リジュランを受けたあと、「効果はいつから出るのか」「1回でどのくらいもつのか」と気になる方は少なくありません。施術直後に顔がふっくらすると、うまくいっているのかどうか判断に迷い、2か月ほど経つと元に戻ったように感じて物足りなく思うこともあります。この記事では、PNスキンブースターが肌のなかで果たす役割、変化が現れる順序、持続期間を左右する条件、そして経過を判断する方法を順に整理します。

まず結論から

リジュランは、注入した物質が容積をつくってへこんだ部分を埋める施術ではありません。PN(ポリヌクレオチド、サケなどから抽出して精製した成分)が、肌が自ら回復するのを助けるスキンブースターです。そのため施術直後のふっくら感は多くの場合、注入にともなう丘疹と腫れであり、実際の肌コンディションの変化はその反応が落ち着いたあとにゆっくり現れます。変化の時期や程度、持続期間は肌の状態と生活習慣によって変わるため、1回で判断するより、2〜4週間隔で数回重ねたあと維持施術へつなげる計画が現実的です。

リジュランは肌のなかで何をするのか

PNは真皮層(肌のなかでコラーゲンがつくられる層)に注入されると、損傷した組織を回復しようとする反応を助け、コラーゲンをつくる細胞を刺激すると知られています(ATTITUDE Clinic コラム)。私たちの体が傷を負ったときに自ら治そうとする過程と似た信号を、肌につくっているわけです。

真皮層に小さな粒子が広がりコラーゲンをつくる細胞が見える肌断面

同じスキンブースターでも、成分によって役割は分かれます。HA(ヒアルロン酸)系は水を引き寄せる力でうるおいを与え、PN系は回復の信号を送って小じわやキメ、ハリのほうを狙います。2つの成分を組み合わせた製品が多いのも、狙いがそれぞれ異なるためです。リジュランはPN製剤で、水光注射で通るHAベースの水分注入とは別の施術です。

では、なぜ受けた直後には変化が見えにくいのでしょうか。注入した成分がコラーゲンをつくるまでには時間がかかり、初日のふっくら感は成分そのものの容積と腫れが大部分だからです。再生の信号が動き始めると、そのあと数週間かけて肌のキメとハリが少しずつ変わっていきます。

効果はいつから感じられるのか

施術直後はむしろ腫れのため、大きな変化を感じにくくなります。腫れと丘疹が1日から数日のあいだに落ち着き、そのあと数週間かけて変化がゆっくり現れる流れが一般的です。時期や程度、持続期間は人によって異なります。

ヒアルロン酸注入(フィラー)と混同しやすい点が1つあります。米国皮膚科学会のフィラー案内を見ると、ほとんどのフィラーはすぐに結果が見え、ポリ乳酸(poly-L-lactic acid)系だけは2〜3週間かかると整理されています(AAD)。この表はフィラー一般についての説明なので、リジュランにそのまま当てはめる値ではありません。ただ、「注射は打てばすぐ変わる」という期待がどこから来るのか、PNスキンブースターがなぜその流れと違うのかを理解する助けにはなります。

体感の時期が分かれるのは、コラーゲンがつくられる速度と分解される速度が人によって違うためです。年齢が高いほど、紫外線曝露や喫煙で肌の老化が進んでいるほど、つくられたコラーゲンはより早く失われる傾向があります。そのため1回の施術より、ケアという考え方で向き合うほうがよいのです。

何回、どのくらいの間隔で受けるのか

スキンブースターは通常、2〜4週間隔で数回行い、その後は間隔を広げて維持施術を続けます。1回だけでは効果は限定的で一時的です。必要な回数と間隔は肌の状態や悩みの部位、使う製品によって変わるため、初回カウンセリングで肌を見て決めます。ATTITUDE Clinicでは施術後の推奨周期に合わせて次回の来院時期をご案内します。

1回受けてやめると変化は積み重なりません。反対に間隔を詰めすぎると、肌が回復する余裕がなく腫れと刺激が重なります。そのため初回コースは決めた間隔を守り、その後は肌の状態を見ながら維持周期を伸ばしていく方法が一般的です。

製品ごとに容量の単位や使われる範囲も異なります。ATTITUDE Clinicの価格案内には、リジュラン ヒーラー 2cc、リジュラン HB 1cc、リジュラン S 1cc、アイリジュラン 1cc、リジュラン HB 唇 1ccがそれぞれ案内されています(施術・価格のご案内)。顔全体を広く見るか、目元のように薄い部分を集中的に見るかによって、製品と容量が変わります。

持続期間を左右する条件

持続期間は通常数か月程度といわれ、人によって異なります。合成されたコラーゲンがどれだけ長く残るかは年齢や紫外線曝露、喫煙などの要素に影響され、紫外線対策や保湿といった基本習慣も変化が維持される期間に関わります(コラーゲン注射コラム)。

施術部位と生活パターンも変数です。同じ顔でも組織の薄い目元や唇まわりは腫れと丘疹がより目立ち、表情をよく使う部位や摩擦が多い部位は回復が遅く感じられることがあります。回復が遅かった経験があるなら、カウンセリングで先に伝えておくと計画を立てる助けになります。

