サーモン注射を受けたあと、顔が赤くなったりボコッとした跡が残ったりすると、それが普通の反応なのか、それとも問題が起きているのか迷うものです。数日で落ち着く反応もあれば、そのままにしておいてはいけないサインもあります。よくある反応と連絡すべき反応を見分ける基準は、思ったよりシンプルです。
まず結論から
サーモン注射のあとに現れる反応は、ほとんどが注射の跡にとどまります。赤みやむくみ、押すと痛い感じ、内出血、プツプツとした丘疹が多く、たいてい数日以内に薄れます。米国皮膚科学会はフィラー注射の案内で、軽い反応は通常7~14日以内に消えると述べています(AAD フィラー案内)。どんどん強くなる痛み、注射部位が白くなったりまだらになったり青灰色に変わったりすること、視野の変化は様子を見る問題ではなく、すぐに診察を受ける必要があります。妊娠・授乳中、自己免疫疾患、アレルギー歴がある場合は施術前に伝えてください。
サーモン注射で赤くなったりボコッとしたりするのはなぜ
サーモン注射の中心成分はPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド、サーモンDNAから得られたヌクレオチドの断片)です。ATTITUDE Clinicのコラムでは、サーモンなどから抽出したPN系成分が真皮層に入ると、損傷した組織を回復しようとする反応を助け、コラーゲンを作る細胞を刺激すると知られていると説明しています。成分のはたらきとは別に、注射そのものが残す跡があります。細い針がいくつもの点を通り、液が真皮の中で広がることで、その場所に小さなむくみと赤みが生じます。

