セルフとサーマクールを調べていると、「どちらが良いか」よりも先に悩むポイントがあります。見積もりに書かれたチップの名前とショット数が自分の顔でどこまでを意味するのか、2つの機器の同じ数字を同じ範囲として見てよいのか、という点です。この記事では、高周波リフティングが皮膚で行うことから始め、価格表に書かれたチップとショット単位・部位の項目を読む手順と、カウンセリングで確認すべき項目を順に整理します。

まず結論から

ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)の価格表は、サーマクールFLX(Thermage FLX)とXERF(セルフ)をそれぞれ別項目として扱い、どちらも高周波(MONOPOLAR RF)リフティングに分類しています(施術・価格のご案内)。ですから最初の質問は「どちらが良いか」ではなく、「価格表に書かれたチップと部位、ショット単位が自分の悩みをどこまでカバーするか」に変わります。

ショット単位はその項目の基準であり、自分の顔に勧める施術量ではありません。カウンセリングでは、チップの種類と適用部位、麻酔方法、含まれる範囲を文章で確認するほうが正確です。2つの機器の優劣や個人への適合性は価格表だけでは判断できず、肌の状態と望む変化、回復に使える時間をあわせて見て決めます。

高周波リフティングでチップとショット数は何を決める?

高周波(RF)は、電気エネルギーが皮膚組織を通るときに熱へ変わる仕組みです。ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)のコラムでは、サーマクール系を、この熱で真皮から皮下脂肪層まで広い面積を一度に温め、その熱がコラーゲン(皮膚を支えるたんぱく質)をやや収縮させながらゆっくりと再形成を始める方法として説明しています。同じ記事は、超音波を一点に集めるウルセラ(Ultherapy)・シュリンク(HIFU)とこの点を対比しています(ウルセラ・シュリンクとサーマクール、同じリフティングでも原理が違う?)。

皮膚断面の上で高周波機器が熱を放出するイメージ

ここでチップが範囲を左右します。チップとはハンドピースの先端で皮膚に当たりエネルギーを伝える部分で、ショットとはチップを当ててエネルギーを一度照射する回数です。一度に覆う面積はチップが決めるため、ショット数が同じでも、どのチップでどこに照射したかが一緒に書かれていないと、2つの見積もりを並べて比較するのは難しくなります。

よく「数字が大きければより広く、より強く」と単純化されます。しかし価格表の数字は販売単位であり、実際の範囲は適用部位の項目とチップの構成によって変わります。ですからカウンセリングでは、顔全体なのか、下顔面だけなのか、目元は別なのかを先に確認するのが良いでしょう。

価格表の部位・ショット項目はどう読む?

ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)の価格表では、施術と製品、部位、容量、回数によって項目が分けられ、すべての金額がVAT別途で表示されています(施術・価格のご案内)。顔の項目と目元(アイ)の項目が別にあり、同じ機器でもショット単位が複数行に分かれています。

読む順番は次のとおりです。まず機器名を探し、その下にどんな部位の項目があるかを見ます。次にその項目のショット単位が何か、目元の項目が別にあるかを確認します。最後に金額がVAT別途か、カウンセリング費や麻酔費、アフターケアが含まれるかを尋ねます。項目名はそのままの名前であり、後ろに付いた数字はその項目の基準なので、2つを合わせて新しい名前のように読まないようにします。

表1 価格表の部位・ショット項目はどう読む?
確認項目 XERF(セルフ) サーマクールFLX(Thermage FLX)
価格表の分類 高周波(MONOPOLAR RF)リフティング 高周波(MONOPOLAR RF)リフティング
顔の項目単位 300・600・900ショット 600・900ショット
目元(アイ)項目 225・450ショット 225・450ショット
金額表示 VAT別途 VAT別途
カウンセリングで確認すること チップの種類、適用部位、麻酔方法、含まれる範囲 チップの種類、適用部位、麻酔方法、含まれる範囲

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると 価格表は2つの機器を別項目・別ショット単位に分けているため、数字だけで範囲を比較するのは難しいです。カウンセリングではチップと適用部位を先に言葉で確認し、そのうえで金額と含まれる範囲をあわせて確認する順番が分かりやすいです。

痛みと回復は何で変わる?