下の表は、肌に注入する施術を役割と変化の時期を基準に分けたものです。どちらが優れているという順位ではなく、悩みの方向によって選択が分かれるという意味でご覧ください。

表1 持続期間を左右する条件
施術 肌のなかですること 変化が現れる時期 こんな悩みに
PNスキンブースター(リジュラン) 細胞の再生信号を活性化し、線維芽細胞が自らコラーゲンをつくるのを助けます 注入にともなう丘疹と腫れが落ち着いたあと、数週間かけてゆっくり 小じわ、キメ、ハリ
HAスキンブースター(水光注射系) 水分を引き寄せてうるおいを与えます 時期や程度は人によって異なる 乾燥、くすみ
Re2O(同種コラーゲン) コラーゲンとエラスチン、ヒアルロン酸からなるECM構造物を真皮に直接補います 直後のふっくら感は一部が腫れで数日かけて落ち着き、変化があるなら数週間かけてゆっくり 肌が薄くなりハリが落ちた感じ
エクソソーム 細胞に再生信号を送る方式で、施術そのものを代わるものではありません 施術自体の回復経過がほとんどで、上乗せされる程度はまだ定まった資料がない レーザーやマイクロニードリング後の回復補助

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると リジュランの結果は、施術当日の顔ではなく、丘疹と腫れが落ち着いたあと数週間かけて判断するほうが正確です。2〜4週間隔で数回重ね、その後は肌の状態に合わせて維持施術へつなげる流れが一般的です。持続期間は年齢や紫外線曝露、生活習慣によって変わります。

痛みとダウンタイムはどのくらいか

痛みは施術部位と個人の痛みの閾値によって差が大きくなります。針が何度も入るため、チクチクした痛みが繰り返されることがあります。額や目元、唇まわりのように骨に近く組織が薄い場所はより敏感で、頬やフェイスラインは比較的軽めです。

注入の道具も影響します。細い針で多くの点に細かく入れる方法は瞬間的なチクチクが何度も繰り返され、先の丸い細い管(カニューレ)を入れて内側から広げる方法は最初に入れるときだけチクチクし、その後の痛みは比較的少なめです。どちらが合うかは部位と敏感さによってカウンセリングで決めます。

麻酔の方法はカウンセリングのときにご案内します。施術直後の1日から数日は、注入した点に沿って丘疹(ぽつぽつした跡)が残ることがあります。この時期の肌は防御バリアが一時的に弱っているため、紫外線対策を普段より意識することで色素沈着なく回復できます。

こんな状況なら

白いドレスが掛かったハンガーの横で花束を見ている女性

式典や撮影が数週間後に迫っているとき

施術直後の数日は丘疹と腫れ、赤みが残ることがあるため、大切な予定とは間隔をあけて計画するほうがよいです。予定が近い場合は施術範囲を狭めるか、予定のあとにずらす選択もカウンセリングで一緒に検討できます。

女性が施術台に横たわり、看護師が横でベッドシーツに触れている様子

継続的にケアしたいとき

初回コースは2〜4週間隔で行い、その後は間隔を広げて維持施術へつなげます。維持周期は肌の状態や季節、紫外線曝露の程度によって変わるため、決まった正解より経過を見ながら調整します。

医療スタッフが患者の頬をやさしく確認している様子

敏感または赤くなりやすい肌

レーザー後に赤みが長く続いた経験があるなら、カウンセリングで先にお伝えください。痛みや腫れの体感が大きいほうなら、麻酔方法と施術範囲を調整する相談が先です。

毛布を膝にかけた女性と医療スタッフがカウンセリング室の椅子で話している様子

妊娠・授乳中、または服用中の薬があるとき

妊娠中と授乳中には推奨されません。血液凝固に影響する薬を服用中なら、内出血が増えたり回復が変わったりすることがあるため、事前に伝える必要があります。施術の時期はカウンセリングであらためて決めます。

カウンセリング前に教えてください 最近の紫外線曝露(旅行や屋外活動)、服用中の薬とくに血液凝固に影響する薬、アレルギー歴、以前の施術後の反応、妊娠と授乳の有無、控えている大切な予定です。この5つだけ整理して来られると、計画がぐっと早く固まります。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. 医療スタッフが女性の頬の肌をやさしく確認している様子
    肌の状態と悩みの確認 — カウンセリングで現在の肌の状態と悩みの部位、以前の施術経験と回復スケジュールを確認します。確認した内容は計画を立てるための記録であり、施術の可否は診療で決まります。
  2. 医療スタッフが小さなガラス瓶を持ち女性に説明し、女性が聞いている様子
    製品と計画のご案内 — どの製品を使うかをカウンセリングでご案内し、施術範囲と回数、間隔を肌を見て決めます。製品ごとに容量の単位と適用範囲が異なるため、この段階で一緒に確認します。
  3. 施術台に横たわる女性と、手袋をした医療スタッフがトレイの注射器を持つ様子
    医療スタッフのカウンセリング後に施術 — 施術前に医師と十分に相談し、副作用の可能性についても説明します。痛みと麻酔の方法はこのときに決めます。
  4. 医療スタッフが患者に来院時期を案内し名刺を渡している様子
    回復と次回の来院のご案内 — 施術後の推奨周期に合わせて次回の来院時期をご案内します。回復の経過を見ながら維持周期を調整します。