プツプツとした跡も同じ流れです。注入した点ごとに液が一時的に集まって丘疹ができますが、成分が吸収されると1日から数日の間に落ち着きます。この時期の皮膚は防御バリアが一時的に弱まっているため、紫外線対策を普段より気をつけると、色素沈着なく回復できます。
では、なぜほとんど目立たない人もいれば、内出血が大きく残る人もいるのでしょうか。内出血の程度は血管の分布と注入方法によって分かれます。同じ製品、同じ量でも、顔のどの部位にどう入れるかで跡の大きさが決まります。
施術直後の赤みと丘疹は成分が広がることで生じる跡なので、たいてい数日以内に落ち着きます
どんな反応が多く、どこから違うのか
診察室で最もよく分けるのは、注射の跡かそれ以外かです。注射の跡は赤み、むくみ、圧痛、内出血、丘疹です。ATTITUDE Clinicのコラムでも、よくある副作用として小さな丘疹と赤み、腫れ、押すと痛い感じ、内出血を挙げ、丘疹は1日から数日、内出血は消えるまで1週間以上かかることもあると案内しています。これに製品そのものへの反応が加わることがあります。赤みやかゆみ、腫れ、刺激、アレルギー反応がそれで、まれに開いた皮膚に製品を塗ったあとしこり(肉芽腫)や長引く炎症が報告された例があります。どの製品を使うかが安全性に影響するという点はここからきます。
もう少しまれな反応は、感染、アレルギー、炎症、小さなしこり(結節)です。コラーゲン注射のコラムでも、よくある反応とまれな反応を分けて説明し、まれに感染やアレルギー反応、異物反応、小さな結節が生じると記しています。最も警戒するのは、まれに生じる血管の問題です。注入した成分が血管を詰まらせたり損傷したりする場合で、このときは皮膚の色の変化と痛みが一緒に現れます。
赤みやむくみが広がり、かゆみが加わると、注射跡の反応とは違うサインです
熱感や発疹が広がるときは、次の予約を待たずに連絡が必要です。
| 反応 | よくある程度 | 通常の経過 | 連絡が必要なとき |
|---|---|---|---|
| 赤み・むくみ・圧痛 | よくある | 数時間から数日 | 減らずに熱感や痛みが加わるとき |
| 丘疹(ボコッとした跡) | よくある | 1日から数日 | 1週間たっても同じ場所に残るとき |
| 内出血 | よくある | 1週間以上かかることも | 範囲が広がったり濃くなったりするとき |
| 小さなしこり(結節) | まれ | 徐々に落ち着くか残ることも | 触れるものが大きくなるか痛むとき |
| 感染・アレルギー | まれ | 発疹、かゆみ、熱感 | 広がるかかゆみが強くなるとき |
| 血管の問題 | まれ | 即時 | 皮膚の色の変化、視野の変化 |
表は左右にスクロールしてご覧ください。
まとめると 注射の跡は数日以内に薄れる経過を示し、内出血はもう少し長く残ります。その経過から外れて色が変わったり痛みが強くなったりしたら、待たずに連絡してください。判断がつかないときは同じ角度で写真を残しておくと、経過を比べやすくなります。
回復の速さと反応の大きさを決めるもの
同じ製品、同じ量を受けても、跡の大きさと落ち着く速さは違います。まず部位です。額や目元、唇の周りは骨に近く組織が薄いため注射がより敏感に感じられ、頬やあごのラインのように組織が厚い部位は比較的軽く済みます。注入器具も影響します。細い針でいくつもの点に細かく入れる方法は一瞬のちくちく感が繰り返され、先の丸い細い管(カニューラ)を入れて内側から広げる方法は最初に入れるときだけちくちくします。
施術者の手も変数です。米国皮膚科学会は、フィラー注射の深刻な副作用は医療教育と経験が十分でない人が施術したときに多く報告されると述べています(AAD フィラー案内)。医療ではない環境で経験のない施術者がフィラーを注射した例で報告が大きく増えたという記述も同じ資料にあります。服用薬も外せません。血液凝固に影響する薬を飲んでいる場合は内出血が大きく残ったり長引いたりすることがあるため、カウンセリングのときにあらかじめ伝えてください。
間隔と回数は回復ではなく計画の問題です。ATTITUDE Clinicのコラムでは、スキンブースター系は通常数回を2~4週間隔で行い、その後間隔を広げて維持施術を続けると案内しています。1回で終えるより管理の考え方で臨む理由であり、回数と間隔は皮膚を見て決めます。
回復の程度は部位と器具、注入量、施術者の手で分かれます
施術前に伝えておくべきこと
問診で欠かせない項目があります。妊娠・授乳の有無、自己免疫疾患、化粧品や医薬品に反応した履歴、服用中の薬、施術部位の感染や唇のヘルペス、炎症性ニキビです。ATTITUDE Clinicのコラムでも、これらの項目を施術前に医師へ伝えるよう案内しています。コラーゲン注射のコラムでは、これに組織由来製品に反応したことがあるか、血液をさらさらにする薬を含めどんな薬を飲んでいるかを加えています。
妊娠・授乳中であれば、時期を調整する方向で話が進みます。スキンブースターに使う成分が胎児や乳幼児に与える影響について、安全性のデータが十分に蓄積されていないためです。妊娠を計画している場合はカウンセリングのときに伝えてください。施術時期をそれに合わせて設定します。
大事な予定もあらかじめ伝えると役立ちます。米国皮膚科学会は、美容施術のカウンセリングでリスクと回復期間、準備とアフターケアの方法を聞くことがリスクを減らす方法だと案内しています(AAD カウンセリング案内)。結婚式や撮影のように日付が決まっている予定があれば、その事実を先に伝えたほうがよいです。
事前に伝えた情報が当日の注入量と部位を変えます
こんな状況なら

結婚式や撮影が2週間後に控えているとき
内出血や腫れはたいてい数日以内に落ち着きますが、内出血は1週間以上残ることもあります。日付が決まっているなら、施術の時期を早めるか部位を狭める方向でカウンセリングで調整します。施術前後はサウナや飲酒、激しい運動を避けると回復に役立ちます。

