スキンボトックスを検討していると、「どのくらい痛いですか?」という質問が自然に出てきます。しわのボトックスよりちくちくすると聞いた方もいれば、麻酔クリームを塗ればほとんど分からないまま終わったという話を聞いた方もいます。この記事では、スキンボトックスの痛みが何で決まるのか、麻酔はどのように準備するのか、施術後に何を確認すべきかを順番に整理します。

まず結論から

スキンボトックスは薬剤を皮膚の浅い層に多点に分けて注入する施術なので、1か所にまとめて入れる注射よりも針が皮膚を通過する瞬間が何度も繰り返されます。そのため「痛い・痛くない」よりも、何回、どの部位に、どのくらいの深さで入るかが体感を左右します。塗布麻酔や冷却で不快感を和らげることができ、麻酔の方法は痛みの感受性と施術範囲を見てカウンセリングで決めます。米国皮膚科学会は美容施術のカウンセリングで施術中に麻酔を行うかを確認するよう案内しています(米国皮膚科学会の案内)。効果が出る時期や持続期間は個人の皮膚状態と施術範囲によって異なるため、再施術の時期は経過を見ながら調整します。

なぜちくちくした刺激を何度も感じるのか

しわのボトックスは表情を作る筋肉に部位ごとに数点を打つように入れます。一方、スキンボトックスは顔の広い面に沿って薬剤を浅く、細かく広げる方式です。痛みは針が皮膚を通過する瞬間に集中するため、同じ量でも1回で深く入れる注射と何度も浅く入れる注射では感じ方が異なります。ATTITUDE Clinicが案内するスキンボトックス3ccのように範囲が広がるほど、針が触れる回数も増えていきます(施術および料金の案内)。

女性が皮膚の断面を見ており、断面に複数の液滴が広がっている様子

さらに薬剤が入ることで皮膚が張る感覚が加わります。そのため「ちくちくした瞬間が短く何度もあった」と記憶する方もいれば、「塗る麻酔のおかげでほとんど鈍かった」と記憶する方もいます。両方の記憶が成り立つのは、注入範囲と麻酔の準備が人によって異なるからです。

よくある誤解を1つ挙げると、針が細ければ痛みはないという考えです。針の太さは針が入る瞬間の感覚を減らすのに役立ちますが、薬剤が広がるときに生じる圧迫感や部位自体の敏感さまで消えるわけではありません。皮膚の薄い場所は同じ強さでも刺激を敏感に感じることがあります。では、なぜ部位ごとに感じ方が違うのでしょうか。まさにその厚さと表情を作る筋肉の位置の違いです。

痛みは何で決まるのか

体感を分ける要素は大きく5つです。1つ目は施術範囲です。額の一部だけを扱うのか、顔全体を扱うのかによって針が触れる回数が変わります。2つ目は部位です。額や鼻の周り、目元のように薄い場所と、頬のように厚みがある場所では同じ強さでも感じ方が異なります。3つ目は個人の感受性とその日のコンディションです。睡眠不足だったり皮膚が敏感になっている日には、普段よりちくちくと感じることがあります。4つ目は麻酔の方法です。5つ目は施術のスピードと手つきです。素早く分けて入れると痛みの瞬間が短く散らばり、同じ点に長くとどまるとその分刺激が長くなります。

ここで1つ覚えておくとよいことがあります。痛みを我慢することが施術の一部ではありません。施術中に我慢しづらいと感じたらすぐに伝えてください。強度を調整できます。

麻酔はどのように準備するのか

最もよく使われる方法が塗布麻酔です。麻酔成分の入ったクリームを施術部位に塗り、吸収される時間を置く方式で、針が通過する瞬間の感覚を減らすために使われます。クリームを塗って待つ時間が加わるため、施術全体のスケジュールは注射の時間より長くなります。

米国皮膚科学会はカウンセリングで施術中に麻酔を行うかどうかを確認するよう案内しています(AADの案内)。麻酔を行うのか、どの方式か、麻酔剤を塗ってどのくらい待つかを事前に知っておくと、その日の予定を組みやすくなります。

ATTITUDE Clinicは必要に応じて塗布麻酔などで不快感を減らし、院長が直接施術を行います(レーザーコラム)。麻酔の方法と強度は、痛みの感受性、部位、施術範囲、以前の施術での反応を合わせて見て決めます。麻酔クリームや局所麻酔剤にアレルギーがあった方や、妊娠・授乳中の方はカウンセリングで先に伝えてください。

