リフティングのカウンセリングを予約したものの、「自分が受ける施術は正確に何なのか、これでほうれい線は伸びるのか」と漠然としている方が多くいます。部位ごとにたるむ理由は異なり、同じ名前のリフティングでも皮膚の内側でしていることが違うからです。何が変わったかを層ごとに分ける方法から、回復と費用、口コミを読む基準まで順番に整理していきます。

まず結論から

カウンセリングの目標は「何を上げるか」よりも「何が変わったか」を層ごとに分けることから決まります。米国皮膚科学会の案内では、美容施術の前にカウンセリングで期待できる結果とリスク、代替案、必要な回数と時間、回復とアフターケア、費用を確認するよう勧めています(AAD カウンセリングの質問)。アプローチによって熱が届く層と結果が出る時期、回復の負担が異なります(AAD ハリ施術)。判断する時期をカウンセリングのときにあらかじめ決めておくと、正常な経過を失敗と読み違えることが減ります。

たるみとシワはなぜ部位ごとに違って見えるのでしょうか?

皮膚は表皮、真皮、皮下脂肪の層に分かれ、その下に顔の筋肉と皮膚を支えるSMAS層(顔の筋肉と皮膚を一緒に持ち上げる薄い膜)があります。年齢を重ねると真皮のコラーゲン線維が減り、皮下脂肪が重力方向に下がり、組織をつなぎ止めていた靭帯が伸びます。そのため同じ「たるみ」という言葉でまとめても、実際に変わった層は人によって、部位によって異なります。

目元は皮膚が薄く表情筋をよく使う場所なので、笑ったときに折り重なる表情ジワが先に目立ちます。ほうれい線は頬の脂肪が下がってできる境界と真皮密度の低下が重なって深くなり、首は皮膚が薄いのに面積が広いため、たるみが広く広がります。同じリフティングエネルギーを使っても目元と頬、首で体感が違う理由はここにあります。

皮膚のタイプや厚さ、再生の速さも人によって異なります(同じ施術を受けてもなぜ結果は違うのでしょうか?)。友人に好評だった施術が自分に同じ結果をもたらさないのは、施術が間違っていたからというより出発点が違うためであることが多いです。

同じリフティングでも皮膚の内側でしていることはどう違うのでしょうか?

超音波リフティングは虫眼鏡で太陽光を一点に集めるようにエネルギーを集め、設定した深さに小さな熱点をつくります。この熱がコラーゲンを少し収縮させ、再形成をゆっくり始めさせると説明されています。高周波リフティングは電気エネルギーが組織を通るうちに熱に変わる方式なので、真皮から皮下脂肪まで広い面積を温めます(ウルセラ・シュリンクとサーマクール、同じリフティングでも原理が違う?)。

米国皮膚科学会は、超音波が皮膚の深いところに熱を伝え、その熱がコラーゲン生成を増やしうると説明しています。1回の施術でおおむね2〜6か月にかけてゆるやかなリフティングとタイトニングが見られ、追加施術でさらに良くなる可能性があります(AAD ハリ施術)。高周波は施術直後にある程度引き締まる感覚があり、コラーゲンがつくられるのに時間がかかるため約6か月に最も良い結果が見られ、皮膚管理を併行すると2〜3年持つこともあります。

レーザー系は表皮を傷つけずに深いところへ熱を送る方式があり、部位によって3〜5回が必要で、最後の施術から2〜6か月の間に結果が徐々に現れます。反対にレーザーリサーフェシング(表皮を剥がして再生を促す方式)は5〜7日自宅で過ごす必要があるほど回復の負担が大きいですが、最も早くはっきりしたタイトニングが見られる代わりに、瘢痕のような副作用のリスクも大きくなります。

ではなぜ人によって体感の時期がこんなに違うのでしょうか?熱が当たった組織がコラーゲンを積み直す速さが違い、むくみや初期の緊張感が結果のように感じられたあと落ち着く場合もあるからです。翌日に鏡で判断する施術ではないという意味です。

アプローチ別に何が違うのでしょうか?

