Re2O(リトゥオ)を受けて「思ったより変わった感じがしない」と話す方もいれば、反対に「良くなっているのか、この状態がどれくらい続くのか」がもっと知りたいという方も多くいます。時期と期間は、施術を選ぶときに最初に計算する部分でもあります。この記事では、Re2O(リトゥオ)が皮膚でしていることを先に見て、変化が現れる時期とその時期を決める条件、持続期間をどう見ればよいかを順番に整理します。

まず結論から

施術直後のふっくらした感じはほとんどがむくみです。数日かけて引いていき、実際の変化があるとすれば、そのあと数週間かけてゆっくり現れます。1回で終わる施術ではなく、通常は数回に分けて計画し、その後の維持施術もあわせて考えます。持続期間は個人差が大きく、長期データはまだ限られています。発現時期と期間を決めるのは、皮膚の厚さ、施術部位、注入量、そして施術後のケア習慣です。

Re2O(リトゥオ)は皮膚の中で何をするのでしょうか?

真皮層には、細胞と細胞の間を埋める構造物があります。細胞外マトリックス(ECM、皮膚を支える鉄骨構造にたとえられるタンパク質の網)と呼ばれ、この網の主な材料がコラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸です。年齢を重ねるとこの材料が減っていき、皮膚が薄くなってたるみ始めます。

皮膚の断面図で真皮層の線維の間に透明なジェル状の物質がある様子

Re2O(リトゥオ)の主成分はhADM(ヒト由来無細胞同種真皮、提供されたヒト皮膚組織から免疫反応を起こしうる細胞成分を取り除き、構造タンパク質だけを残したもの)です。ATTITUDE Clinicのコラムで説明しているとおり、ヒト由来のECMを真皮層に直接注入して支持体の役割をさせる方法です。コラーゲン生成を誘導するスキンブースターとはここが分かれます。

では、なぜ受けた直後に変わらないのでしょうか?注入直後に満たされるのは構造物と一緒に入った液体成分で、新しいコラーゲンが定着するには時間がかかるためです。製造元の説明では、この支持体の中に私たちの体の細胞が入り込んで育ちながら、新しいコラーゲン形成を助けることができるとされています。どれだけ残り、どれだけ持続するかはまだ研究が続いている部分です。

注入製品全体で見ると、この区分はさらに明確になります。米国皮膚科学会のフィラー資料を見ると、ヒアルロン酸ジェルやカルシウムヒドロキシアパタイトのように成分自体が充填の役割をする製品は結果がすぐに現れ、コラーゲンを通じて結果がつくられるポリ乳酸系は2~3週かかると案内しています。Re2O(リトゥオ)は構造物を直接補いながら同時に新しいコラーゲン形成も狙う側なので、2つの性格が重なっていると考えると理解しやすいです。

効果はいつから現れ、何が時期を決めるのでしょうか?

ATTITUDE Clinicのコラムで整理した経過を時間順に見るとこうなります。施術直後から当日までは、注入部位がふっくら感じられ、軽いむくみと薄い赤みが出ることがあります。最初の数日の間にこのむくみが引いていき、ふっくらした感じが減りますが、この変化はほとんど施術そのものの回復経過です。そのあと数週間かけてハリと肌理の変化がゆっくり現れることがあり、このときの程度は個人差が大きいです。

時期を早めたり遅らせたりする条件は、いくつかに分けて考えられます。皮膚が薄くハリが低下した状態なら、変化を実感するのにより時間がかかることがあり、頬や額、首のように広い部位と目の下やこめかみのように繊細な部位では、注入量と深さが異なりアプローチも変わります。同じ部位でも1回に入れる量と計画した回数によって経過が変わり、紫外線対策や保湿といった普段の習慣も、変化がどれだけ持続するかに影響します。

「数週間」という表現はもどかしく聞こえるかもしれません。発現時期を1つの数字で断定しにくい理由は、同じ製品を同じ量入れても皮膚の厚さと再生速度が人によって違うためです。決まった表よりも、自分の皮膚がどちらに近いかをカウンセリングで確認するほうが現実的です。

施術後の回復経過と時期には個人差があり、一緒に加える補助製品がいつどれだけ寄与するかはまだ決まった資料がないという説明もATTITUDE Clinicのコラムにあります。併用施術を計画するなら、どの変化がどこから来るのかを分けて見るほうがよいです。

何回、どのくらいの間隔で受けるべきでしょうか?

