リフティングを検索していると、「ウルセラ(Ultherapy)を受けたあとにサーマクールFLX(Thermage FLX)を受けてもいいのか」「2つを同じ日に一度に受けても大丈夫なのか」という疑問が自然に浮かびます。わかりにくいのは、一緒に受けられるかどうかよりも、何を先にしてどれくらい間隔を置くかが人によって違って見えるという点です。この記事では、リフティング同士を重ねて受けるときに肌の内側で起きていること、順番と間隔を決める基準、回復が進む流れを整理します。

まず結論から

重ねて受けられます。ただし「一緒に受けたほうがいつも良い」とか「必ず分けなければならない」のように決まっているわけではありません。リフティングごとに狙う層と熱の伝え方が違うので、互いに代われない部分を分けて担う組み合わせが可能です。同じ日に一度に進めるか、数日から数週間の間隔を置いて分けるかは、肌の厚さとたるみの深さ、回復期間への余裕、肌の敏感さによって分かれます。だからカウンセリングでは、順番を決める前に「今必要なものと後回しにできるもの」をまず見分けます。

なぜ重ねて受けられるのか — リフティングごとに温める層が違います

たるみの中心にはSMAS層があります。真皮よりも深いところで顔の筋肉と皮膚を支える薄い膜で、服の内側に当てる裏地にたとえられます。リフティングの核心は、この膜まで熱エネルギーをどれだけ深く正確に届けるかです。

2人が後頭部の皮膚に医療機器を使用している様子

方式は大きく2つに分かれます。ウルセラ(Ultherapy)・シュリンク(HIFU)が使うHIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波をレンズで光を集めるように一点に集め、真皮からSMAS層までの設定した深さに小さな熱点をつくります。サーマクールFLX(Thermage FLX)が使うRF(高周波)は、電気エネルギーが組織を通るあいだに熱へ変わり、真皮から皮下脂肪層まで広い面積を一度に温めます。虫めがねで光を一点に集める方式と、ストーブの前に広く立っている方式の違いに近いものです。2つの系統の原理と痛みの差はATTITUDE Clinicのコラムでもまとめています。

この違いがそのまま重ねて受ける理由になります。フェイスラインのように局所的に深くたるんだところと、頬・首のように広く弾力が落ちたところが同時に悩みなら、1台の機器で2つの課題を同時に満たすのは難しいです。そこで深い層はHIFU系が、広い層と肌理は高周波系が担うというように分けて使う組み合わせが検討されます。ATTITUDE Clinicでも、2つの系統のどちらが合うか、両方を一緒に使うかを院長が肌を見て一緒に決めます。

順番と間隔を決めるものは何でしょうか

1つ目はたるみの深さです。肌の表面だけが伸びた場合とSMAS層まで下がった場合は、同じリフティングでも必要なエネルギーと到達深度が違い、どちらの系統を先にするかもここで分かれます。

2つ目は肌の厚さと敏感さです。肌が薄い、あるいは赤くなりやすいほうなら、同じ強さの施術でも刺激を強く感じることがあり、一度に重ねるより分けて反応を見るほうへ計画が変わります。

3つ目は回復期間への余裕です。施術後に赤みと腫れが残る程度はエネルギーレベルによって差があり、多くは翌日から日常生活が可能ですが、予定が詰まっている時期なら順番を調整することになります。痛みに敏感なら、麻酔方法と強さの調節も一緒に話すべき部分です。

4つ目は以前の施術歴です。どの機器で何ショット、どの強さで受けて、そのとき肌がどう反応したかが次の計画の出発点になります。ATTITUDE Clinicのコラムでも、同じ組み合わせでも一度に進めるか分けて進めるかによって回復過程と体感が変わることがあると案内しています。

5つ目は目標の時期です。変化は施術当日よりも数か月にかけて現れるため、大切な予定があるならその日から逆算して時期を決めます。

同じ日に受けるか、分けて受けるか

深い層と浅い層を分けて2つの系統を一緒に使う組み合わせ自体は可能です。ただし同じ日に2つの施術をどちらも進めるか、間隔を置いて分けるかは肌の状態によって変わるため、カウンセリングで全体の計画を先に設計するほうが良いとATTITUDE Clinicのコラムは案内しています。実際に同じ組み合わせでも、一度に進めるか分けて進めるかによって回復過程と体感結果が変わることがあります。

同じ高周波でも伝え方によって回復が違うという点も区別して見る必要があります。肌の表面に機器を当てる非侵襲方式と違い、肌に細い管や針を入れて熱を伝える最小侵襲方式は麻酔が必要で数日の回復期間が伴い、圧迫服を着用する場合もあります。米国皮膚科学会の資料がこの2つを分けて説明している理由でもあります。どちらが自分の肌に合うかは、施術名よりも肌の厚さと回復の余裕で判断することになります。

