サーモクールFLXを調べると、チップの種類やショット数、価格表が先に目に入ります。ところが実際にカウンセリングの席に座ると、何から聞けばいいのか分からなくなります。この記事では、チップとショット数が何を基準に決まるのか、効果をいつどんな基準で見るのか、費用と回復をどんな条件で揃えて確認するのかを順番に整理します。
まず結論から
カウンセリングで役立つ質問は「何ショットですか」よりも「私の顔でなぜそのショット数とそのチップなのか」です。サーモクールは高周波(RF、電気エネルギーが組織を通過するときに熱へ変わる方式)で真皮から皮下脂肪まで広く温めるタイプで、ウルセラ・シュリンクのように超音波を1点に集める方式とは熱が届くポイントが異なります(ATTITUDE Clinicコラム)。効果は施術直後ではなく、コラーゲンが再形成される数か月の間に徐々に現れるので、評価の時期をあらかじめ決めておくと判断がぶれにくくなります。費用はショット数や部位といった表示単位、VAT込みかどうか、麻酔とアフターケア込みかどうかを同じ条件に揃えて比較します。痛みと回復はエネルギーレベルと部位によって変わるため、麻酔の方法をカウンセリングで一緒に決めます。
サーモクール・ウルセラ・シュリンクは皮膚の中でどう違うのか
リフティングという名前でまとめて呼ばれますが、機器ごとに熱を作る材料が違います。サーモクールは真皮から皮下脂肪層まで広い面積を一度に温める方式で、ウルセラとシュリンクは超音波エネルギーを、レンズで光を集めるように皮膚の中の1点に集めて小さな熱点を作る方式です。虫眼鏡で太陽光を1か所に集めることと、広い板を温めることの違いだと思うと理解しやすいです。ATTITUDE Clinicのコラムでは、この違いを、設定した深さに小さな点として集める方式と、比較的浅い層をより広く温める方式として説明しています。

熱を受けたコラーゲンは収縮し、その後の再形成の過程が続くにつれて皮膚が徐々に引き締まる方向へ変わります。そのため、深い層のたるみがはっきりしているなら超音波タイプを、頬と首まで広がった弾力低下が悩みなら高周波タイプを先に考える、というようにアプローチが分かれます。2つのタイプを同じ日に進めるか、間隔を空けて分けるかは皮膚の反応を見て決める問題なので、カウンセリングで全体の順序を先に決めておくほうがよいです。
チップとショット数は何を見て決めるのか
チップは施術部位と皮膚の厚さによって選択が変わる消耗品です。目の周りのように薄い部位と頬のように厚い部位に、同じサイズと同じ出力を使うのは難しいからです。そこで、どの部位にどのチップを使うのか、なぜそのチップなのかを聞くと、施術設計の半分を確認したことになります。チップは1人に1つ使って捨てる使い捨てとして流通するので、カウンセリングの席で開封の有無と正規品の確認方法を一緒に押さえておくのがよいです。
ショット数は価格表の単位でもあります。ATTITUDE Clinicの価格表は部位とショット数別に項目が分かれており、すべての金額がVAT別途で表示されています(施術・価格のご案内)。ここで1つ押さえておきたい点があります。価格表のショット数の単位は、その項目をまとめて呼ぶ名前であるだけで、個人に勧める施術量ではありません。実際のショット数とエネルギーレベルは、顔の面積、たるみの位置、施術中の痛みの反応を見ながら調整されます。同じ600ショットでも、どこにどれだけ分けて入れるかによって感じ方が変わります。
| 区分 | 熱を作る方式 | 主に見る悩み | カウンセリングで確認すること |
|---|---|---|---|
| サーモクールFLX | 単極性高周波電流で真皮から皮下脂肪まで広く加熱 | 頬と首まで広い弾力低下、肌のキメ | チップの種類、ショット数とエネルギー設定の根拠 |
| XERF(高周波) | 同じ単極性高周波タイプ | 広い部位の弾力管理 | 部位別の設定と繰り返しの間隔 |