Re2O(リトゥオ)は通常は数回に分けて計画し、その後は維持施術もあわせて考えます。回数は皮膚の状態と部位、注入する量によって変わるため、医師が皮膚を見て決めます。1回受けて終わりにするか、複数回に分けるかは目標によって分かれます。

間隔を決めるときに見るのは、注入した構造物が定着してむくみが抜ける時間、そして皮膚が次の施術を受け入れられるコンディションかどうかです。間隔を詰めすぎると皮膚が回復する余裕を得られず、離しすぎると積み上げた変化が薄れることがあります。回復速度は人によって違うため、「何週間」という基準もそのまま当てはまるわけではありません。

比較のために他の注入施術のリズムを見ると、PNやHA系スキンブースターは通常は数回を2~4週間隔で受け、刺激が終わると効果もゆっくり減っていく方式です(ATTITUDE Clinicのコラム)。Re2O(リトゥオ)は構造物を充填する側なので、計画と維持の時期を別に設定します。維持施術は計画した回数を終えたあと、皮膚の状態を見ながら時期を調整します。

痛みと回復はどの程度でしょうか?

施術中の感覚は、注入部位と量、痛みに敏感な程度によって変わります。施術後は赤みとチクチク感が数時間から当日程度残ることがあり、一時的なボリューム感と軽いむくみが1~3日続くことがあります。内出血ができた場合は抜けるまで1週間以上かかることがあり、注入部位がしばらく凸凹に感じられることもあります。

ここで他の注入製品と分かれる点が1つあります。米国皮膚科学会の資料は、ポリ乳酸系フィラーの場合、施術部位を1~2週間、1日数回、約5分ずつやさしくマッサージするよう案内しています。一方、Re2O(リトゥオ)は注入部位を強く押したりマッサージしたりしません。構造物が真皮層に定着する前に物理的な刺激を与えると、分布が均一でなくなることがあるためです。同じ注射施術でも、施術後の扱い方はこのように異なります。

表1 痛みと回復はどの程度でしょうか?
区分 皮膚ですること 向いている悩み 現れる時期
Re2O(リトゥオ、hADM) ヒト由来ECMを真皮に直接補い、新しいコラーゲン形成を助ける 皮膚が薄くなりハリが落ちた感じ 直後のふっくら感は一部むくみ、変化は数週間かけてゆっくり
PN・HAスキンブースター 細胞再生の信号を刺激してコラーゲン生成を誘導し、ヒアルロン酸は水分を引き寄せる 保湿と肌理の管理、頻繁な維持管理 数回を2~4週間隔で
ヒアルロン酸フィラー 注入したジェルがそのまま充填の役割をし、時間が経つと分解・吸収 特定部位のボリューム補正 即時
ポリ乳酸系フィラー コラーゲンを通じて結果がつくられる ボリュームとハリ 2~3週、施術後のマッサージ案内

表は左右にスクロールしてご覧ください。

整理すると Re2O(リトゥオ)は、受けた日のふっくら感と数週間後の変化を分けて見るべきです。前のものはほとんどがむくみで、後ろのものが施術が狙った変化です。持続期間は個人差が大きく1つの数字で約束するのは難しく、計画した回数とその後の維持施術の時期をカウンセリングで一緒に決めるほうが現実的です。

