ヒアルロン酸注射を「溶かす」と聞くと、まず気になるのが針と痛みではないでしょうか。唇や鼻のように敏感な部位にヒアルロニダーゼを注入するとどれほど痛いのか、麻酔クリームを塗ればどこまで耐えられるのかを知りたい方は多いです。痛みは注入する薬剤の性質、部位の組織の厚さ、麻酔の準備の仕方によって変わります。

まずは結論から

ヒアルロン酸注射を溶かすのは、ヒアルロン酸フィラーにヒアルロニダーゼ(ヒアルロニダーゼ、ヒアルロン酸を分解する酵素)を注入する施術です。痛みは針が入る瞬間のチクッとした感覚と、薬が広がるときの圧迫感が中心で、唇のように薄く敏感な部位ではより強く感じることがあります。麻酔クリームを塗ると不快感は軽くなりますが、完全には消えません。施術自体は10~15分ほどで、腫れや内出血は数日以内に落ち着くことが多いです。痛みの程度と麻酔の方法は、フィラーの種類、注入の深さ、アレルギー歴によって変わります。

ヒアルロニダーゼは何を溶かし、なぜ痛むのでしょうか?

フィラーと一口に言ってもすべて同じ成分ではありません。ヒアルロン酸フィラーとコラーゲン注射のように注入する成分が異なる製品があり、同じフィラーでも製造方法が違います。ATTITUDE Clinicのコラムでも、コラーゲン注射はヒアルロン酸フィラーとは作用の仕方が異なると説明しています。

女性に皮膚の断面図を説明する男性医師

ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を細かく切断する酵素です。ヒアルロン酸フィラーに触れるとゲル構造が崩れ、体が吸収できる断片になります。クリーブランドクリニックの案内によると、ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸フィラーだけを分解し、シリコンのように他の成分で作られたフィラーには同じ方法は効きません。

痛みはどこから生じるのでしょうか。ヒアルロニダーゼは針で注入します。針が入る瞬間のチクッとした痛み、薬が広がり組織が膨張する圧迫感、注入後の圧痛が重なります。米国形成外科学会の資料でも、ヒアルロニダーゼの注入は針による注射であるため、痛みや内出血、出血、腫れのリスクがあると説明しています。

唇のように皮膚が薄く敏感なところは、同じ針でもより強く感じることがあります。ATTITUDE Clinicのコラムによると、注射施術の痛みは部位と個人の痛みの閾値によって変わり、額・目もと・唇の周辺が相対的に敏感です。

ヒアルロニダーゼは注入した部位の組織に広がります。そのため非常に狭い部分だけを選んで溶かすことは難しく、部分的な修正を望んでも結果を精密に合わせるのは難しいことがあります。米国形成外科学会の資料も、少量だけを溶かすことは難しいと説明しています。

溶かせるのはヒアルロン酸フィラーであり、痛みは針と部位、薬の広がりが合わさって生じます。

麻酔クリームは痛みをどこまで減らせるでしょうか?

麻酔は塗るクリームから始まる場合が多いです。クリーブランドクリニックの案内では、唇のフィラーを溶かすときに麻酔クリームを塗って不快感を減らせると説明しています。

麻酔クリームは皮膚表面の感覚を鈍らせ、針の痛みを減らすために使われます。ただし薬が広がるときの圧迫感まで完全になくなるわけではありません。注射である以上、ある程度の不快感は残ることがあります。

施術時間は10~15分ほどです。短時間でも針が何度も入るとチクッとした痛みが繰り返されます。注射施術では、細い針で複数箇所を刺す方法はチクッとした痛みが何度も繰り返され、先の丸い細い管を入れる方法は最初に入れるときだけチクッとするとの説明があります。

麻酔クリームを塗る時間と範囲、針の太さ、注入速度はカウンセリングで決めます。注射が怖い、以前に痛みが強かった経験があるという場合は、あらかじめ伝えたほうがよいです。麻酔の計画を調整する余地が生まれます。

麻酔クリームは針の痛みを減らしますが、薬が広がる感覚までなくすわけではありません。

唇・鼻・目の下、部位によって痛みが違うのはなぜでしょうか?