| ウルセラ | HIFU超音波を真皮からSMASまで1点ずつ集める | フェイスラインと目の周りの局所的に深いたるみ | カートリッジの深さとショット数 |
| シュリンク | HIFU超音波タイプ | 比較的軽い弾力管理 | エネルギーレベルと施術範囲 |
表は左右にスクロールしてご覧ください。
機器の区分はタイプの一般的な性格であり、どちらが合うかは皮膚を見て決めます。
まとめると カウンセリングで確認するのは機器の名前ではなく、自分の皮膚でなぜそのチップとそのショット数を使うのかです。同じタイプでも部位と深さ、エネルギー設定によって感じ方と回復が変わるので、見積書の単位と実際の施術計画が同じ基準の上にあるかを照らし合わせてみてください。
効果はいつから、何を基準に見るのか
米国皮膚科学会のカウンセリング案内には、予想される結果とリスク、代替案、必要な施術回数と時間、回復期間、施術前の準備とアフターケア、費用を確認するよう求める項目が含まれています(AADのカウンセリング質問)。同学会の弾力施術の資料を見ると、非侵襲施術の結果はたいてい徐々に現れて自然に見え、ダウンタイムは少ないほうだと説明しています(AADの弾力施術)。これは弾力施術全般についての説明であり、特定の機器の必要回数や評価時期を定めてくれる資料ではありません。
施術直後の硬い感じは一部がむくみによるもので、むくみが引くと少し落ち着きます。追加の変化はたいてい2〜6か月にかけて徐々に現れるので、写真を同じ照明と同じ角度で残しておき、合意した時期に比較するほうが記憶に頼るよりよいです。持続期間は人によって異なります。コラーゲンが合成され分解される速度は年齢や紫外線への曝露、生活習慣によって違い、施術の強度をどう設定したかも影響します。ATTITUDE Clinicのコラムでは、繰り返しの時期をおよそ1年前後を目安にして経過を見たうえで医師が決めると案内しています。ここでの1年は約束された周期ではなく、判断の出発点に近いものです。
痛みと回復はなぜ人によって違うのか
リフティングは施術中の痛みの幅が大きいほうです。最も大きな変数はエネルギーレベルと部位ごとの神経の密度です。エネルギーが高いほど、1か所に打つショットが多いほど刺激が大きくなります。フェイスライン、頬骨、額、目の周りのように骨に近く神経が密集したところはより敏感に感じられ、頬のように組織が厚いところは同じ強さでも痛みが少なめです。高周波タイプは表面近くを広く温める方式なので、熱が持続する感じとして、超音波タイプは瞬間的に深く入り込む感じとして表現されることが多いです。
施術直後の1〜2日は熱の刺激で赤みとほてりが残ることがあり、たいてい自然に落ち着きます。この時期の皮膚は防御バリアが一時的に弱くなっているため、紫外線対策を普段より気をつけると色素沈着なく回復できます。痛みに敏感なら、我慢するより麻酔の方法をカウンセリングであらかじめ決めるほうがよいです。
同じ施術を受けてもなぜ結果が違うのか
皮膚はスタート地点が異なります。皮膚のタイプと厚さ、コラーゲンを自分で作り出す力、再生速度が人によって違うため、同じ強さの施術でも反応と回復の速度が分かれます(同じ施術、なぜ結果は違うのか)。分析結果が似ていても、どの機器を先に使うか、強さをどの程度に設定するか、他の施術をいつ組み合わせるかは、悩みの内容と回復期間への余裕、皮膚の敏感さによって変わります。
施術を行う過程も変数です。同じ計画でも、部位別の強さを細かく調整し、施術中に皮膚の反応を見ながら強さを変える細部で結果が分かれます。カウンセリングで立てた計画と実際の施術が食い違わないかが重要になる理由です。
こんな状況なら

結婚式や撮影の日程が決まっているとき
日程が決まっているなら、施術の時期をその日から逆算します。赤みとほてりが残る期間はエネルギーレベルによって異なるので、余裕をもって施術し、回復期間をスケジュールに合わせておきます。評価の時期も撮影日より数か月後に置くほうが変化を見やすいです。

継続的に管理したいとき
