鏡を見るたびにフェイスラインが以前とは違う気がして、今リフティングを受けてよい年齢なのか迷うことがあります。30代で始めるべきという話と、50代になってからでないと変化は見えないという話が両方出回っていて、余計に分かりにくく感じることもあるでしょう。リフティングにおいて年齢は出発点のひとつにすぎず、結果を左右するのはたるみの程度と、肌がみずから回復する力です。

まず結論から

非侵襲リフティングは、たるんだ皮膚が少なく、弾力低下が始まったばかりの段階で最もよく合います。米国皮膚科学会の案内には、体重が安定していてたるんだ皮膚が少ない人ほど良い結果を得やすく、たるんだ皮膚が多い場合には皮膚を引き締める施術が役立たないことがあると記されています。クリーブランドクリニックの高周波による皮膚引き締めの資料も、こうした施術は老化が始まる若い層でより効果的で、強くたるんだ皮膚では効果が落ちると説明しています。ですから「30代だからできて50代だからできない」という区切り方は、診察室ではあまり当てはまりません。同じ50代でも、たるみの深さや肌の厚さ、コラーゲンをつくる力は異なり、受ける施術も強さも変わります。

リフティングは肌のどこを温めるので、年齢と一緒に語られるのですか?

肌がたるむのは、表皮1層だけの問題ではありません。真皮ではコラーゲンとエラスチンというタンパク質が網目のように位置を占めて肌を支えていますが、この網目がゆるむと、表面は薄く見え、その下はたるみます。その下にSMAS層があります。顔の筋肉と皮膚を一緒につかむ薄い膜で、年齢とともにこの膜が伸びることが、たるみの大きな原因とされています。

肌の断面図を指さして説明する男性医師と座っている女性患者

リフティングは、この網目と膜に熱を伝えてコラーゲンを少し収縮させ、時間をかけて新しくつくられるよう刺激する方法で行われます。熱を伝える方法が違えば、到達する層も変わります。高強度集束超音波(HIFU) を使うウルセラ(Ultherapy)とシュリンク(HIFU)は、虫眼鏡で光を集めるように超音波を1点に集め、真皮からSMAS層までの設定した深さに小さな熱点をつくります。高周波(RF) を使うサーマクールFLX(Thermage FLX)は、電気エネルギーが組織を通る際に熱へ変わる性質を利用して、真皮から皮下脂肪まで広い面を温めます。

ATTITUDE Clinicのコラムで2つの方法を比較しているように、フェイスラインや目元など深く局所的なたるみには、1点に熱を集める方法が合い、頬から首まで広い部位の弾力低下や肌理には、広く温める方法が合います。2つの方法は狙う層が異なります。

クリーブランドクリニックの資料を見ると、高周波は低い周波数の電磁波で熱をつくり、皮膚の深い層まで伝え、その熱がコラーゲンとエラスチンの生成を刺激します。色素沈着のリスクが少なく、性別や肌色に関係なく使える点も併せて説明しています。

Cutisに掲載されたレビューは、たるみが年齢やストレス、遺伝といった内的要因と、紫外線曝露、環境毒素、喫煙といった外的要因によって進み、こうした要因がコラーゲンとエラスチンの生成と維持を左右するとまとめています。結局のところ、年齢はこうした要因が積み重なった結果を大まかに示す数字に近いものです。

年齢は肌に残った再生力を測る参考指標にすぎず、それ自体が適否を決めるわけではありません。

同じ年齢なのに、ある人はよくてある人はだめだと言われるのはなぜですか?