このテーマに関連してご案内している製品は、リジュラン ヒーラー、リジュラン HB、リジュラン S、アイリジュラン、リジュラン HB 唇です(施術・価格のご案内)。どの製品を使うかはカウンセリングで肌を見て決めます。

施術後のケアと副作用

  1. 横たわる女性の顔に冷却パックを当て、医療スタッフが手で確かめる様子
    鎮静 — 腫れがあるときは冷やすのが助けになることがありますので、方法は医療スタッフに確認します。当日のサウナや激しい運動、飲酒は避けます。
  2. 女性が洗面台の前で指先に保湿剤をとり頬に塗る様子
    保湿 — 紫外線対策や保湿といった基本習慣が、変化が維持される期間に関わります。
  3. 女性が窓辺で手で頬に塗っている様子
    紫外線対策 — 施術後2〜3日は普段より丁寧に塗ります。防御バリアが弱っている時期なので、色素沈着を防ぐために必要です。
  4. 女性と医療スタッフが向かい合い、女性が手に鏡を持っている様子
    経過の確認 — 丘疹が数日のうちに落ち着くか、腫れと赤みが減っていくかを確認します。メイクは注入の跡が閉じたあと、翌日から可能な場合が多いので医師と確認します。

よくある反応は、注射部位の丘疹、赤み、腫れ、押すと痛む感じ、内出血です。丘疹は通常1日から数日のあいだに落ち着き、内出血は消えるまで1週間以上かかることもあります。まれに感染、アレルギー反応、小さなしこりができることがあり、ごくまれに注入した成分が血管を詰まらせたり損傷させたりすることがあります。

待ってはいけないサインがあります。普段と違う、あるいはだんだん強くなる痛みがある、注射部位の皮膚が白く、あるいはまだらに、青みがかったり黒くなったりする、視野に変化が生じる場合は、すぐに診療を受けます。熱感や腫れが1週間以上はっきり続くときも、問い合わせるほうが安全です。

よくある質問

リジュラン 効果は何回目から感じられますか?

施術直後は腫れと丘疹のため変化を判断しにくくなります。その反応が1日から数日のあいだに落ち着いたあと、数週間かけて肌のキメとハリが少しずつ変わる流れが一般的です。1回だけでは効果は限定的で一時的なので、通常は2〜4週間隔で数回を1コースとして組みます。体感の時期はコラーゲンがつくられ分解される速度によって分かれるため、回数より経過を見て判断します。

リジュラン 持続期間はどのくらいですか?

通常数か月程度といわれ、人によって差が大きくなります。年齢が高いほど、紫外線曝露や喫煙で肌の老化が進んでいるほど、合成されたコラーゲンはより早く失われる傾向があります。紫外線対策や保湿といった基本習慣も持続期間に関わります。そのため1回受けて終わりにするより、状態に合わせて維持施術を続けるほうが現実的です。

丘疹と腫れはいつごろ落ち着きますか?

注入した点に沿ってぽつぽつした丘疹が残ることがあり、通常1日から数日のあいだに落ち着きます。腫れも同じくらいの期間に減っていき、内出血は1週間以上続くこともあります。当日ふっくらしていた部分が落ち着くのは、注入した容積が吸収された結果で、効果が消えたわけではありません。部位や注入量、肌の厚さによって体感期間は異なります。

痛みはどのくらいで、麻酔はどうしますか?

針が何度も入るため、チクチクした痛みが繰り返されることがあります。額や目元、唇まわりのように組織が薄い場所はより敏感で、頬やフェイスラインは比較的軽めです。カニューレを使うと最初に入れるときだけチクチクし、その後の痛みは少なめです。麻酔の方法はカウンセリングでご案内し、妊娠中と授乳中には推奨されません。

リジュラン ヒーラーとはどんな施術で、院は何を基準に選べばよいですか?

リジュラン ヒーラーは、PNを真皮層に注入して肌の回復反応を助けるスキンブースターです。院を選ぶときは、カウンセリングでどの製品を使うかを先に明らかにしているかを見てください。何ccをどの部位に、どの間隔で何回計画するかも一緒に確認するほうがよいです。以前の施術後の反応や服用中の薬、回復スケジュールを聞くか、施術前に医師がリスクと副作用の可能性を説明するかも判断基準になります。診療で直接確認せず結論だけを示す場合は、根拠を確認しにくくなります。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
主な成分 PN — サケなどから抽出して精製した成分で回復反応を助けます
変化の時期 腫れと丘疹が1日から数日のあいだに落ち着いたあと、数週間かけてゆっくり
回数と間隔 通常数回を2〜4週間隔で、その後は間隔を広げて維持施術
持続期間 通常数か月、年齢や紫外線曝露、生活習慣によって差
痛みと回復 部位と敏感さによってチクチク、丘疹と腫れは数日、内出血は1週間以上
判断基準 施術当日の顔ではなく、コース後の肌のキメとハリ