1回で終わらせるより、経過を見て繰り返しの時期を決める流れが一般的です。最初の施術で使ったエネルギーレベルとショット数、そのときの皮膚の反応を記録しておくと、次の来院で強さを調整する基準になります。以前の施術記録は、機器の名前、ショット数、日付、反応まで用意してくるとカウンセリングが短くなります。

敏感だったり赤くなりやすい皮膚
熱刺激への反応が大きい皮膚なら、エネルギーレベルを下げて分ける方法が検討されます。赤みが普段から長く残るほうなら、その事実を先に伝えてください。麻酔の方法と施術範囲を一緒に調整します。

短く滞在する海外からの訪問者
滞在期間が短いと、回復期間と評価の時期をスケジュールに合わせて計算し直す必要があります。施術直後に日常復帰が可能なことが多いですが、赤みが残る程度は人によって異なるので、出国の予定を伝えると無理な計画を避けられます。
カウンセリングの前に教えてください
- 最近数週間の強い紫外線曝露や屋外活動、最近の日焼けの有無
- 服用中の薬と皮膚に塗る活性成分(レチノール、角質ケア製品など)
- 以前のリフティング・フィラー・スキンブースター施術の履歴とそのときの反応
- アレルギーや過去の施術後に予想と違った経験
- 結婚式、撮影、出国のように日程が決まっている予定
ATTITUDE Clinicではこのように進めます
AI皮膚分析の記録 — 皮膚の状態を撮影と記録で整理し、医師と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールは情報を記録・整理するだけで医学的診断は行わず、判断は院長がします。
院長カウンセリング — 分析記録に悩み、生活習慣、以前の施術経験を加えて、何が必要で何が不要か、どんな組み合わせと順序でどの強さまで進むかを一緒に決めます。チップとショット数の根拠もこの場で説明します。
院長による直接施術 — カウンセリングで決めた計画どおりに院長が直接行い、施術中に皮膚の反応を見ながらエネルギーレベルを調整します。設計と実行が食い違わないようにするためです。
回復と経過の確認 — 施術後の反応と評価の時期を案内し、次の来院の時期は経過を見て決めます。予約のお申し込みは医院の確認連絡を経て確定し、当日のお申し込みは現在から1時間以降の時間帯で受け付け、最終受付は17:30です(カウンセリング・予約のご案内)。
このテーマでATTITUDE Clinicが運用する機器は、高周波タイプのサーモクールFLXとXERF(高周波)、超音波タイプのウルセラとシュリンク、マイクロ波タイプのオンダリフトです。価格は施術と部位、単位別に公開し、すべての金額はVAT別途で表示しています。
施術後のケアと副作用
鎮静 — 施術当日は冷たい冷罨法でほてりを落ち着かせる方法が役立ちます。サウナと激しい運動、飲酒は当日避けるほうがよいです。
保湿 — 熱刺激の後は皮膚が乾燥しやすくなるので、普段より保湿を心がけます。角質を剥がすケアは皮膚が落ち着くまで延期します。
紫外線対策 — 回復している間は皮膚の防御バリアが弱くなっているため、日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。色素沈着なく回復するのにこの段階が最も大きな役割を果たします。
経過の確認 — 赤みとむくみがいつ落ち着くか、合意した評価の時期にどんな変化があるかを確認します。メイクはたいてい翌日から可能です。
よくある反応としては、赤み、むくみ、フェイスラインに沿って押すと痛い感じ、小さな内出血、一時的なしびれや感覚低下があります。たいてい数日以内に落ち着きますが、もっと長く続くこともあります。まれにやけどや水ぶくれ、小さな瘢痕、一時的な顔面筋の筋力低下、望まない脂肪層のボリューム減少が生じることがあります。水ぶくれができたり、どんどん強くなる痛みのように予想と違う変化があれば、待たずに診療を受けるほうが安全です。
よくある質問
サーモクールとウルセラは何が違いますか?一緒に受けてもいいですか?