診察室でよく受ける質問です。友人は同じ施術を1回受けて目に見えたのに、自分は何度受けても実感がない、という話です。ここでまず見るべきは、肌そのものの条件です。肌の厚さと構造、そして再生速度です。肌が薄く組織が密かどうか、コラーゲンを新しくつくり出す力がどれだけ残っているかは、鏡では分かりにくいものです。ATTITUDE Clinicのコラムでも、この違いを結果が分かれる理由として挙げています。

生活習慣も同じ側にあります。喫煙や頻繁な紫外線曝露は、コラーゲンが分解される方向に働きます。体重が大きく増えたり減ったりすると、皮膚が伸びたまま残りやすく、米国皮膚科学会が体重を維持する人を良い候補として挙げるのもこのためです。

施術側で調整できる変数もあります。熱が到達する深さとエネルギー強度、1部位に入れるショット数、そして反復間隔です。たるみが強く強いエネルギーが必要な場合と、予防目的で低いエネルギーを使う場合では、同じ機器でも実感も結果も異なります。ですから施術名だけを比べても、どちらが自分の肌に合うのかは分かりにくいのです。

同じ年齢でも肌の厚さと再生速度が違えば、必要な施術も強さも変わります。

たるみがすでに深い場合、どこまで期待できますか?

非侵襲リフティングにできることには、明確な限界があります。米国皮膚科学会の案内は、非侵襲施術が外科的リフティングと同じ結果をもたらすわけではないと明言し、低侵襲施術も同様だと付け加えています。たるんだ皮膚が多い場合には、皮膚を引き締める施術が役立たないことがあるという説明も同じ文脈です。

同じ資料では、レーザーリサーフェシング(表皮をはがしながら熱を伝えるレーザー)を効果の大きい方法として挙げつつ、回復に5~7日かかり、瘢痕のリスクがより高い点も併記しています。効果と回復期間が一緒に動くという意味です。

ですからたるみが深い段階では、1回の施術で終わらせようとするより、今の段階で何が可能で何が難しいかを先に分けて見るほうが現実的です。

表1 たるみがすでに深い場合、どこまで期待できますか?
熱を伝える方法 代表的な機器 主に合う悩み 変化が現れる経過
高強度集束超音波(HIFU) ウルセラ(Ultherapy)、シュリンク(HIFU) フェイスライン・目元など局所的で深いたるみ 施術直後より2~3か月にかけて徐々に
高周波(RF) サーマクールFLX(Thermage FLX)、XERF(高周波) 頬~首など広い部位の弾力低下と肌理 初期の引き締まり感の後、2~6か月にかけて追加の変化
非侵襲レーザー チタニウムリフト 広い部位のゆるんだ皮膚、肌理 複数回施行後、最後の施術から2~6か月

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると 同じたるみでも、どの層が伸びたかによって合う方法が変わります。深い層には1点に熱を集める施術が、広い部位の弾力低下には広く温める施術が合います。たるんだ皮膚が多い段階なら、非侵襲施術の限界を先に知ったうえでカウンセリングを始めるほうがよいでしょう。

カウンセリング前に何を準備し、何を避けるべきですか?

まず避けるべき条件があります。妊娠中や肌に感染があるとき、特定の薬を服用しているときは施術を延期します。米国皮膚科学会もこの3つを施術に適さない場合として挙げています。服用中の薬があれば、名前と用量をそのまま伝えてください。同じ成分でも用量と服用期間によって判断が変わります。

クリームやホームケアでリフティングの代わりになるのかもよく聞かれます。米国皮膚科学会は、クリームやローションは皮膚の深くまで浸透できず、たるんだ皮膚を持ち上げることはできないと明言しています。レチノイド成分がコラーゲン生成に小さく役立つ程度が限界です。

最近の紫外線曝露も伝えてください。旅行や野外活動、日焼けで肌が焼けた状態なら、施術の強さを調整する必要があります。レチノールや酸成分を使っていたなら、中止の時点も一緒に決めます。以前に受けたリフティングやヒアルロン酸注入(フィラー)、スキンブースターの記録があれば、機器とショット数、日付まで持ってくるとカウンセリングがずっと具体的に進みます。

こんな状況なら

白いガウンを着た人と別の人が机越しに会話する様子、ドレスとカメラのそば

式典や撮影が数週間後に控えているとき

非侵襲リフティングは赤みがたいてい1~2日で落ち着き、予定に支障が出にくい傾向があります。ただし変化が徐々に現れる施術なので、撮影前日に受けるのでは期待ほどの結果は見込みにくいです。予定から逆算して、最低でも数週間の余裕をとってカウンセリングを予約するほうがよいでしょう。