表1 アプローチ別に何が違うのでしょうか?
アプローチ 皮膚の内側でしていること よく合う悩み 回復・確認する点
超音波リフティング(ウルセラ、シュリンク) 設定した深さに小さな熱点を集めてコラーゲン再形成を促す 深い層のたるみ、フェイスライン 変化があるなら2〜3か月にかけてゆっくり、エネルギーレベル・部位別の痛みの差
高周波リフティング(サーマクール) 真皮〜皮下脂肪を広く温める 広い部位のハリ低下、肌理 初期の硬い感じ(一部はむくみ)、追加の変化は2〜6か月
マイクロニードル高周波(ポテンツァ) 細い針で真皮に直接熱を伝える 毛穴、瘢痕、浅い凹凸 施術部位の刺激感、赤み
注射系(スキンブースター、フィラー) 真皮に成分を届ける、またはボリュームを補う 肌理・ツヤ、こけた部位 注入量と部位によって総額が変わる

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると アプローチごとに狙う層が違うので、「何が一番良いか」よりも「自分の皮膚で何が問題か」が先です。深い層のたるみと広い部位のハリ低下が一緒にあるなら、異なる層を分けて扱う組み合わせをカウンセリングで設計します。

カウンセリングで目標は何で決めるのでしょうか?

カウンセリングは望む変化を伝える場であると同時に、受け入れられる回復とリスクを明かす場です。米国皮膚科学会の案内は、この施術が自分の悩みに合うか、他の選択肢は何か、現実的に期待できる結果はどの程度か、リスクは何か、施術時間と必要な回数、麻酔の有無、回復期間、施術前後の管理、費用まで質問するよう勧めています(AAD カウンセリングの質問)。

以前の施術記録があれば持って行くのがよいでしょう。どの機器で何ショットまたは何kJを受けたか、どの製品を何cc入れたか、いつ受けてそのとき反応がどうだったかを一緒に見ると、方向性がよりはっきりします(同じ施術を受けてもなぜ結果は違うのでしょうか?)。最初に受けた機器や容量、間隔が皮膚に合っていなかったり、結果をあまりに早く判断してしまった場合もあり、記録そのものが判断材料になります。

目標を書き残しておくのも一つの方法です。「フェイスラインがぼやけるのがまず気になる」「目元の小ジワより頬のたるみが悩みだ」のように優先順位を書いて行くと、カウンセリングで組み合わせと順序を決めやすくなります。

回復と副作用、費用はどう確認するのでしょうか?

非侵襲的なハリ施術は回復期間がほとんどないか短いほうで、現れる反応はおおむね一時的な赤みとむくみ程度です。多くは1時間以内に終わり、施術直後にメイクが可能な場合も多いですが、低侵襲な方式は鎮静と数日の回復が必要です(AAD ハリ施術)。高周波マイクロニードルのように針を入れる方式は、施術後誰かに車で送ってもらう必要があり、圧迫服を4〜5日着用する場合もあります。

エネルギー施術のあとには赤み、むくみ、押すと痛い感じ、小さなあざ、一時的なしびれや感覚低下がよくあり、多くは数日以内に落ち着きます。まれに水疱や小さな瘢痕、一時的な筋力低下、望まない脂肪層のボリューム減少が生じることがあります(ウルセラ・シュリンクとサーマクール、同じリフティングでも原理が違う?)。水疱ができたり痛みがだんだん強くなったりしたら、待たずに診察を受けてください。

費用は施術名ひとつで決まるものではありません。ATTITUDE Clinicの料金表は施術と製品、部位、容量、回数によって区分し単位ごとに公開しており、すべての金額に付加価値税が別途です(施術および料金案内)。カウンセリングでは総額とともに、麻酔費やアフターケアのように含まれる項目と別途の項目、何ショットまたは何cc基準なのかを確認するのがよいでしょう。

