肝斑があるけれど、ピコトーニングを受けるべきかジェネシストーニングを受けるべきか迷う、というご相談が多くあります。名前は違うのに、カウンセリングの案内を読んでも何がどう違うのかつかめない、という声も聞きます。トーニング系は波長が狙う対象を決め、強さと間隔が結果を決めます。この2点さえ押さえれば、種類ごとの違いはずっとシンプルになります。

まず結論から

レーザートーニングは弱いエネルギーを何回にも分けて照射し、色素と肌トーンをゆっくり整える施術です。ピコトーニングとジェネシストーニングは同じ1064nmの波長を使いますが、狙うターゲットが違うため、どちらが優れていると順位をつけられるものではありません。結果は機器の名前よりも、エネルギーの強さと施術の間隔、今の肌がどんな状態かで分かれます。色素が薄くなるスピードは肌の厚さと色素の深さによって変わるため、同じ回数を受けても結果は同じではありません。

レーザートーニングは肌で何をする施術ですか?

レーザーは1つの波長にまとめた光です。肌に当たると、その波長に反応する物質にだけ吸収され、熱や衝撃に変わります。周囲の正常な肌にはあまり触れず、ターゲットにだけエネルギーを集めるこの原理を選択的光熱分解と呼びます。

男性が肌の断面画像を指しながら女性と相談している様子

トーニングはこの原理を色素に弱い強さで当てはめた方法です。QスイッチNd:YAGレーザー(短いパルスで色素の粒子を打つ機器)を弱いエネルギーで何度も走査する技法をトーニングと呼び、肝斑治療でもっともよく使われるのがこの系統です(PMCレビュー)。1回で濃く焼くのではなく、何回かに分けてトーンを少しずつ動かすほうに近いものです。

肝斑治療においてトーニングが置かれる位置も知っておく価値があります。同じレビューは、トーニングを塗り薬やピーリングで十分な反応が得られなかった場合の3次選択肢として説明しています。逆に、トーニングと塗り薬を併用すると満足のいく反応が得られる場合が多いとも記しています。トーニングだけで終わらせようとするより、原因の管理と一緒に進めるときに結果が変わるポイントです。

トーニングは弱い強さで何回にも分けてトーンを動かす方法です。

最近の紫外線曝露や服用中の薬は施術前に確認しておきます。

ピコトーニングとジェネシストーニングは何が違うのですか?

この2つの機器は波長が同じでも、肌でする仕事が違います。ピコトーニングは1064nmのピコ秒レーザーで色素と美白を狙います(施術・価格案内)。ピコ秒は光がオンになってオフになる時間が1兆分の1秒程度と短く、熱が周囲に広がるすきを減らし、色素の粒子を細かく砕くのに有利です。

ジェネシストーニングは同じ1064nmレーザーを抗老化目的で使う機器です(同じ価格案内)。血管の悩みを扱うときにVビームとともに選択肢として挙げられるのもこの系統です。色素を砕くことに重きを置くのか、肌に熱を伝えてトーンとキメを扱うのかが分かれるポイントです。

「ピコのほうが良い」という言葉は半分だけ正しいです。肝斑治療を比較したネットワークメタ解析では、QスイッチNd:YAGレーザーに塗り薬を併用した組み合わせがレーザー単独よりも良い結果を示しました(PubMed)。同じ論文は、実際の選択では副作用と肌タイプ、罹病期間をあわせて見るべきだと記しています。機器の優劣よりも、自分の色素がどこにどれだけ深くあるかが先だという意味です。

波長が同じでも、色素を砕く側と熱でトーンを扱う側は肌でする仕事が違います。

結果を分けるのは機器の名前ですか、強さと間隔ですか?

肝斑に強いエネルギーを使うと、かえって濃くなることがあります。色素を作る細胞が刺激を受けてメラニンをより多く作ったり、反動性色素沈着が生じたりするためです。そのため肝斑は強さを低くして間隔をあけるアプローチが基本になります。

間隔も結果を左右します。非常に頻繁なトーニングはまだらな低色素斑と関連が報告されているため、トーニングは通常最低1週の間隔をあけます。肝斑トーニングをレビューした論文も、まだらな低色素斑を注意深く見るべき副作用として挙げています(PMCレビュー)。

強さと間隔が実際にどんな違いを生むかは研究でも示されています。1064nmのQスイッチレーザーを2~8回パスで9回施術した研究では、色素指数と重症度スコアが有意に減少し、赤ら顔もあわせて緩和されました(PubMed)。参加者の70%が期待に沿うと答え、1年後の追跡でも改善が維持されました。ただしこの数値は特定の条件で行われた研究の結果であり、同じ設定がすべての肌に同じ結果を出すという意味ではありません。

強さと間隔、肌の状態が機器の名前よりも結果に大きく作用します。

赤みが強い、化粧品がしみて感じるといった状態なら、施術前に必ずお伝えください。

何回、どんな間隔で計画しますか?