サーモクールは高周波で広く温め、ウルセラは超音波を1点に集めて深い層に熱点を作ります。熱が届くポイントと範囲が異なるため、たるみの深さと広さによってより合うほうが分かれます。深い層は超音波で、浅い層と広い部位は高周波で、と分けて一緒に使うこともあります。同じ日に進めるか間隔を空けるかは皮膚の反応と回復の余裕を見て決めるので、カウンセリングで全体の順序を先に決めておくのがよいです。
効果はいつから現れ、どのくらいもちますか?
施術直後の硬い感じは一部がむくみによるもので、むくみが引くと少し落ち着きます。追加の変化はたいてい2〜6か月にかけて徐々に現れます。持続期間はコラーゲンが合成され分解される速度、紫外線曝露、施術の強度によって異なり、繰り返しの時期はおよそ1年前後を出発点として経過を見て決めます。同じ施術を受けても体感の時期が違う理由は、皮膚のタイプと厚さ、再生速度が人によって異なるからです。
600ショットより900ショットのほうがよいのですか?
ショット数が多いほど結果がよくなるとは断言できません。ショット数は価格表で項目を区別する単位で、個人に必要な量は顔の面積とたるみの位置、皮膚の厚さによって変わります。同じショット数でも、どの部位にどれだけ分けて入れるか、エネルギーレベルをどう設定するかが結果を分けます。だから数字そのものより、その数字が自分の顔でどんな根拠から出たものなのかを聞くほうがよいです。
医院ごとに価格が違うのですが、どう比較すればいいですか?
表示金額の基準が互いに違うと、数字だけを比べても意味がありません。ショット数や部位といった単位、VAT込みかどうか、カウンセリングと麻酔、アフターケアが金額に含まれているかを同じ条件に揃えて聞いてください。ATTITUDE Clinicの価格表も施術と部位、単位別に項目が分かれており、すべての金額がVAT別途で表示されています。追加の施術が必要になったときの条件と費用まで一緒に確認しておくと、後で計画がぶれません。
カウンセリングを受ける場所は何を見て選びますか?
米国皮膚科学会のカウンセリング案内には、施術を行う人の資格と経験、自分の皮膚のトーンと年齢層を扱った経験があるか、実際の施術事例の写真を見られるか、リスクと代替案の説明を受けたかを確認するよう求める項目があります。ここに、チップとショット数、エネルギー設定の根拠を言葉で説明してくれるかも加えてみる価値があります。カウンセリングで決めた計画と実際の施術を誰が行うかも一緒に聞いてください。どこがよいとは断言できず、説明の具体性と自分の皮膚に合わせた根拠を基準に判断されるとよいです。
ひと目でわかるまとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 施術の原理 | 高周波で真皮から皮下脂肪まで広く温め、コラーゲンの収縮と再形成を促す |
| チップ | 部位と皮膚の厚さによって選択が変わり、どのチップをなぜ使うかが確認ポイント |
| ショット数 | 価格表の単位であり個人別の推奨量ではなく、施術中に調整される |
| 効果の時期 | 直後の硬い感じは一部むくみ、追加の変化はたいてい2〜6か月にかけて |
| 痛み・回復 | エネルギーレベルと部位別の神経密度によって幅があり、赤み・ほてりはたいてい数日以内に和らぐ |
| 費用の確認 | 表示単位とVAT、麻酔・アフターケア込みかどうかを同じ条件に揃えて比較 |