こんな状況なら

鏡の前に座って頬に触れる女性とそばに白い花束と化粧品がある様子

式典や撮影が数週間後に迫っているなら

むくみと内出血が抜ける時間を先に計算します。むくみは1~3日、内出血はできた場合1週間以上かかることがあるため、予定が迫っているなら時期を調整するほうがよいです。変化がゆっくり現れる施術なので、撮影直前に1回で大きな変化を期待するのは難しいです。

医療スタッフと女性がテーブルで小さなガラス玉3つを前に話す様子

継続的に管理したいなら

数回に分けて受け、その後は維持施術へつなげる流れが基本です。回数と間隔は皮膚の状態によって変わるため、最初のカウンセリングで全体の計画を立てておくと予定を組みやすいです。

拡大照明の下で医療スタッフが座る女性の頬を診る様子

皮膚が薄い、または赤くなりやすいなら

薄い部位は注入量と深さをより細かく調整します。以前の施術後に赤みが長く続いた経験があるなら、その事実を先に伝えていただく必要があり、回復計画を一緒に立てられます。

女性が小さなキャリーケースを引いて診察室の方を向き看護師が手で案内する様子

短期滞在の訪問者なら

滞在期間内に経過確認までできるかがポイントです。施術直後よりも数日後の状態を見て調整するほうがよいため、出国の予定と施術日の間に余裕を置くほうがよいです。

カウンセリング前に伝えてください 最近の紫外線曝露と旅行の予定、服用中の薬(血液をサラサラにする薬を含む)、普段使っているスキンケア製品(レチノール・酸成分など)、以前の施術後に赤みや内出血が長く続いた経験、自己免疫疾患や組織由来製品に反応した履歴、妊娠・授乳の有無、そしてぜひ避けたい日付です。

ATTITUDE Clinicではこのように進めます

  1. 医療スタッフが皮膚分析カメラで女性の頬を撮影する様子
    皮膚状態の記録と問診 — 皮膚の厚さとハリ、以前の施術履歴、服用薬とアレルギーをあわせて確認します。分析ツールは状態を記録して整理する役割で、診断の代わりにはなりません。
  2. カウンセリングテーブルで医療スタッフと女性が向かい合って話す様子
    院長カウンセリング — どの部位にどれだけ入れるか、何回に分けるか、いつごろ経過を確認するかを一緒に決めます。
  3. 女性が施術ベッドに横になり医療スタッフがガーゼで頬を拭いている様子
    院長による直接施術 — 注入部位と深さ、量を皮膚の状態に合わせて調整します。
  4. 白いチューブを持って女性に説明する医療スタッフと聞き入る女性
    回復とケアの案内 — 洗顔の時期と紫外線対策、避けるべき活動を案内し、次の経過確認の時期を決めます。

ATTITUDE Clinicの施術案内には、Re2O(リトゥオ、Elravie Re2O)が1バイアル単位で整理されており、皮膚管理の項目としてはLDMやオメガライト、アクアフィルのような鎮静・管理施術が一緒に案内されています。

施術後のケアと副作用

  1. ソファに横になり枕をして頬にジェルパックを当てて休む女性
    鎮静 — 施術当日は注入部位を強く押したりマッサージしたりしません。激しい運動とサウナ、飲酒も避けます。
  2. 洗面台で顔に水をつける女性
    洗顔とメイク — 洗顔は4~6時間後から軽く行い、メイクは翌日から始めます。
  3. 浴室でタンクトップ姿の女性が鏡の前で指で頬にクリームを塗る様子
    保湿と紫外線対策 — 回復期間中はずっと日焼け止めを丁寧に塗ります。保湿も、変化が持続する期間に影響します。
  4. 医療スタッフが座る女性の頬をやさしく診る様子
    経過確認 — むくみと内出血が抜ける流れを見て、決めておいた時期に次の計画を調整します。