リフティングは施術ごと、人ごとに痛みの差が大きい傾向があります。ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)のコラムは、その理由としてエネルギー量と部位ごとの神経密度を挙げています。エネルギー量が高いほど、1カ所に照射するショット数が多いほど熱刺激が強くなり、フェイスラインや頬骨、額、目元のように骨に近く神経が密な部位は比較的敏感に感じられます。頬のように組織が厚い場所は、同じエネルギーでも痛みが少なめです。

感じ方の質も異なります。同じコラムは、超音波系を深く熱い感じ、高周波を表面近くを広く温めるじんわり続く感じとして表現しています。麻酔方法はカウンセリングで案内される項目なので、痛みに敏感な方はカウンセリングの場で麻酔の選択肢とエネルギー量の調整をあわせて相談しておくとよいでしょう。

回復はおおむね短めです。施術直後の1〜2日は熱刺激で赤みやほてりが残ることがあり、ほとんどは自然に落ち着きます。同じコラムはダウンタイムを1〜2日とし、ほとんどは翌日からメイクなどの日常生活が可能と伝えています。ただしこの時期の皮膚は防御バリアが一時的に弱まっているため、紫外線対策を普段より意識する必要があります。

効果と個人への適合性は何で決まる?

アメリカ皮膚科学会(AAD)の患者向け案内によると、非侵襲的なハリ施術の結果は徐々に現れ、自然に感じられ、回復の負担が少なめです。高周波施術全般については、通常1回で行い、施術直後にある程度の引き締まりを感じる人もおり、コラーゲンが作られるのに時間がかかるため約6か月にもっとも良い結果が見られ、一部には1回以上が役立つとされています(AAD:皮膚のハリ施術のさまざまなアプローチ)。この説明は非侵襲的なハリ施術全般についてのものなので、XERF(セルフ)やサーマクールFLXそれぞれの時期と回数としてそのまま読み替えることはしません。

ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)のコラムも時間の流れを同様に捉えています。サーマクールは施術初期に硬い感じがすることがあり、その一部はむくみで、その後の追加の変化はおおむね2〜6か月にかけて徐々に現れます。繰り返しの時期はおおよそ1年前後を目安に経過を見て医師が決めます。

適合性は肌の状態で分かれます。同じ分析結果でも組み合わせと順序、強度を一人ひとり異なるように決める必要があり、肌タイプと厚さ、コラーゲンを新しく作る再生速度が結果のスタートラインを変えます(同じ施術を受けてもなぜ結果は違うのか?)。アメリカ皮膚科学会は、体重が安定していてたるんだ皮膚が少ない人のほうが良い結果を得やすく、たるんだ皮膚が多い場合にはハリ施術が役立たないことがあると説明しています。妊娠中や施術部位に皮膚感染がある場合、特定の薬を服用している場合には適さないことがあるため、カウンセリングで先に確認します。

層の異なる機器を組み合わせる計画も肌の状態によって変わります。同じ日に行うか、間隔をあけるかまでカウンセリングで全体のスケジュールとして決めていきます。

こんな状況なら

花束のそばでカウンセリングする2人の女性、机の前に座って会話中

式典や撮影の予定が近いとき

非侵襲的な施術は赤みやほてりが1〜2日残ることがあり、結果は徐々に現れます。予定が迫っているなら、施術日と回復に使える日をあわせて伝え、エネルギー量と麻酔方法をカウンセリングで決めるほうが安全です。

患者と医療スタッフが机の前で会話する様子

継続的に管理したいとき

繰り返しの時期はおおよそ1年前後を目安に経過を見て決めます。初回の施術で立てた計画を基準に次の来院時期を記録しておくと、同じ機器を同じ強度で繰り返すか調整するかを判断しやすくなります。

医療スタッフが手袋をして座っている患者の顔を確認する様子

肌が薄く敏感、または赤くなりやすいとき

皮膚の厚さと回復速度は人によって異なり、同じ強さの施術でも感じ方が違います。赤みが長く残りやすいなら施術前に伝え、強度と麻酔方法、施術範囲をカウンセリングで合わせます。