海外から短期滞在中に受けるとき
帰国のフライト前に数日の余裕をとるのがよいです。赤みやむくみがどの程度かを自分で判断する時間が必要で、想定と違ったときに連絡する窓口も前もって知っておくべきです。使った製品名と量、施術日を控えておくと、ほかの場所で診察を受けるときに役立ちます。

皮膚が薄く赤くなりやすいとき
頬より額や目元、唇の周りがより敏感に感じられます。普段から赤ら顔になりやすい、またはニキビができやすい部位があれば、そのことをカウンセリングで伝えてください。注入部位を調整します。赤みが長く残りやすいのであれば、回復期間を余裕をもってとります。

妊娠を準備している、または授乳中であるとき
この時期は施術を先に延ばす方向でカウンセリングが進みます。安全性のデータが十分でないため日程を調整するのであり、妊娠計画があればその時期も一緒に話します。
カウンセリング前に伝えてください 妊娠・授乳の有無と妊娠計画、自己免疫疾患、化粧品や医薬品に反応した履歴、服用中の薬(血液をさらさらにする薬を含む)、施術部位の感染や唇のヘルペス、最近の紫外線曝露と使っているスキンケア製品、結婚式や撮影のように日付が決まっている予定。
ATTITUDE Clinicではこのように進めます
- 皮膚状態の記録と問診 赤みと乾燥度、薄い部位を機器で記録し、妊娠・授乳の有無、服用薬、アレルギー、過去の施術反応も合わせて記録します。記録は情報を整理する過程であり、それ自体が診断に代わるものではありません。
- 院長カウンセリングと計画決定 使う製品と成分、注入の深さと量、部位ごとの敏感さを見て計画を立てます。回復期間と連絡基準もこの場で説明します。
- 院長が直接施術 カウンセリングで決めた注入方法と麻酔方法で行い、施術中の反応を見ながら速度を調節します。
- 経過の記録と次回日程の案内 施術後の反応を改めて記録し、次回の来院時期を案内します。
院長が自ら担う4つのステップ
診断機器の前から施術台の上まで、最初にカウンセリングした院長がそのまま担当します。