こんな状況なら

大事な予定が数週間後に迫っているなら

非侵襲的な施術でも赤みやむくみが数日残ることがあり、レーザーリサーフェシングは5〜7日程度の回復が必要です。撮影や式典のように結果がすぐ見える場なら、最低数週間の余裕をとってカウンセリングを予約するのが安全です。結果がゆっくり現れる施術なら、予定自体を結果の時期に合わせるより、回復時間を基準に組むほうがよいでしょう。

継続的に管理したいなら

エネルギー施術の繰り返しの時期はおおむね1年前後で、医師が経過を見て決めます(ウルセラ・シュリンクとサーマクール、同じリフティングでも原理が違う?)。持続期間は組織の状態や紫外線曝露、生活習慣によって変わるので、1回の施術より個人別の設計でアプローチするのがよいでしょう。同じ条件で撮った写真を残しておくと、次のカウンセリングで変化を比較しやすくなります。

皮膚が敏感だったり赤くなりやすいなら

痛みはエネルギーレベルと部位ごとの神経密度によって差が大きいです。骨に近く神経が密なフェイスラインや目元、額は同じ強さでもより敏感に感じ、頬のように組織が厚い部位は少なめです。麻酔方法とエネルギー調整はカウンセリングで一緒に決める項目なので、敏感だという点を先に伝えるとよいでしょう。

短く滞在する訪問者なら

カウンセリング予約は申請と確定が違います。申請のあと医院の確認連絡を受けて確定し、当日申請は現在より1時間以降の時間帯で受け付けられ、最終受付は17:30です(カウンセリング予約)。滞在日程が短いなら、カウンセリングと施術を同じ日にまとめるより、回復期間を残して日程を組むのが安全です。

カウンセリング前に教えてください 最近の紫外線曝露と旅行日程、服用中の薬と皮膚に塗るレチノール・酸成分の製品、過去の施術で起きた反応(あざ、水疱、色素変化)、そして式典や撮影のように避けられない予定をお知らせいただくと、計画を立てるのに役立ちます。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. AI皮膚分析の記録 — 皮膚の状態を記録し整理して、院長と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールはカウンセリングを助けるために情報を整理するだけで医学的診断は行わず、判断は院長がします。
  2. 院長カウンセリング — 分析記録に悩みや生活習慣、以前の施術経験を加え、何が必要で何が必要でないか、どの組み合わせと順序と強度で進めるかを一緒に決めます。
  3. 院長が直接施術 — カウンセリングで立てた計画どおりに院長が直接行い、施術中は皮膚の反応を見ながら強度を調整します。
  4. 回復と経過確認 — 施術後の管理方法を案内し、次の来院時期と判断基準をあらかじめ決めておき、同じ条件の写真で変化を比較します。

このテーマで扱う機器は、超音波系のウルセラとシュリンク、高周波系のサーマクールFLXとXERF、マイクロ波を使うオンダリフト、3波長レーザーのチタニウムリフト、マイクロニードル高周波のポテンツァなどで、ここにリジュラン・ジュベルック・スカルプトラ・Re2Oのような注射系を目的に応じて組み合わせます(施術および料金案内)。どの機器を使うかは皮膚の状態と望む部位を見て決めます。

施術後の管理と副作用

施術後は次の順序で管理します。

  1. 鎮静 — 施術直後は熱感と赤みが残ることがあるため、冷やして鎮静させます。当日のサウナや激しい運動、飲酒は避けます。
  2. 保湿 — 皮膚バリアが一時的に弱くなった状態なので、普段より刺激の少ない保湿剤を十分に塗ります。
  3. 紫外線対策 — 回復期は色素沈着が生じやすいので、日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。多くは翌日からメイクが可能です。
  4. 経過確認 — 赤みとむくみ、押したときの痛みが数日以内に落ち着くかを見ます。判断する時期はカウンセリングで決めた時期に合わせて確認します。

よくある反応は赤み、むくみ、圧痛、小さなあざ、一時的なしびれや感覚低下です。まれにやけどや水疱、小さな瘢痕、一時的な筋力低下が現れることがあります。水疱ができたり痛みがだんだん強くなったり、赤みが長く残ったり色素変化がはっきりしてきたら、次の予約まで待たずに診察を受けてください。

よくある質問

超音波リフティングと高周波リフティングは何が違うのでしょうか?