白いガウンを着た男性が座って手であごと首を指さしながら女性と話す様子

50代で初めてリフティングを検討するとき

たるみがすでに定着した段階なら、1回の施術で大きな変化を期待するのは難しいです。肌が耐えられる強さと反復間隔を先に決め、必要なら別の方法も併せて検討します。カウンセリングでは、どこまで可能かを先に聞くのが順序です。

拡大鏡ライトの下で患者の頬の肌を診る医師と患者

肌が薄く赤くなりやすいとき

同じエネルギーでも刺激を強く感じることがあります。施術前に皮膚バリアの状態を見て、強さを下げて始めたり、広く温める方法へ方向を変えたりすることもあります。麻酔の方法もこのときに一緒に決めます。

旅行かばんをそばに置いて相談する女性と白いガウンを着た男性

短期滞在の海外からの訪問者のとき

回復期間と次回の来院可能時点を先に計算します。反復が必要な計画なら、滞在日程の中で何回まで可能か、帰国後の経過はどう見るかをカウンセリングで決めておくと、予定が崩れにくくなります。

カウンセリング前に伝えてください 最近1か月以内の紫外線曝露と日焼け、旅行日程 服用中の薬と健康機能食品、アレルギー反応の履歴 今使っているスキンケア製品とレチノール・酸成分の使用有無 以前のリフティング・ヒアルロン酸注入(フィラー)・スキンブースターの記録(機器、ショット数、日付、反応) 式典や撮影など日付が決まっている予定

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. 精密診断と肌分析 肌の状態を機器で記録し、たるみの位置と程度、肌の厚さ、赤みと色素を一緒に整理します。この記録はカウンセリングを助けるための資料であり、医学的診断ではありません。解釈と判断は院長が行います。

  2. 院長カウンセリング 記録に悩みや生活習慣、以前の施術経験、服用薬、大切な予定を加えて、施術の種類と強さ、順序を決めます。必要なものと必要でないものを分けて話し、一度に行うか分けて行うかも一緒に決めます。

  3. 院長による直接施術 カウンセリングで立てた計画どおりに院長が施術します。施術中は肌の反応を見ながら強さを調整し、麻酔の方法はカウンセリングで事前に決めておきます。

  4. 経過確認と次の計画 赤みや腫れが落ち着く経過と実感の変化を一緒に見て、次回の来院時期を決めます。

院長が自ら担う4つのステップ

診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

  1. 独立した診断室にある肌の精密診断機器

    精密診断

    独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

  2. イ・ドンフン共同院長が肌分析の結果を画面で説明する様子

    肌分析

    毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

  3. イ・ジェミン共同院長が来院者と1対1で診断結果を見ながらカウンセリングする様子

    1:1デザイン

    肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

  4. イ・ジェミン共同院長が自らリフティング施術を行う様子

    院長による施術

    カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

イ・ドンフン共同院長が自ら施術する様子

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」

イ・ドンフン共同院長

注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。

  • 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
  • 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
  • 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。

麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。

リフティングに使う機器は、熱を伝える方法がそれぞれ異なります。ATTITUDE Clinicの施術案内を見ると、ウルセラ(Ultherapy)とシュリンク(HIFU)は超音波、サーマクールFLX(Thermage FLX)とXERF(高周波)は高周波、オンダリフト(Onda)は極超短波、チタニウムリフトはレーザーを利用します。同じ顔でもどの層が伸びたかによって使う機器が変わり、必要なら2つの方法を分けて組み合わせます。

施術後のケアと副作用

  1. 患者の頬にジェルパックを当てる看護師と、そばで見守る男性医療スタッフ

    鎮静 施術直後は熱感と赤みが残ります。冷罨法で鎮静させ、当日のサウナや激しい運動、飲酒は避けます。

  2. 鏡の前に座って頬に保湿剤を塗る女性と、隣に座って見守る男性

    保湿 熱を受けた肌は乾燥しやすくなります。刺激の少ない保湿剤を頻繁に塗り、皮膚バリアの回復を助けます。

  3. 鏡の前に座って頬に化粧品を塗る女性と、それを見る男性医師

    紫外線遮断 施術直後の数日は肌が紫外線に敏感です。外出時は日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。