旅行かばんのそばに置いて座り会話する患者と医療スタッフの2人

短期滞在の海外からの訪問者

施術直後の赤みとほてり、紫外線対策の計画までスケジュールに入れておくとよいでしょう。滞在期間が短い場合は、回復に何日必要か、経過確認をいつできるかをカウンセリングで先に決めます。

カウンセリング前に伝えてください 最近の紫外線曝露と屋外の予定、服用中の薬とスキンケア製品(レチノール・酸成分など)、妊娠・授乳の有無、施術部位の炎症、過去の施術での反応、どうしても避けたい日を事前に伝えていただくと、施術範囲と強度を決めるのに役立ちます。

ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)はこのように進めます

  1. 患者の頬を皮膚分析カメラで撮影する医療スタッフと患者
    AI皮膚分析の記録 — 肌の状態を写真と記録で整理し、医師と同じ情報を一緒に見ます。分析ツールは情報を記録・整理するだけで医学的診断は行わず、判断は院長が行います。
  2. カウンセリング室で向かい合って話す2人の女性、1人は医療スタッフ
    院長カウンセリング — 分析記録に悩みや生活習慣、過去の施術経験を加え、何が必要で何が不要か、どの順序と強度で行うかを一緒に決めます。価格表のチップと部位、ショット単位はこの場で実際の範囲に合わせて確認します。
  3. 患者が横になり医療スタッフが手袋をした手で患者の頬に機器を当てている
    院長による直接施術 — カウンセリングで立てた計画を院長が直接行います。施術中は皮膚の反応を見ながら強度を調整し、計画と実際の施術がずれないようにします。
  4. 医療スタッフが手袋をして患者の顔を確認する様子
    経過確認と次の計画 — 施術後の赤みやむくみが落ち着く流れを確認し、次の来院時期と強度を一緒に決めます。

ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)は価格を単位ごとに公開しVATを別途表示し、カウンセリングから施術まで院長が直接行う流れを守っています(同じ施術を受けてもなぜ結果は違うのか?)。このテーマに関連して価格表に名前が載っている機器にはサーマクールFLX(Thermage FLX)とXERF(セルフ)があり、同じリフティング項目にウルセラ(Ultherapy)、シュリンク(HIFU)、オンダリフト(Onda)が一緒にあります。毛穴・ニキビ跡項目のポテンツァ(Potenza)のように目的の異なる施術を順序に入れるかどうかもカウンセリングで決めます。

施術後のケアと副作用

  1. 頬に冷却パックをのせて横になる女性とケアする人
    鎮静 — 施術直後は冷やすことでむくみとほてりを落ち着けるのに役立つことがあります。具体的な方法は医療スタッフに確認します。
  2. 手袋をした医療スタッフが座っている女性患者の頬に保湿剤を塗る
    保湿 — 熱刺激を受けた皮膚は乾燥しやすいため、保湿を普段より心がけます。
  3. 窓辺で頬に日焼け止めを塗る女性
    紫外線対策 — 数日間は日焼け止めを普段より丁寧に塗ります。防御バリアが一時的に弱まっているため、色素沈着なく回復するにはこの時期が特に重要です。
  4. 鏡を持って自分の顔を確認する髪をまとめた女性
    経過確認 — 赤みとむくみが落ち着く流れを見て、予想と違う変化があればすぐに連絡します。

当日のサウナや激しい運動、飲酒は避けるほうがよく、ほとんどは翌日からメイクなどの日常生活が可能です。よくある反応は一時的な赤みとむくみ、ほてり、小さなあざ、フェイスラインに沿って押すと痛む感じ、一時的なしびれや感覚低下です。多くは数日以内に落ち着きますが、より長引くこともあります。まれにやけどや水ぶくれ、小さな瘢痕、一時的な顔面筋の筋力低下、望まない脂肪層のボリューム減少が生じることがあります。

水ぶくれができる、痛みがだんだん強くなる、数日たってもほてりとむくみがそのままなら、待たずに確認が必要です。

よくある質問

XERF(セルフ)とサーマクールFLXは何が違いますか?