超音波は設定した深さに小さな熱点を集めて入れ、高周波は真皮から皮下脂肪まで広く温めます。そのため深くたるんだフェイスラインや目元には超音波系が、頬や首のように広い部位のハリ低下には高周波系が相対的に方向性が合います。米国皮膚科学会も超音波と高周波、レーザーがそれぞれ異なる方式で熱を伝えると説明しています(AAD ハリ施術)。2つの系統を同じ日にするか、間隔をあけて分けるかは皮膚の状態を見てカウンセリングで決めます。

リフティング後の日常復帰はいつから可能ですか?

非侵襲的な施術は回復がほとんどないか短く、多くは翌日から日常生活が可能で、メイクもすぐできる場合が多いです。針を入れる方式やレーザーリサーフェシングは数日の回復が必要で、5〜7日程度自宅で過ごす必要があることがあります。運動や社会生活への復帰時期は方式によって異なるので、カウンセリングで自分の日程に合わせて確認するほうが正確です。

施術前に料金表を確認できますか?

施術と製品、部位、容量、回数別に単位金額が公開されており、すべての金額に付加価値税が別途です(施術および料金案内)。ただし表示された単位と実際に受けるショット数や容量、部位追加の有無によって総額が変わるので、カウンセリングで総額と含まれる・別途の項目を一緒に確認してください。カウンセリングを予約するときに受けたい施術名と部位を一緒に書いておくと、その単位が自分が受けるショット数や容量と同じ基準かどうかをすぐ確認できます。また麻酔費やアフターケアのように総額に含まれる項目と別途の項目を一つずつ確認しておくと、カウンセリングのあとに予想外の金額が加算されることを減らせます。

口コミは施術後どの時点で書かれたものかを見るべきですか?

施術の結果はおおむね数か月にかけてゆっくり現れるので、数日以内に書かれた口コミだけで最終結果を判断するのは難しいです。超音波系は変化があるなら2〜3か月にかけて現れ、高周波系はむくみが引いて初期の感覚が落ち着いたあと2〜6か月の間に追加の変化が現れます(ウルセラ・シュリンクとサーマクール、同じリフティングでも原理が違う?)。口コミを見るときは投稿時期とともに、同じ条件で撮った写真があるか、どの機器で何ショットを受けたかが書かれているかを一緒に見るのが役立ちます。

リフティングが上手な医院はどう選べばよいですか?

まずカウンセリングで期待できる結果とリスク、代替案、回復、費用を説明してもらえるかを見ます(AAD カウンセリングの質問)。同じ皮膚トーンや年齢層をどれだけ施術してきたか、どの機器をどの基準で選ぶか、以前の施術記録を検討するかも確認する項目です。機器の名前より、自分の皮膚で何が問題かを説明してくれるところが長く付き合うには良いです。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
カウンセリングの出発点 何を上げるかより、何が変わったかを層ごとに分ける
部位別の違い 目元は薄い皮膚と表情筋、ほうれい線と首は脂肪の下垂と広い面積
アプローチ別の違い 超音波は深いところに点で、高周波は広く、レーザーは方式によって回復が大きく分かれる
判断する時期 超音波は2〜3か月、高周波は2〜6か月にかけてゆっくり
回復 非侵襲は赤み・むくみ程度、低侵襲とリサーフェシングは数日必要
費用確認 単位金額は公開、付加価値税別途、ショット・容量・部位によって総額が変わる