表1 同じ日に受けるか、分けて受けるか
区分 熱を伝える方式 主に狙う悩み 体感の流れ
ウルセラ(Ultherapy)・シュリンク(HIFU) 超音波を一点に集め、真皮〜SMASの設定した深さに小さな熱点 局所的に深くたるんだフェイスライン、目元 大きな変化はまれで、変化があるなら約2〜3か月にかけて徐々に
サーマクールFLX(Thermage FLX)(高周波) 電気エネルギーで真皮〜皮下脂肪を広く加熱 頬・首のように広い部位の弾力低下と肌理 初期の硬い感じ(一部は腫れ)のあと追加の変化が2〜6か月にかけて
オンダリフト(Onda)・チタニウムリフトなどその他のリフティング マイクロ波、3波長レーザーなど系統ごとに異なる 顔またはボディ部位 系統と強さによって変わるためカウンセリングで計画

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると リフティング同士を重ねて受けることは可能で、層が違う施術を分けて担う方式がよく使われます。ただし同じ日にするか分けるかは肌の状態と回復の余裕が決めるので、施術名を先に選ぶよりも全体の計画を先に立てるほうが結果がぶれにくくなります。

こんな状況なら

スタジオで髪に手を触れながら立っている女性

結婚式・撮影のように日付が決まっているとき

変化が現れる時期と落ち着く時期が違うため、予定から逆算して時期を決めます。重ねて受ける計画なら、2つの施術を一度にまとめるより余裕を置いて分けるほうが回復の負担を減らします。撮影の直前よりも数か月前の時点が計画を立てやすくて良いです。

施術台に横たわり目を閉じた女性と、手袋の手でフェイスラインに触れる医療者

継続的に管理したいとき

1回の施術よりも個人別設計の概念でアプローチするほうが合います。繰り返しの時期はたいてい1年前後で経過を見て決め、そのあいだにどの施術を加えるかは肌の反応を見ながら調整します。

指先で赤くなった頬に触れる横たわる女性と、機器を操作する医療者

敏感、あるいは赤くなりやすい肌

同じ強さでも刺激を強く感じることがあり、エネルギーレベルを下げて始めるか、施術間隔を十分に置くほうへ計画が変わります。痛みに敏感なら、カウンセリングで麻酔方法と強さの調節を一緒に話すほうが良いです。

明るい受付スペースでキャリーバッグを引いて立つ女性

短期間だけ滞在する海外からの訪問者

滞在期間が短いと、回復期間が短い計画が優先されます。施術後に紫外線対策と保湿を自分で続けにくい予定なら、施術範囲を小さく取ることになります。滞在日程をカウンセリングで伝えれば計画に反映されます。

カウンセリングの前に伝えてください 最近の紫外線 exposure と旅行日程、服用中の薬と使用中のスキンケア成分(レチノール、酸成分など)、以前に受けた施術の機器と強さ・反応、式典や撮影のように避けたい日付、痛みへの敏感さです。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. 髪をまとめた女性の頬を、医療者が皮膚分析カメラで検査している様子
    AI肌分析の記録 — 肌の状態を記録して整理し、院長と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールはカウンセリングを助けるために情報を記録・整理する参考資料であり、医学的診断はしません。
  2. カウンセリング室のテーブルを挟んで座り、メモをとりながら話す2人
    院長カウンセリング — 記録に悩みと生活習慣、以前の施術歴とそのときの反応、今後の予定を加えて、何が必要で何を後回しにできるか、どの組み合わせと順番、強度でするかを一緒に決めます。
  3. 施術台に横たわる女性のフェイスラインに集束超音波機器を使う医療者
    院長が直接施術 — カウンセリングで立てた計画どおりに院長が直接行い、施術中に肌の反応を見ながら強度を調節します。設計と実行がずれないようにするためです。
  4. 手袋をした医療者の手で女性の頬の皮膚を確認している様子
    回復と管理 — 施術後に経過を確認し、次の来院時期を決めます。

このテーマに使われる機器には、ウルセラ(Ultherapy)・シュリンク(HIFU超音波)、サーマクールFLX(Thermage FLX)とXERF(高周波)、オンダリフト(Onda)(マイクロ波)、チタニウムリフト(3波長レーザー)などがあります。ATTITUDE Clinicの施術案内で機器と会社名、単位別の価格を確認でき、付加価値税は別途です。

