱刺激が強くなり、痛みも大きくなります。

部位の影響も大きいです。あごラインや頬骨、額、目元のように骨に近く神経が密集している場所は、同じエネルギーでもより敏感に感じやすく、頬のように組織が厚い場所は同じエネルギーでも感じにくくなります。肌が薄いか厚いか、コラーゲンを新しく生み出す力がどれくらいかといった個人差も、同じ施術の体感を分けます。同じ施術でも結果が変わる理由を扱ったコラムでも、肌の厚さと再生スピードを個人差の中心的な要因として挙げています。そのため「リフティングはもともとこれくらい痛い」という基準を立てるのは難しいです。
HIFUとRFは痛みの感じ方がどう違うのでしょうか?
ウルセラ(Ultherapy)とシュリンク(HIFU)はHIFU(高密度焦点式超音波)を使います。超音波エネルギーを虫眼鏡で光を集めるように肌の中の1点に集め、カートリッジごとに真皮からSMAS層(顔の筋肉と皮膚を支える深い膜)まで設定した深さに小さな熱点を作る方式です。一方、サーマクールFLX(Thermage FLX)はRF(高周波)で、電気エネルギーが皮膚組織を通る際に熱へ変わり、真皮から皮下脂肪層まで広い面積を一度に温めます。
この違いが痛みの質も変えます。HIFUは深い層を瞬間的に貫く「深く熱い」感じ、RFは表面近くを広く温める「熱さが持続する」感じと表現されることが多いです。どちらが痛くないとは一概に言えません。部位とエネルギー設定が違えば、同じ機器でも体感は逆転するからです。機器ごとに狙う層と痛みの質がどう違うかを表で比較してみます。
| 区分 | エネルギーと到達層 | 痛みの質 | こんな悩みに |
|---|---|---|---|
| HIFU(ウルセラ・シュリンク) | 超音波を真皮〜SMASの設定深度に点で集める | 深く熱く、短く来る感じ | あごライン・目元など局所的に深くたるんだ部位 |
| RF(サーマクールFLX) | 高周波で真皮〜皮下脂肪を広く加熱 | 熱さが持続する感じ | 頬〜首など広い部位のハリ低下 |
| HIFU+RFの併用 | 深い層と広い層を1セッションで一緒に | 2つの刺激が重なるため麻酔方法と順序をカウンセリングで決める | 深いたるみと広いハリを一緒に悩んでいるとき |
表は左右にスクロールしてご覧ください。
まとめると リフティングの痛みは機器名ではなく、エネルギーレベル、ショット数、部位の神経密度が決めます。痛みが心配なら、我慢するよりもカウンセリングで麻酔方法とエネルギーレベルをあらかじめ合わせておくほうが現実的です。施術中も肌の反応を見ながら強度を調整できます。
麻酔はどう準備し、施術中には何を調整するのでしょうか?
麻酔の方法は施術の種類と範囲によって変わるため、カウンセリングでご案内します。米国皮膚科学会の資料は、非侵襲性リフティングの場合、施術中に不快感があることはあるものの多くはその程度で、施術後に皮膚へ穴や切開が残らないと説明しています。一方、皮膚に細い管や針を入れて熱を伝える低侵襲な方式は鎮静(sedation、睡眠に近い安定した状態)下で行われ、数日の回復期間が必要です。同じ「リフティング」という名前でも、この2つは痛み管理の出発点が異なります。
施術中の調整も痛みに影響します。施術部位の細かな強度調整、麻酔をどう管理するか、施術中に肌の反応を見ながら出力を変えるといった細部は、マニュアルだけでは埋まらない領域です。ATTITUDE Clinicのコラムは、まさにこの点を結果を分ける3つ目の要因として挙げています。痛みを減らす最も確実な方法は我慢することではなく、あらかじめ伝えることです。痛みに敏感だと伝えれば、エネルギーレベルを下げて始めたり、部位ごとに強度を分けたりする調整が可能です。
痛みが少ないリフティングを選ぶとき、何を見ればよいでしょうか?
痛みが少ない施術を選ぶことは、弱い施術を選ぶこととは違います。体感が軽いほうを選んでも、熱がどの層にどう配分されるかが結果を決めるからです。ATTITUDE Clinicでは、肌の状態を確認したうえで適正なエネルギーレベルと次回の来院時期を一人ひとりにご案内します。同じ分析記録でも、どの機器を先に使うか、強度をどの程度にするか、他の施術を組み合わせるかは、その方の悩みと回復期間への余裕、肌がどれくらい敏感かに応じて変わります。
そのためカウンセリングで確認したいことは3つです。部位ごとに強度を分けられるか、麻酔をどの方式で準備するか、反復の時期をいつと見るかです。反復の時期は個人差が大きく、経過を見ておよそ1年前後を医師が決めます。反復が多いからといって痛みが積み重なるわけでもなく、1回強く受けても持続が長くなるわけでもないため、間隔そのものが計画の一部です。
こんな状況なら