肝斑や広範囲の色素にピコ秒低出力トーニングを使う場合は、8~12回以上、最低1週以上の間隔がよくある例として案内されます。シミは1~3回に4~8週、赤ら顔や血管は3~5回に4~6週がよくある例として示されています。数字は決まった値ではなく、色素の深さと反応を見ながら調整する基準線です。

ダウンタイムも種類によって幅が大きいです。低出力トーニングは赤みとヒリヒリ感が数時間から当日程度で落ち着き、シミ除去用の高出力はかさぶたが7~10日残ります(同じコラム)。同じトーニングでもどちら側に設定するかで、翌日の予定が変わります。

表1 何回、どんな間隔で計画しますか?
区分 狙うターゲット 向いている悩み 確認する点
ピコトーニング(1064nmピコ秒) 色素 肝斑、くすんだトーン、広い色素 弱い強さで複数回、最低1週間隔
ジェネシストーニング(1064nm) トーン・抗老化 小じわ、肌キメ、赤みの併用 熱を伝えてトーンとキメを扱う方式
Vビーム(532nm) 血管 赤ら顔、毛細血管 赤み・腫れ、内出血が出たら1~2週
ピコシミ(532nm) 表皮色素 個別のシミ、そばかす かさぶた7~10日

表は左右にスクロールしてご覧ください。

まとめると 自分の悩みが色素なのか血管なのかキメなのかによって、選ぶ機器が変わります。肝斑のように敏感になった色素は弱い強さで間隔をあけて何回にも分けるほうが安定し、シミのように局所的な色素は集中的な照射が合います。

こんな状況なら

医師が壁のカレンダーを指しながら患者と相談している様子

式典や撮影の予定があるとき

初めて受ける施術を予定の直前に組むと、赤みや敏感になった肌がその日と重なることがあります。日付を基準に余裕をもって始めるほど、強さを調整できる選択肢が広がります。カウンセリングのときに日付を先に伝えれば、逆算して計画を立てられます。

ベッドに横になる女性患者と、医療機器を準備する男性スタッフ

継続的にトーン管理をしたいとき

1回で強く一気にやるよりも、肌が回復する間隔を守って定期的に管理するほうが負担は少なめです。目標を先に決めて必要な施術だけを時期に合わせて配置すれば、全体の回数を減らせます。

手袋をした男性がルーペで女性の顔を診ている場面

敏感、または赤くなりやすい肌

赤みが上がりやすい肌は色素と血管が重なっている場合が多く、トーニングだけを繰り返すより血管側のアプローチもあわせて見るほうがよいです。化粧品がしみて感じる時期には、強さを下げるか順番を後ろにずらします。

キャリーケースを引きながら医師と話す女性患者と男性医師

短く滞在する海外からのご来院

滞在日程が決まっているなら、施術直後の赤みや乾燥が予定に影響することがあります。出国日と次の予定をあらかじめお知らせいただければ、それに合わせて強さと種類を相談します。

カウンセリング前に教えてください 最近2週間以内の紫外線曝露、服用中の薬と使用中のレチノール・角質除去剤、以前の施術で肌が敏感になった経験、式典や撮影など大事な日付をお伝えください。

ATTITUDE Clinicはこのように進めます

  1. AI肌分析の記録 色素と赤み、キメ、毛穴など現在の状態を機器で記録します。分析ツールはカウンセリングを助けるために情報を記録・整理するだけで、医学的な診断ではありません。
  2. 院長カウンセリングと判断 記録に日程や痛みの敏感さ、肌の履歴を加え、院長が色素のタイプと原因を診察で判断します。どの機器をどの強さで使うか、今必要なものと後回しにするものを一緒に決めます。
  3. 院長が直接施術 必要に応じて塗布麻酔で不快感を減らし、院長が直接施術します。必要以上の回数は勧めないことを原則としています。
  4. 経過確認と間隔の調整 回ごとに反応を見て、次の間隔と強さを調整します。色素が再び上がってこないか、低色素斑ができていないかを確認する段階です。

院長が自ら担う4つのステップ

診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

  1. 独立した診断室にある肌の精密診断機器

    精密診断

    独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

  2. イ・ドンフン共同院長が肌分析の結果を画面で説明する様子

    肌分析

    毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

  3. イ・ジェミン共同院長が来院者と1対1で診断結果を見ながらカウンセリングする様子

    1:1デザイン

    肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

  4. イ・ジェミン共同院長が自らリフティング施術を行う様子

    院長による施術

    カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

イ・ドンフン共同院長が自ら施術する様子

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」

イ・ドンフン共同院長

注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。

  • 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
  • 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
  • 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。

麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。

このテーマで使う機器はピコトーニング(PicoPlus・ルートロニック)、ジェネシストーニング(V-Laser Genesis・ウォンテック)、Vビーム、Er:YAGレーザーです。色素のタイプと悩みによって組み合わせが変わり、最終的な選択はカウンセリングで決めます(施術・価格案内)。

施術後のケアと副作用

  1. 患者がタオルで顔を拭き、看護師と医師がそばにいる様子
    鎮静 施術直後は肌の温度が上がっています。ぬるま湯で軽く洗い、サウナや熱いシャワーは1~2週避けます。
  2. 男性が座り、前に鏡と保湿クリームのチューブがあり、女性が指先で頬に保湿剤を塗っている様子
    保湿 角質や乾燥が上がってくる時期なので、保湿剤を頻繁に薄く重ね塗りします。このとき初めて使う成分より、慣れた製品がよいです。
  3. 医師服の男性とグレーの制服のスタッフが、机の向こうに座る女性に瓶を手渡す場面
    紫外線遮断 施術後は最低2週間SPF 50+の日焼け止めを塗り、屋外では2時間ごとに塗り直します。
  4. ペンライトで患者の頬を診る男性医師と、診察を受ける女性患者
    経過確認 かさぶたができたら手で剥がさず、自然に落ちるのを待ちます。剥がすと色素沈着や瘢痕が残ることがあります。

よくある反応は赤みと腫れ、かさぶた、施術部位の色素が一時的に濃くなることです。まれに肌の色が薄くなる低色素斑や水ぶくれ、瘢痕が生じることがあり、時間が経って色素が再び上がってくることもあります。

赤みとヒリヒリ感が3日以上続く、または急に強くなる場合は、待たずにクリニックへご連絡ください。

よくある質問

ジェネシストーニングとピコトーニングは何が違うのですか?

どちらも1064nmの波長を使いますが、目的が違います。ピコトーニングはピコ秒レーザーで色素と美白を狙い、ジェネシストーニングは抗老化目的でトーンとキメを扱います(施術・価格案内)。色素がはっきりしているならピコ側が、小じわやくすみが主な悩みならジェネシス側がカウンセリングで先に挙がる傾向です。どちらがよいと前もって決めるより、色素の深さと赤みの程度を見て選びます。2つを同じ日に組み合わせる場合もありますが、順番と間隔は肌の反応によって変わります。

レーザートーニングは何回、どんな間隔で受けますか?

肝斑や広範囲の色素は8~12回以上、最低1週間隔がよくある例として案内されます。シミは1~3回に4~8週、赤ら顔は3~5回に4~6週が例として示されています。数字は出発点で、実際の回数は色素が薄くなるスピードや紫外線曝露によって変わります。反応が遅いときは、強さを上げる前に間隔と併用管理を先に見ます。

ほかのトーニングと一緒に受けてもいいですか?

組み合わせは可能ですが、同じ日に重ねて強度を上げる方法は肌への負担が大きくなります。色素を先に整えてからキメや毛穴を扱うように、順番を分けるほうが一般的です。組み合わせの有無と間隔は、肌が回復する速さを見て決めます。複数の原因が重なっているなら、1回にまとめてやるより優先順位を分けるほうが負担は少なめです。

トーニングの値段はなぜクリニックによって違うのですか?

機器の種類と回数の構成、鎮静ケアの込み具合、付加税の表示方法が違うため総額が分かれます。ATTITUDE Clinicの価格表はすべての金額が付加税別で、たとえばジェネシストーニング1回の定価はKRW 200,000、ピコトーニング1回の定価はKRW 150,000として案内されています(施術・価格案内)。同じ1回でも何が含まれるかをそろえてから比較しないと、金額は意味を持ちません。

トーニングはどんな基準でクリニックを選べばいいですか?

機器の名前より、色素のタイプをどう判断するか、強さと間隔をどう調整するかを見ます。施術前に肌の状態を記録し、院長が直接診察する流れがあるか、副作用と回復期間を先に説明するかも確認するポイントです。肝斑のように再発が多い色素は、紫外線遮断と原因の管理まであわせて指摘してくれるところがカウンセリングも長くなります。正規の機器と定量使用かどうかを尋ねるのも1つの方法です。

ひと目でわかるまとめ

表2 ひと目でわかるまとめ
項目 ポイント
トーニングの原理 弱いエネルギーを何回にも分けて色素とトーンをゆっくり整える
ピコトーニング 1064nmピコ秒、色素と美白が目標
ジェネシストーニング 1064nm、トーンと抗老化が目標
結果を分けるもの 強さ、間隔、色素の深さ、肌の状態
よくある間隔 肝斑トーニング基準で最低1週、通常8~12回以上
注意する反応 頻繁な施術と強い強さでの低色素斑、色素の濃色化