  4. 白いガウンを着た男性が手袋をした指で座っている女性の頬を押す様子

    経過確認 赤みや腫れ、押したときの痛みが数日以内に落ち着くかを見ます。

よくある反応は、赤み、腫れ、圧痛、小さなあざ、一時的なしびれや感覚低下です。たいてい数日以内に落ち着きますが、より長く残ることもあります。まれにやけどや水ぶくれ、小さな瘢痕、一時的な顔面筋の弱まり、意図せず脂肪層が減ってボリュームが失われる変化が生じることがあります。

水ぶくれができたり痛みがだんだん強くなったりしたら、待たずに連絡してください。 赤みが予想より長引く場合や色素変化がはっきりしてくる場合も、同じように確認します。

よくある質問

リフティングは何歳から受けるのがよいですか?

決まった年齢はありません。たるみがほとんどなく肌理だけが悩みなら、施術より基本のケアが先という場合もあります。逆に40代でもたるみが速く進んでいるなら、開始時点を早めることができます。診察室では年齢とともに、たるみの位置、肌の厚さ、コラーゲン再生力を見ます。同じ30代でも、フェイスラインの下が先に崩れる人と目元が先に薄くなる人ではアプローチが異なります。年齢を聞く理由は、施術を決めるためではなく、肌に残された余力を測るためです。

50代で初めて始めても遅くないですか?

遅いと断言することはできませんが、期待値は調整が必要です。たるんだ皮膚が多いと非侵襲施術の変化は限定的だという点を、米国皮膚科学会も明確に記しています。ですから初回のカウンセリングでは、何が可能かより、どこまでが難しいかを先に確認するほうがよいでしょう。深いたるみと広い弾力低下を一緒に扱うなら、施術を分けて順序を決めるほうが現実的です。結果は人によって異なるため、1回の施術で判断を下すことはしません。

リフティングの副作用はどこまでが正常で、どこから連絡すべきですか?

赤みや腫れ、圧痛、小さなあざ、一時的なしびれはよくある反応で、たいてい数日以内に落ち着きます。この範囲なら経過を見守り、過度に心配する必要はありません。逆に水ぶくれができたり痛みがだんだん強くなったりする場合、赤みが予想より長引く場合や色素変化がはっきりしてくる場合には、待たずに連絡してください。まれにやけどや小さな瘢痕、一時的な顔面筋の弱まりが生じることがあるため、施術前にこうしたリスクの説明を受ける過程が必要です。

リフティングの費用はどのように決まりますか?

機器の種類とショット数、エネルギー単位、施術範囲によって変わります。ATTITUDE Clinicの価格表は施術ごとに単位別の定価を公開しており、すべての金額はVAT別です。たとえばウルセラ(Ultherapy)300ショットの定価はKRW 1,900,000で、同じ機器でも100ショットと600ショットは範囲が異なり、別の施術に近くなります。カウンセリングでは、どの単位で何回受ける計画なのかまで確認して初めて全体の費用が見えます。

リフティングはどんな基準でクリニックを選ぶべきですか?

機器の名前だけを見て選ぶと、同じ名前の施術でも受ける内容が変わることがあります。どの機器を使うかを正確に明示するか、カウンセリングと施術を誰が行うか、以前の施術記録を検討するか、副作用と対応方法を先に説明するかを見ます。ショット数とエネルギー単位を言葉だけで曖昧にせず、文書で確認してくれるところはカウンセリングが具体的です。決まったパッケージを勧められたときは、各項目がなぜ必要か、外してよいものは何かを尋ねてみてください。

ひと目で分かるまとめ

表2 ひと目で分かるまとめ
項目 ポイント
適した段階 たるんだ皮膚が少なく、弾力低下が始まった時期
年齢の意味 絶対基準ではなく、再生力を測る参考指標
深いたるみ 非侵襲施術で得られる変化は限定的
熱を伝える方法 超音波は1点深く、高周波は広く
変化が現れる時期 超音波は2~6か月、高周波は初期の引き締まりの後6か月前後
カウンセリング前の準備 服用薬、以前の施術記録、最近の紫外線曝露、大切な予定