式典や撮影など予定が控えているとき
非侵襲性リフティングは多くが施術後に一時的な赤みと腫れが残る程度で、メイクはすぐできる場合が多いです。ただし熱刺激による細かな赤みとほてりが1〜2日残ることがあるため、大切な予定は施術日と最低数日の間隔を空けて組むと安心です。

痛みに特に敏感なとき
最初から最大エネルギーで始める理由はありません。低い設定で反応を見て調整する方法で進められますので、カウンセリングで麻酔のオプションとエネルギーレベルの調整をあらかじめ話しておくのがよいです。施術中も不快ならその場で伝えるほうがよいです。

敏感肌、または赤くなりやすい肌
同じエネルギーでも赤みとほてりが残る程度は人によって異なります。施術直後の1〜2日は皮膚バリアが一時的に弱まっているため、この時期の紫外線対策が色素沈着なく回復する条件になります。

短期滞在の海外からの訪問者
多くは翌日からメイクなどの日常生活が可能ですが、赤みが残る程度には個人差があります。帰国の予定が決まっているなら、施術日と出国日の間に余裕を置き、経過確認をいつできるかもカウンセリングで一緒に決めておくとよいです。
カウンセリング前に教えてください 最近の紫外線曝露の程度(屋外活動、休暇の予定)、服用中の薬と使用中のスキンケア製品、以前の施術歴(機器、ショット数や量、日付、そのときの反応)、そして避けられない大切な予定です。痛みに敏感なほうかどうかも合わせてお伝えいただけると、強度と麻酔方法を決めるのに役立ちます。
ATTITUDE Clinicはこのように進めます
AI皮膚分析記録 — 肌の状態を記録して整理し、医師と同じ情報を一緒に確認します。分析ツールは情報を記録・整理する参考資料であり医学的診断は行わず、判断は院長が行います。
院長カウンセリング — 分析記録に悩みや生活習慣、以前の施術経験を加え、施術の種類とエネルギーレベル、麻酔の方法、進行順序を一緒に決めます。痛みへの敏感さはこの段階でお伝えいただくと計画に反映されます。
院長が直接施術 — 決めた計画どおりに院長が行い、施術中は肌の反応を見ながら強度と範囲を調整します。カウンセリングで立てた計画と実際の施術が食い違わないようにするための流れです。
回復と経過確認 — 施術直後の赤みと腫れを確認し、次回の来院時期を決めます。反復の有無と時期は経過を見て医師が決定します。
このテーマに関連してATTITUDE Clinicが扱うリフティング機器はクリニックの施術案内にまとめられています。HIFU系としてウルセラ(Ultherapy)(Merz)とシュリンク(クラシス)、高周波系としてサーマクールFLX(Solta)とXERF(高周波)(ルートロニック)、極超短波を使うオンダリフト(Onda)(DEKA)、3波長レーザーを使うチタニウムリフトがあります。価格は施術ごとの単位で公開しており、どの言語のページでも同じで付加価値税は別途です。
施術後のケアと副作用
鎮静 — 施術直後は熱感と赤みを冷ますことが先です。冷やすことは腫れに役立つことがあり、当日のサウナと激しい運動、飲酒は避けます。
日常生活への復帰 — 多くは翌日から洗顔やメイクなどの日常生活が可能です。非侵襲性の方式はメイクをすぐできる場合も多いです。
紫外線対策 — 施術後数日間は日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。この時期は皮膚バリアが一時的に弱まっているため、色素沈着なく回復するのに必要です。
経過確認 — 赤みとほてりは1〜2日残ることがあり、多くは自然に消失します。変化が現れる時期は施術ごとに異なるため、経過を見て次の計画を立てます。