同じヒアルロニダーゼでも注入部位が違えば感じる痛みは異なります。組織が薄く骨に近い額・目もと・唇の周辺は注射の感覚が敏感に感じられることがあります。頬やあごのラインのように組織が厚い部位は相対的に軽いほうです。

鼻のフィラーを溶かすときは、フィラーが置かれた深さと広がった範囲、現在の腫れの状態をカウンセリングで確認します。同じ鼻でも深さによって注射が当たる感覚は変わり、腫れが残っていると部位の区別が難しくなります。

施術前の準備も痛みと内出血に影響します。クリーブランドクリニックの案内によると、出血を増やしかねないアスピリンやフィッシュオイルのような薬とサプリメントを避け、喫煙は回復を妨げることがあるため数週間前から控えるようにします。

蜂に刺された後に激しい反応が出たことがある場合は、ヒアルロニダーゼを受けることができません。アナフィラキシーのリスクがあるためです。カウンセリングでこの履歴は必ず伝える必要があります。

部位の組織の厚さと施術前の準備が、痛みと内出血の大きさを左右します。

一度にすべて溶かすか、分けて溶かすか

一度にすべて溶かすか分けて溶かすかは、フィラーの量とうずき(しこり)の大きさによって変わります。クリーブランドクリニックの案内によると、通常は1~2回の来院で溶かし、量が多い場合やしこりがある場合は1回より多くかかることがあります。

施術直後に変化を感じる人もいますが、完全な結果は2週間までかかることがあります。ヒアルロニダーゼは注入部位に広がるため、小さな部分だけを正確に溶かすのは難しいです。部分的な修正を望むときはより少ない量でアプローチしますが、広がりのために結果を精密に予測するのは難しいです。

分けて受けると来院と注射が複数回になるため、痛みを経験する日も増えます。その代わり、一度に多くの量を入れる負担を分けられます。溶かした後に再びフィラーを充填する時期は、腫れが落ち着き結果が定着した後にカウンセリングで決めます。

溶解は通常1~2回で計画しますが、量が多い場合やしこりがある場合はよりかかることがあります。

表1 一度にすべて溶かすか、分けて溶かすか
確認項目 案内される内容 カウンセリングで聞く質問
フィラーの種類 ヒアルロン酸フィラーはヒアルロニダーゼで分解されますが、シリコンなど他の成分は溶けません。 私が受けたフィラーはヒアルロン酸ですか?
アレルギー歴 ハチ毒アレルギーがあるとアナフィラキシーのリスクでヒアルロニダーゼを受けられません。 蜂に刺されてひどく腫れたことがあります。
麻酔方法 唇に麻酔クリームを塗って不快感を減らせます。 麻酔クリームはどれくらい塗りますか?
時間と回数 施術は10~15分、通常1~2回で、量が多い場合やしこりがある場合はよりかかることがあります。 1回で終わりますか?
施術後のケア 最初の1~2日は冷却、5日間のマッサージ、施術前7日間のアスピリン注意が案内されます。 自宅では何をしますか?

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸フィラーに作用し、痛みは針と注入部位、薬が広がる範囲が合わさって生じます。カウンセリングではフィラーの種類とアレルギー歴を先に伝え、麻酔クリームをどう適用するか、施術後の腫れや内出血をどう見るかを一緒に決めるとよいです。

こんな状況なら

テーブルでタオルに包んだ冷却パックを唇の近くに当てる女性と男性医師

唇のフィラーを溶かして1週間後に大切な予定がある場合

腫れや内出血は数日以内に落ち着くことが多いですが、完全な結果は2週間までかかることがあります。予定が近い場合は施術日を早め、最初の1~2日に冷却できる時間を確保します。麻酔クリームを塗っても腫れは残ることがあるため、写真撮影や面接の予定とは間隔をあけたほうがよいです。