施術後の管理と副作用

  1. ベッドに横たわる女性の頬に、布で包んだパックを載せる手袋の手
    鎮静 — 施術直後は冷やすことが腫れに役立つことがあります。方法と時間は医療者に聞くほうが良いです。
  2. ある女性が別の女性の頬に指先で保湿剤を塗っている様子
    保湿 — 肌の防御バリアが一時的に弱くなった状態なので、保湿をいつもより丁寧に行います。
  3. 女性の頬骨に紫外線対策クリームを塗る様子
    紫外線対策 — 数日間は紫外線対策をこまめにして、色素沈着なく回復します。
  4. 手袋をした手で横たわる女性の頬を確認している様子
    経過確認 — 赤みとほてりが残る程度はエネルギーレベルによって差があり、回復の流れを見ながら次の計画を調整します。

当日はサウナと激しい運動、飲酒を避け、多くは翌日からメイクを含む日常生活が可能です。

副作用はよくあるものから見ると、一時的な腫れと赤み、ほてり、小さなあざ、フェイスラインに沿って押すと痛い感じ、一時的なしびれや感覚低下があり、たいてい数日以内に落ち着きます。まれにやけどや水ぶくれ、小さな瘢痕、一時的な顔面筋力の低下、望まない脂肪層のボリューム減少が生じることがあります。水ぶくれができたり痛みがだんだん強くなったりするなど、予想と違う変化があれば待たずに診療を受けるほうが安全です。

よくある質問

他のリフティング施術と一緒に受けてもいいですか?

可能です。深い層はHIFU系で、浅い層と広い部位は高周波系で分けて一緒に使う方式が検討されます。ただし同じ日に2つの施術を進めるか、間隔を置いて分けるかは肌の状態によって変わるため、カウンセリングで全体の計画を先に立てるほうが良いです。順番と強さは決まった正解ではなく、その人の肌と回復の余裕で決まり、一度に進めるか分けるかによって回復過程と体感が変わることがあります。

ウルセラ(Ultherapy)とサーマクールFLX(Thermage FLX)のどちらを先にすべきですか?

決まった順番はありません。たるみが局所的に深ければHIFU系が、弾力低下が広く広がっていれば高周波系が相対的に合い、どちらを先にするかはここで分かれます。2つの系統は互いに代わる関係ではなく層を分けて担う関係なので、目標部位と肌の厚さを一緒に見て順番を決めます。以前の施術記録があれば、そのときの強さと反応まで加えて判断します。

効果はいつから現れますか?

ウルセラ(Ultherapy)・シュリンク(HIFU)は施術直後に大きな変化を感じにくく、変化があるなら約2〜3か月にかけて徐々に現れます。サーマクールFLX(Thermage FLX)は初期に硬い感じがすることがあり、一部は腫れによるもので、追加の変化はたいてい2〜6か月にかけて現れます。米国皮膚科学会の資料を見ると、非侵襲超音波施術は1回でたいてい2〜6か月以内に緩やかな変化が現れ、追加施術でさらに良くなることがあり、高周波はたいてい1回の施術である程度の引き締まりがすぐ感じられ、最高の結果は約6か月に現れます。変化の時期と幅はコラーゲンを新しくつくる速度によって人それぞれです。

施術当日すぐに日常生活が可能ですか?

多くは翌日からメイクを含む日常生活が可能です。ただし赤みとほてりが残る程度はエネルギーレベルによって差があり、同じ施術でも強さによって体感が変わります。当日はサウナと激しい運動、飲酒を避けるほうが良いです。針を入れて熱を伝える最小侵襲方式なら麻酔と数日の回復期間が伴うので、自分が受ける方式がどちらなのか先に区別しておくのが良いです。

併用リフティングを検討するとき、クリニックでは何を確認すべきですか?

施術名よりも計画をどう立てるかが重要です。どの機器をどの会社の製品として使うか、以前の施術歴と予定・回復の余裕をカウンセリングで聞くか、カウンセリングと施術を同じ医療者が行うか、何が必要で何は後回しにできるかについての説明を聞くかが確認すべき点です。分析ツールを使うなら、その結果が診断ではなくカウンセリングを助ける参考資料だという説明も一緒に聞くことになります。最後の決定はカウンセリングを経て本人がします。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
併用の可否 可能。層と伝達方式が違う施術を分けて担う組み合わせが使われる
順番を決めるもの たるみの深さ、肌の厚さと敏感さ、回復の余裕、以前の施術歴、目標時期
同じ日 vs 分ける 肌の状態によって変わるためカウンセリングで全体の計画を先に設計
効果の体感 HIFU系は変化があるなら約2〜3か月にかけて徐々に、高周波系は初期の感じのあと2〜6か月
繰り返しの時期 たいてい1年前後で経過を見て医師が決める
注意 当日のサウナ・激しい運動・飲酒は避け、紫外線対策と保湿を心がける