よくある反応は赤みとチクチク感、むくみ、押すと痛い感じ、内出血です。これよりまれに感染やアレルギー反応、異物反応、小さなしこり(結節)ができることがあります。まれですが注入した製品が血管を塞いだり損傷したりすることがあり、注射部位の皮膚が白く、またはまだらに、青灰色や黒く変わったり、視野に変化が現れたりしたら、待たずにすぐ診療を受ける必要があります。普段と違う、またはどんどん強くなる痛み、続くむくみと熱感も診療が必要なサインです。

凸凹した感じがしばらく残ることは、製品が定着する間に多い経過です。ただ、時間が経ってもそのままだったり、より目立ったりするなら、次の定期確認を待たずにクリニックに知らせるほうがよいです。結果と回復は人によって異なり、施術前に医師が説明します。

よくある質問

Re2O(リトゥオ)の効果はいつから現れますか?

施術直後のふっくらした感じはほとんどがむくみで、数日かけて引いていきます。実際の変化があるとすれば、そのあと数週間かけてゆっくり現れ、ハリと肌理の程度は個人差が大きいです。数日で大きな変化を期待するより、1か月ほどを見て考えるほうが現実的です。むくみが引いたあとも感じがないなら、その事実を次のカウンセリングで伝えていただければ計画を調整できます。

効果はどれくらい持続しますか?

構造物を充填する方式なので誘導型スキンブースターより長くもつことがありますが、持続期間は個人差が大きく、長期データはまだ限られています。数年のように1つの数字で約束するより、計画した回数を終えたあと皮膚の状態を見て維持施術の時期を決める流れが現実的です。紫外線対策や保湿といった習慣も影響します。

何回受けるべきで、間隔はどう決めますか?

通常は数回に分けて計画し、その後は維持施術を考えます。回数は皮膚の状態と部位、注入量によって変わるため、最初のカウンセリングで計画全体を決めます。間隔は注入部位が定着してむくみが抜ける時間と皮膚のコンディションを見て決め、以前の施術後に回復が遅かったならその履歴も反映します。最初のカウンセリングで全体の回数とおおよその間隔を表に整理しておくと、予定を組みやすいです。各施術のあとは回復経過を見て次の間隔を調整するため、決めた日付にこだわるより皮膚の反応を優先します。計画した回数を終えたあとは、維持施術の時期を皮膚の状態を見ながら再度決めます。

むくみと内出血はいつ引きますか?

赤みとチクチク感は数時間から当日、むくみは1~3日がよくある経過です。内出血はできた場合、抜けるまで1週間以上かかることがあるため、予定があるなら事前に伝えていただくほうがよいです。洗顔は4~6時間後から軽く、メイクは翌日から可能です。むくみが引く間は注入部位を強く押したりマッサージしたりせず、激しい運動とサウナ、飲酒を避けます。内出血が長引いたり、普段と違う痛み、続くむくみと熱感があったりするなら、次の定期確認を待たずにクリニックに知らせるほうがよいです。

クリニックはどんな基準で選べばよいですか?

どの製品を使うか、誰が施術するか、施術前にどんな問診をするかを見ます。Re2O(リトゥオ)は提供されたヒト組織でつくられた製品なので、自己免疫疾患や組織由来製品への反応履歴を確認する手順があるかが重要です。回復中に問題が起きたとき、どう連絡して、いつ再診するかもあらかじめ聞いておくとよいです。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
主成分 hADM、ヒト由来無細胞同種真皮(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を含む)
すること コラーゲン生成を誘導する代わりに、ECM構造物を真皮に直接補う
効果の発現 直後のふっくら感は一部むくみ、変化は数週間かけてゆっくり、個人差が大きい
計画 通常は数回に分け、その後は維持施術を考える
持続期間 個人差が大きく、長期データはまだ限られている
回復と注意 赤み・チクチク感は数時間~当日、むくみ1~3日、内出血は1週間以上可能、注入部位のマッサージ禁止と紫外線対策