表1 麻酔はどのように準備するのか
区分 注入する方式 主に狙う悩み 痛み・麻酔で確認する点
スキンボトックス 皮膚の浅い層に多点に分けて注入 肌のキメや毛穴周りの整え、小じわの管理 針が触れる回数が多く、ちくちくした刺激を何度も感じることがある。塗布麻酔の有無をカウンセリングで確認
しわ(筋肉)ボトックス 表情筋に部位ごとに注入 眉間、額、目元の表情じわ 扱う部位が少なく注入回数は比較的少ない。部位ごとの感じ方の違いをカウンセリングで確認
スキンブースター(真皮注入) 真皮層に水分と再生目的の成分を注入 皮膚の乾燥、キメ、弾力の管理 通常数回を2〜4週間隔で計画し、繰り返し回数分の麻酔の準備も合わせてカウンセリング(コラーゲン注射コラム)

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると スキンボトックスの痛みは、施術範囲と部位、個人の感受性、麻酔の方法がともに作り出す結果です。ちくちくした刺激を何度も感じることがあると知っておくと驚きが減り、麻酔の方法はカウンセリングで調整できます。施術中に不快であればすぐに伝えることが最も確実な調整方法です。

こんな状況なら

ドレスバッグの横に立って花束を見つめる女性

式典や撮影が数週間先なら

施術後の赤みやむくみは通常数時間から1〜3日以内に落ち着きますが、内出血ができた場合は消えるまでに1週間以上かかることがあります(コラーゲン注射コラム)。大切な日があるなら、その日を基準に余裕を持って開始し、カウンセリングのときに予定を先に伝えてください。同じ施術でも日程に合わせて範囲と強度を調整できます。

麻酔クリームを塗った女性と照明を調整する医療スタッフ

初めてで痛みが心配なら

カウンセリングで麻酔の方法を先に決め、初回は範囲を狭く始める選択肢もあります。範囲が狭ければ針が触れる回数も減ります。麻酔クリームを塗って待つ時間を含め、その日の予定は余裕を持って組みましょう。

室内で女性と医療スタッフが会話し、女性が頬に手を触れている様子

皮膚が敏感だったり赤くなりやすいなら

施術前に現在の皮膚状態を確認する過程が先です。化粧品が普段よりしみたり、赤みが長く残る状態ならその事実を伝えてください。赤みや熱感が予想より長く続く場合は我慢せず来院して確認を受けるほうがよいです(レーザーコラム)。

キャリーケースを引きながら医療スタッフと会話する2人の女性が明るい室内に立っている

短期滞在の訪問者なら

滞在日程が決まっているなら、帰国の日付と次の予定を先に伝えてください。施術直後の赤みや乾燥が予定に影響することがあるため、日程に合わせて強度と範囲をカウンセリングします。帰国後に経過を確認しにくいという点も一緒に話しておくと、計画が現実的に立てられます。

カウンセリング前に伝えてください 最近紫外線に多く曝露したか、服用中の薬(血液をさらさらにする薬を含む)と使用中の化粧品、角質除去製品、以前の施術後に敏感だった経験や麻酔剤・薬物アレルギー、妊娠と授乳の有無、式典や撮影のような大切な予定の日付、普段の痛みへの敏感さを伝えてください。この情報によって施術範囲と麻酔の方法、時期が変わります(コラーゲン注射コラム、AADの案内)。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. 皮膚分析カメラを持つ医療スタッフと座っている女性
    AI皮膚分析の記録 — 色素、赤み、キメ、毛穴など現在の皮膚状態を記録して整理します。分析ツールはカウンセリングを助けるために情報を記録・整理するだけで、医学的診断ではありません(レーザーコラム)。
  2. カウンセリング室の机で頬を指して話す女性と聞く医療スタッフ
    院長カウンセリング — 分析記録に日程と痛みの感受性、皮膚の履歴、服用薬を加え、施術範囲と麻酔の方法、時期を一緒に決めます。米国皮膚科学会が勧めるように、施術中の麻酔の有無と回復スケジュール、必要な回数をこの段階で確認します(AADの案内)。
  3. 枕に横たわる女性の頬に手袋をした手がクリームを均一に塗っている
    院長が直接施術 — 必要に応じて塗布麻酔などで不快感を減らし、院長が直接施術します。皮膚状態に合った範囲で進め、必要以上の施術は勧めません(レーザーコラム)。
  4. 手袋をした手がトレイの上に小さな透明ガラスアンプル5本を置いており、後ろに髪をまとめた女性が座っている
    正規品・正量・正価で案内 — スキンボトックス3ccはニュラックス、コアトックス、ゼオミン、アラガンボトックス、ディスポートの製品で案内しています。製品によって価格が異なり、すべての金額は付加価値税別途です(施術および料金の案内)。