2つの機器はクリニックの価格表でそれぞれ別項目で、どちらも高周波(MONOPOLAR RF)リフティングに分類されます。項目が分かれている分、顔の単位と目元項目の構成、ショット単位も異なります。サーマクール系は高周波で真皮から皮下脂肪まで広く温める方法として説明され、XERF(セルフ)も同じ高周波の項目の中でショット単位と目元項目が別に記載されています。どちらが優れているかを判断する根拠はこの記事にはなく、カウンセリングではチップの種類と適用部位、麻酔方法、含まれる範囲を文章で確認します。同じ600ショットでもチップと部位が異なれば覆う範囲は変わります。

XERF(セルフ)の300ショットと600ショットはどう違いますか?

価格表では300ショットと600ショットは分かれた販売単位です。数字が大きくなれば照射回数は増えますが、実際に覆う面積はどのチップでどの部位に照射するかによって変わります。ですから300ショットが自分の顔に十分かどうかを数字だけで決めることはできず、たるみのある部位と範囲をカウンセリングで確認したうえで決めるほうが適切です。価格表の単位は個人に勧める施術量ではないという点もあわせて覚えておくとよいでしょう。

痛みはどのくらいですか?

痛みはエネルギー量と部位ごとの神経密度によって変わります。フェイスラインや頬骨、額、目元は骨に近く神経が密で比較的敏感で、頬のように組織が厚い場所は同じエネルギーでも痛みが少なめです。超音波系は深く熱い感じ、高周波はじんわり続く感じで表現されることが多いです。同じ施術でもたるみが強く高エネルギーを使う場合と、予防目的で低エネルギーを使う場合では体感が大きく異なります。麻酔方法はカウンセリングで案内される項目ですので、敏感な方は事前に伝えておくとよいでしょう。

効果はいつから現れますか?

アメリカ皮膚科学会は非侵襲的な高周波ハリ施術全般について、結果は徐々に現れ、通常1回の施術後にある程度の引き締まりを感じ、コラーゲンが作られる時間のため約6か月にもっとも良い結果が見られると案内しています。一部は1回以上が役立つとも説明しています(AAD:皮膚のハリ施術のさまざまなアプローチ)。ATTITUDE Clinic(エティチュードクリニック)のコラムでは、サーマクールの初期の硬い感じが一部はむくみであることがあり、追加の変化はおおむね2〜6か月にかけて現れるとしています。繰り返しの時期はおおよそ1年前後を目安に経過を見て決め、現れる時期と程度は皮膚の厚さと再生速度によって変わります。

クリニックを選ぶとき何を確認するとよいですか?

アメリカ皮膚科学会は、カウンセリングで適応とリスク、利益、代替案を確認し、施術者がこの施術をどれくらい経験してきたか、自分の肌のトーンとタイプ、年齢層をどれくらい扱ってきたかを尋ねるよう案内しています。現実的に期待できる結果、麻酔の有無、施術時間と必要な回数、回復期間と日常復帰の時期、準備とアフターケア、費用も質問リストに入れます(AAD:美容施術前のカウンセリングで確認すべき質問)。ここにもう一つ加えるなら、カウンセリングの場でチップと部位を実際に確認してくれるか、過去の施術履歴を検討するかを見るのが役立ちます。特定の機器を勧める前に、自分の肌で何が物足りないかを先に話してくれるクリニックなら、計画を立てやすくなります。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
選ぶ基準 機器名よりもチップと適用部位、ショット単位が自分の悩みをどこまでカバーするか
価格表の構造 XERF(セルフ)・サーマクールは別項目、顔と目元は分離、金額はVAT別途
痛み エネルギー量と部位ごとの神経密度で差、麻酔方法はカウンセリングで
回復 赤み・ほてりが1〜2日、ダウンタイム1〜2日、紫外線対策が必要
効果の時期 非侵襲的施術は徐々に、高周波は約6か月にもっとも良い結果との案内
繰り返し サーマクール系の追加変化は2〜6か月、繰り返しはおおよそ1年前後で決定