精密診断
独立した診断室で顔全体を撮影し、目では見えにくい肌の状態まで記録します。

肌分析
毛穴・色素・しわ・弾力の結果を院長が画面で一緒に確認し、何から始めるべきかを説明します。

1:1デザイン
肌と顔のバランス、望む変化やスケジュールまで踏まえて、施術と範囲を一緒に決めます。

院長による施術
カウンセリングした院長が個室の施術室で最初から最後まで施術します。途中で担当が変わることはありません。

「注射の痛みには、本気で向き合っています。」
イ・ドンフン共同院長
注射施術は、痛みが心配でためらう方が特に多くいらっしゃいます。そこで麻酔から薬剤まで、一つひとつ見直しました。
- 麻酔は丁寧に、時間はたっぷりと特殊な麻酔クリームが十分に効くよう、時間をたっぷり取ります。必要な施術や部位には麻酔注射を加えます。
- 細い針で、短時間で注射施術には細い針を使い、院長が自ら短時間で仕上げます。施術中も状態を見ながら調整します。
- 薬剤の構成まで考えます同じ施術でも薬剤によって感じる負担が変わることがあるため、その点まで考慮します。
麻酔の方法と使用の有無は、施術の種類・部位とご本人の状態により診察後に決まります。痛みの感じ方には個人差があります。
サーモン注射1回の定価はKRW 200,000で、消費税は別です(施術・価格案内)。同じスキンブースター系としてリジュランや水光注射、エクソソームも一緒に案内しており、浸透を助けるマイクロニードリング系機器と組み合わせる場合は、同日に行うかどうかと順序を皮膚の状態を見て決めます。
施術後のケアと副作用
鎮静 施術当日は注入部位を強く押したりこすったりしません。冷却は方法を医療スタッフに確認してから行い、サウナや激しい運動、飲酒は当日避けます。
洗顔とメイク 洗顔は4~6時間後から軽く行い、メイクは注入の跡が閉じた翌日から行います。
紫外線対策 回復期間中は日焼け止めをこまめに塗ります。この時期の皮膚は防御バリアが弱まり、色素沈着が起きやすいためです。
経過確認 赤みやむくみが減っているか、丘疹や内出血が残っていないかを見ます。経過が想定と違えば、次の予約を待たずに連絡します。
副作用はよくあるものから挙げます。赤み、むくみ、圧痛、内出血、丘疹が多く、たいてい数日以内に薄れます。次が感染、アレルギー反応、炎症、小さなしこりです。まれに注入した成分が血管を詰まらせたり損傷したりする場合があり、このときは痛みと皮膚の色の変化が一緒に現れます。
待ってはいけないサインははっきりしています。普段と違う、またはどんどん強くなる痛み、注射部位が白くなったりまだらになって青灰色や黒っぽく変わること、視野の変化です。腫れと痛み、熱感が続くときも連絡します。これらのサインは、時間がたてば良くなるのを待つ種類のものではありません。
よくある質問
サーモン注射の副作用にはどんなものがありますか
最も多いのは注射の跡です。赤みやむくみ、押すと痛い感じ、内出血、プツプツとした丘疹がここに入ります。丘疹は1日から数日、内出血は1週間以上かかることもあります。これよりまれに感染やアレルギー反応、炎症、小さなしこりが生じ、まれに血管の問題もあります。製品への反応としてかゆみや発疹が出ることもあるので、普段と違う反応が広がれば次の予約を待たずに連絡してください。
内出血やむくみはいつ頃落ち着きますか
むくみは通常1日から数日の間に落ち着き、丘疹も同じ期間に薄れます。内出血は消えるまで1週間以上かかることもあり、範囲が広いほど長く残ります。米国皮膚科学会は、注射後の軽い反応は通常7~14日以内に消えると案内しています。むくみや痛み、熱感が続いたり片側だけ強くなったりすれば、その経過から外れているので診察を受けます。
妊娠を準備中、または授乳中でも受けられますか
スキンブースター系は妊娠・授乳中に一般的には勧めません。成分が胎児や乳幼児に与える影響について、安全性のデータが十分に蓄積されていないためです。妊娠を準備中ならカウンセリングでその時期を先に伝え、施術時期をそれに合わせて調整します。授乳が終わってからに日程を延ばす方法が最もシンプルです。
リジュランと一緒に受けてもいいですか
目的が重ならなければ組み合わせを検討します。リジュランはPN系、サーモン注射はPDRN系で、同じスキンブースターの中でも成分と濃度が異なります。同日に行うか、順序と間隔をどうとるかは皮膚の状態と回復の速さを見て決めます。複数の施術を一緒に計画しているなら、個別の予約より全体の日程を先に組んだほうがよいです。
クリニックは何を見て選べばいいですか
米国皮膚科学会は、施術者の教育と経験、リスクを説明する能力をカウンセリングで確認する項目として示しています。どの製品を使うか、量と注入の深さをどう決めるか、回復期間と連絡方法を説明するかも合わせて見ます。フィラー注射の深刻な副作用が経験の乏しい施術者でより多く報告されるという記述も判断の参考になります。価格だけで選ぶより、問診と説明の密度を見たほうがよいです。
ひと目でわかるまとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| よくある反応 | 赤み、むくみ、圧痛、内出血、丘疹。たいてい数日以内に薄れる |
| あまりない反応 | 感染、アレルギー、炎症、小さなしこり |
| すぐ連絡するサイン | 強くなる痛み、皮膚の色の変化、視野の変化、続く熱感 |
| 施術前に伝えること | 妊娠・授乳、自己免疫疾患、アレルギー歴、服用薬、皮膚の感染 |
| 施術後のケア | 当日は鎮静、翌日からメイク、紫外線対策、経過確認 |
| 間隔と回数 | 通常数回を2~4週間隔、その後は維持施術 |