施術後のケアと副作用

  1. ソファに横たわり毛布をかけて休む女性と横のテーブルの上の本と水の入ったコップ
    鎮静 — 施術当日は強いマッサージやサウナ、激しい運動、飲酒を避けます。刺激が加わるとむくみや内出血が長引くことがあります(コラーゲン注射コラム)。
  2. 洗面台の前の鏡を見ながら頬に保湿剤を塗る女性の手と上半身
    保湿 — 施術後は皮膚が一時的に敏感になります。普段使っている保湿剤で水分を補い、角質除去やスクラブは案内された期間の間は延期します。
  3. 窓辺に座り右手で左の頬に何かを塗る女性とテーブルの上の帽子、サングラス、チューブ
    紫外線遮断 — 回復期間中は日焼け止めを丁寧に塗ります(コラーゲン注射コラム)。
  4. 医療スタッフが施術室で患者の頬を確認している様子
    経過確認 — 赤みとむくみ、内出血の流れを見て、注入部位がしばらく凸凹していたり、むくみや痛み、熱感が続いたりする場合は医院に伝えます。

よくある反応は赤み、ちくちくした痛み、むくみ、押すと痛い感じ、内出血です。これよりまれに感染、アレルギー反応、小さなしこり(結節)ができることがあります(コラーゲン注射コラム)。赤みとちくちくした痛みは数時間から当日、むくみは1〜3日以内に落ち着くことが多く、内出血はできた場合に消えるまで1週間以上かかることがあります。

待たずに確認を受けるべきサインもあります。むくみや痛み、熱感が続いたり、普段と違ったり徐々に強くなる痛みがあるとき、注入部位の皮膚の色が白く・まだらに・青灰色・黒く変わるとき、視野に変化が生じたときです(コラーゲン注射コラム)。赤みや熱感が予想より長く残るときも来院して確認を受けるほうがよいです(レーザーコラム)。

よくある質問

スキンボトックスはとても痛いですか?

浅い層に多点に分けて入れる方式なので、しわのボトックスよりちくちくした刺激を何度も感じることがあります。ただし痛みは施術範囲と部位の皮膚の厚さ、個人の感受性、麻酔の方法によって変わるため、1つの数字では言い表せません。1部位だけを扱うと針が触れる回数が減り、顔全体を扱うとその分増えます。施術中に我慢しづらいと感じたらすぐに伝えてください。強度を調整できます。

麻酔クリームは必ず塗るのですか?

麻酔は選択の問題ではなく、カウンセリングで決める項目です。米国皮膚科学会は施術中に麻酔を行うかどうかをカウンセリングで尋ねるよう案内しています(AADの案内)。痛みに敏感だったり施術範囲が広い場合は、塗布麻酔を塗って吸収される時間を置く方式が一般的です。クリームを塗って待つ時間が加わるため、全体のスケジュールは長くなります。麻酔剤アレルギーがあった場合は必ず先に伝えてください。

施術直後の赤みや内出血はどのくらい続きますか?

真皮に注入する施術でよくある反応は赤み、ちくちくした痛み、むくみ、押すと痛い感じ、内出血です(コラーゲン注射コラム)。赤みとちくちくした痛みは数時間から当日、むくみは1〜3日以内に落ち着くことが多く、内出血ができた場合は消えるまで1週間以上かかることがあります。施術当日に激しい運動やサウナ、飲酒を避けると、むくみや内出血が長引くのを減らすのに役立ちます。翌日に大切な予定がある場合はカウンセリングのときに先に伝えてください。

しわのボトックスと同じ日に一緒に受けられますか?

2つの施術は狙う部位と目的が異なるため、互いに代わる関係ではありません。同じ日に進めるか、間隔を置くか、どの部位から始めるかは、施術範囲と皮膚反応の履歴を見てカウンセリングで決めます。一度に複数の部位を扱うと、その分注入回数と回復の負担が増えます。日程が迫っている場合は優先順位を分けるほうがよいです。

医院は何を見て選べばよいですか?

機器のリストより先に確認すべき項目があります。米国皮膚科学会は施術を行う人の技量と経験が結果を大きく左右するとして、認証を受けた専門医か、この施術をどのくらい行ってきたか、自分の肌トーンと年齢層の患者を扱ったことがあるかをカウンセリングで確認するよう案内しています(AADの案内)。これに施術中の麻酔の有無、回復期間、必要な施術回数、費用も合わせて尋ねてください。施術後に不快なときに確認を受けられる場所かどうかも見ておくとよいです。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
痛みを決めるもの 施術範囲、部位の皮膚の厚さ、個人の感受性、麻酔の方法、施術のスピード
麻酔の方法 塗布麻酔と冷却などで不快感を下げる。方法はカウンセリングで決定
施術中の対応 我慢しづらければすぐに伝える。強度の調整が可能
よくある反応 赤み・ちくちくした痛み(数時間〜当日)、むくみ(1〜3日)、内出血(1週間以上の場合あり)
確認が必要なサイン むくみ・痛み・熱感の持続、皮膚の色の変化、視野の変化
カウンセリングで聞くこと 麻酔の有無、回復期間、必要な回数、施術経験、費用