手鏡を持って鼻の横を触る女性と横で見守る男性医師

鼻のフィラーが気になるが腫れが目立つか心配な場合

鼻の周辺は腫れが目立ちやすい部位です。最初の1~2日は冷却し、24時間は無理な運動と飲酒を避けます。フィラーがヒアルロン酸か、どの深さに置かれたかをカウンセリングで確認します。

医師が患者の頬を指して相談している場面

敏感で赤くなりやすい肌の場合

麻酔クリームを塗っても刺激が心配になることがあります。以前の施術で赤みやかゆみがあったかをあらかじめ伝えます。施術後に発疹やかゆみが出たら早めに連絡します。

医師と患者が机を挟んで向かい合って話す様子と横の小さな旅行かばん

短期滞在の海外からの訪問者の場合

ヒアルロニダーゼは通常1~2回の来院で計画し、完全な結果は2週間までかかることがあります。滞在日程の中に経過確認を1回入れ、帰国前に腫れと内出血の状態を確認します。

カウンセリング前に伝えてください

  • 受けたフィラーの種類と時期、部位
  • 蜂に刺された後の激しい反応、薬とサプリメントのアレルギー
  • アスピリン、フィッシュオイル、抗凝固薬など服用中の薬
  • 最近の皮膚施術と炎症、腫れが残っている状態
  • 大切な予定と滞在期間

ATTITUDE Clinicではこのように進めます

  1. 問診と皮膚の記録 これまでに受けたフィラーの種類と時期、アレルギー、服用薬を確認します。皮膚の状態を機器で記録するとき、その記録は情報を整理した資料であり診断の代わりにはなりません。
  2. 部位と深さの確認 腫れかフィラーか、どの深さに置かれたかを診察室で見ます。同じ部位でも組織の厚さと腫れの程度によって注入計画は変わり、治療計画は医療スタッフが診療の過程で決定します。
  3. 麻酔と施術計画 麻酔クリームを適用するか、一度にどの程度アプローチするかを決めます。施術は10~15分ほどかかり、必要なら1~2回に分けます。
  4. 経過確認と案内 腫れ、内出血、痛みが減っているかを確認し、次回の来院時期を案内します。ATTITUDE Clinicの施術案内にはヒアルロニダーゼ1回が表示されており、金額は付加価値税別と記載されています。

院長が自ら担う4つのステップ

診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

  1. 独立した診断室にある肌の精密診断機器

    精密診断

    独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

  2. イ・ドンフン共同院長が肌分析の結果を画面で説明する様子

    肌分析

    毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

  3. イ・ジェミン共同院長が来院者と1対1で診断結果を見ながらカウンセリングする様子

    1:1デザイン

    肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

  4. イ・ジェミン共同院長が自らリフティング施術を行う様子

    院長による施術

    カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

イ・ドンフン共同院長が自ら施術する様子

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」

イ・ドンフン共同院長

注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。

  • 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
  • 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
  • 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。

麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。

施術後のケアと副作用

施術後は腫れと内出血を減らすケアが先です。出血と内出血を減らすために、施術前7日間はアスピリン含有製品を避けるよう案内されることがあります。

  1. タオルで包んだ冷却パックを頬に当てる患者と相談する医師
    冷却 最初の1~2日は冷却で腫れを落ち着かせます。冷たいものが皮膚に直接触れないように包んで当てます。
  2. 鏡の前で指先で頬をマッサージする患者と座っている医師
    マッサージ 注入部位を1日1回、5日間やさしくマッサージします。強く押したりこすったりしません。
  3. 濃い色の服を着た男性が白衣を着て座り、楽な服を着た女性がソファに座っている
    日常の調整 施術当日の24時間は無理な運動と飲酒を避けます。サウナのように熱に長時間さらされる場所も当日は避けます。
  4. 白衣と手袋を着けた医師が患者の頬を診ている
    経過確認 腫れと内出血、痛みが減っているかを見ます。内出血が広がったり腫れが片側だけ強くなったりしたら、写真を残してカウンセリングで見せます。