よくある副作用としては、赤み、腫れ、あごラインに沿って押すと痛い感じ(圧痛)、小さなあざ、一時的なしびれと感覚低下があります。多くは数日以内に落ち着きますが、より長く続くこともあります。まれに熱傷や水ぶくれ、小さな瘢痕、一時的な顔面筋の弱まり、望まない脂肪層のボリューム減少が生じることがあるため、エネルギーレベルと施術深度を正確に設定する過程が重要です。水ぶくれができた場合や痛みがだんだん強くなる場合など、予想と違う変化があれば待たずにすぐ確認を受けてください。
よくある質問
リフティング施術中の痛みを減らす方法はありますか?
痛みを減らす調整は施術前と施術中の2か所で行われます。施術前には麻酔方法を決め、エネルギーレベルをどの程度で始めるかをカウンセリングで合わせておきます。施術中には肌の反応を見ながら強度と範囲を変えられ、1部位にショット数を集中させるよりも部位ごとに配分する方式も調整に含まれます。米国皮膚科学会の案内によると、非侵襲性施術の不快感は多くが施術中に収まり、施術後には赤みと腫れの程度が残ります。結局、我慢することではなくあらかじめ決めておくことのほうが痛み管理に近いです。
HIFUとRFは実際にどんな感じですか?
HIFU系のウルセラ(Ultherapy)とシュリンクは深い層を瞬間的に貫き、深く熱い感じとして、RF系のサーマクールFLX(Thermage FLX)は表面近くを広く温め、熱さが持続する感じとして表現されることが多いです。ただしこの表現は傾向にすぎず、部位とエネルギー設定によって体感は変わります。あごラインと頬骨、目元は敏感に、頬は比較的感觉しにくくなります。同じ機器を受けた知人と感じ方が違っても、施術が間違っていたわけではありません。
痛みに弱いのですが、リフティングを受けられますか?
受けられます。最初から強いエネルギーを使うよりも低い設定で始め、反応を見ながら調整する方法があり、同じ日に複数の施術を一度に行わず間隔を置いて分けて進める選択肢もあります。どの系統がより楽に感じるかは肌の厚さと施術部位によって変わるため、カウンセリングで決めるほうが正確です。痛みへの敏感さは恥ずかしい話ではないので、カウンセリングの最初に伝えていただけるとよいです。
施術後すぐにメイクして日常生活が可能ですか?
非侵襲性リフティングは施術後にメイクをすぐできる場合が多く、施術時間も多くは1時間以内です。赤みと腫れが残っても一時的な変化である場合がほとんどで、ATTITUDE Clinicの基準でも翌日からメイクなどの日常生活が可能です。ただし当日のサウナと激しい運動、飲酒は避け、数日間は紫外線対策に気を配るほうが回復に有利です。
痛みが少ないリフティングを選ぶには、クリニックで何を確認すればよいですか?
施術者が部位ごとに強度を調整し、施術中の反応に応じて出力を変えられるか、カウンセリングでエネルギーレベルと麻酔方法、反復時期を具体的に案内するかを確認してみるとよいです。肌の状態を記録して一緒に確認し、以前の施術歴を検討するかも判断に役立ちます。価格が施術ごとの単位で公開されているかも比較の基準になります。痛みの程度と結果は肌の状態と設定によって変わるため、カウンセリングでご自身に合った計画を確認する過程が必要です。
ひと目でわかるまとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 痛みを決めるもの | エネルギーレベル、ショット数、部位ごとの神経密度 |
| 敏感な部位 | あごライン・頬骨・額・目元のように骨に近く神経が密集した場所 |
| 痛みの質 | HIFUは深く熱く、RFは熱さが持続する感じ |
| 麻酔 | 施術の種類と範囲によって変わりカウンセリングで案内 |
| 施術後によくある変化 | 赤み、腫れ、圧痛、小さなあざ、一時的なしびれ |
| 反復時期 | 個人差が大きく、およそ1年前後を経過を見て決定 |