よくある反応は腫れ、内出血、圧痛、痛みです。注射針が入った箇所から出血することがあります。より少ない頻度でかゆみ、発疹、皮膚の変色、アレルギー反応が生じることがあります。

ハチ毒アレルギーがある人はアナフィラキシーのリスクがあるため施術の対象外です。腫れと痛みが数日たっても減らない、発疹やかゆみが広がる、激しいアレルギー反応が出る場合は、待たずに診察を受けます。

未承認の注射製品をオンラインで購入して自分で注入することは、FDAが警告した危険な方法です。FDAは、未承認の脂肪溶解注射を受けた人に永久的な瘢痕、深刻な感染、皮膚の変形が報告されたと明らかにしています。

よくある質問

ヒアルロニダーゼ注射はとても痛いですか?

針が入る瞬間のチクッとした痛みと、薬が広がるときの圧迫感が中心です。唇のように薄く敏感な部位は同じ針でもより強く感じることがあります。麻酔クリームを塗ると不快感は軽くなりますが、注射である以上感覚は残ります。痛みの程度は注入量と深さ、個人の痛みの閾値によって変わります。施術前の緊張が大きい場合はカウンセリングであらかじめ伝え、麻酔の計画を調整します。

麻酔クリームを塗れば痛みはなくなりますか?

麻酔クリームは針の痛みを減らすために使われます。唇を溶かす場合は麻酔クリームを塗る方法が案内されます。ただし薬が広がるときの圧迫感まで完全になくなるわけではありません。塗る時間と範囲、針の太さはカウンセリングで決めます。麻酔クリームでも耐えがたい場合は施術前にそのことを伝えます。

唇のフィラー溶解は鼻より痛いですか?

どちらがより痛いとは一概に言えません。唇は組織が薄く敏感なため注射の感覚が強く感じられることがあります。鼻の周辺はフィラーが置かれた深さと腫れの状態によって感覚が変わります。麻酔クリームを塗る範囲と注入量も痛みに影響します。カウンセリングで部位別の麻酔計画と予想される不快感を聞くと判断の助けになります。

ヒアルロニダーゼを受けた後、腫れと内出血はどれくらい続きますか?

腫れ、内出血、圧痛は数日以内に落ち着くことが多いです。完全な結果は2週間までかかることがあります。最初の1~2日は冷却が助けになり、注入部位のマッサージは1日1回5日間行うよう案内されることがあります。内出血が長く見えたり腫れが減らなかったりする場合は診察を受けます。施術前にアスピリン含有製品を避けると、出血と内出血を減らすのに役立ちます。

フィラー溶解のカウンセリングはどんな基準で選びますか?

ヒアルロン酸フィラーにだけヒアルロニダーゼが作用するという説明があるかを見ます。ハチ毒アレルギーと服用薬、以前の施術への反応を聞くかも確認します。麻酔方法と施術時間、腫れ・内出血・アレルギーへの対応を具体的に案内するかを見ます。部分的な溶解の限界と再施術の時期を一緒に説明する場所がカウンセリングに役立ちます。機器や価格だけを前面に出すより、診断と経過の案内が整っているかを見たほうがよいです。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
対象 ヒアルロン酸フィラー
痛み 針のチクッとした痛みと薬が広がるときの圧迫感、唇はより敏感
麻酔 麻酔クリームで不快感を軽減、完全な無痛ではない
時間 10~15分
回数 通常1~2回、量が多い場合やしこりがある場合はよりかかることがある
施術後 冷却1~2日、マッサージ5日、腫れと内出血の観察